小学生の理科の中で、中・高学年の授業って大変ですよね。授業の流れや準備物、予備実験とやらなければいけないことがいっぱいです。そんな中で今回は4年生の理科「雨水のゆくえ 空気中の水蒸気」の授業について紹介します。これから授業を行おうと考えている方の叩き台にしていただけたら幸いです。
「小学生、4年生の理科「雨水のゆくえ 流れる水」の授業の流れはこれ!実際に行った授業を紹介します!」
の続きになります。
目次
「雨水のゆくえ 空気中の水蒸気」その1 問題定義
前々回、「雨水は空気中に出て行く=蒸発」ということを実験で確認しました。今回は、空気中に水蒸気はあるのかを調べます。
「蒸発した水蒸気はどこへいってしまったのだろう」
と子どもたちに問います。
予想をノートに書かせます。子どもたちからは次のような予想が返ってきました。
「なくなった」
「まだ空気の中に少し残っている」
「水蒸気のまますべて上空までいく」
の3つでした。
一つを選び予想をノートに書かせます。
私のクラスでは、
「空気の中に残っているが、少なくなっている」
が30人全員でした。
実験の方法を考えます。今回も子どもたちでも方法を考えられると思い、
「実験の方法を考えよう。」
と伝えました。出てきた実験方法は以下の通りです。
「ジップロックの中に保冷剤を入れて、いろいろな場所に置き、水蒸気があるかどうか調べる」
A「保冷剤をジップロックの中に入れていろいろな場所に置き、水滴がつくか調べる」
B「透明コップに水を入れてラップでふたをし、いろいろな場所に置く」
という二つのアイデアが出ました。どちらが正しい実験か話し合いました。Bでは、コップの中の水蒸気が水滴になってしまうため正しい実験ができないという結論になり、Bはなくなりました。
Aを全員ノートに書いた後、
「場所を2つ以上にするのはなぜか」
問いました。なかなかピシャリと答えが返ってきませんでした。
「比較実験なので、様々な場所や高さに置くことで違いを見ることができるから」
と説明しました。
「雨水のゆくえ」その2 水蒸気はどこへ行ったのかの予想を確かめる
「水蒸気はどこへ行ったのだろうか」
について予想を確かめる実験をしていきます。実験に必要なものを用意し、自分が決めた場所に実験セットを置いていきます。実験の結果を見ます。
(結果)
「教室」床と黒板の上
→どちらも同じくらい水滴がついた
でした。
この結果から、
「水蒸気は空気中のどこにでもある」
ということがわかりました。結果を元にまとめました。
「水蒸気は空気中の高さや場所に関係なく存在する。」
「水蒸気が冷やされて水滴になることを『結露』という」
です。
確認としてNHK for Schoolの
の動画を見て知識の定着を図りました。
まとめ
いかがだったでしょうか。中・高学年の理科は準備に時間がかかります。そんな準備に必要な時間をこのサイトで少しでも減らせることができたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。