小学生、5年生の社会「水産業のさかんな地域」の授業のスタートはこれ!実際に行った授業を紹介します!

Pocket

5年生の社会では、「水産業のさかんな地域」の学習があります。皆さんはどのように学習を進めていますか。そこで今回は、「水産業のさかんな地域」の中で、実際に行った授業の流れを紹介します。これから授業を行おうと考えている方の参考になれば幸いです。

スポンサーリンク

目次

「水産業のさかんな地域」の学習スタートは「地球上の水産資源」で問う

学習のスタートはやはり興味を惹きつける問題が必要です。そこでこんな写真の提示からスタートします。

 

 

 

「これは何の写真ですか。」

と子どもたちに問います。考えを発表させます。答えは、

「寿司」

の写真です。続いて、

「みなさんはどんな寿司のねたが好きですか。」

と問います。子どもたちは、

「マグロ」「えび」「サーモン」

と様々な答えをを発表しました。

続いてこんな数字を出します。

「3300→660」

「これはなんの数字ですか。」

と問います。子どもたちは、

「魚の数」「お寿司屋の数」と様々な予想が出ました。

正解は、「今後なくなるだろう魚の種類の数」です。

「現在3300種いる魚も、未来には660種まで減少してしまうかもしれないと言われています。」

と説明します。

「【食糧】持続可能な漁業と水産資源管理 〜日本の食卓から魚はなくなるのか?〜」より

次に

「24069」

という数字を黒板に書きます。

「これはなんの数字でしょうか。」

と問います。

「魚の数」「これまでにいなくなった魚の種類」

と様々な予想が出ます。

正解は、「全国のお寿司屋さんの数」です。

「私たちの県には○○○軒あります。」「これだけたくさんのお店に、たくさんのお魚が毎日仕入れられています。(チェーン店ではどこも約100種類の魚のメニューを用意しています。単純計算で○○○00貫の魚が毎日用意されています)」

すし店店舗数 [ 2014年第一位 山梨県 ]」より

「ここまでの情報をもとに、思ったことや、わかったこと、知りたいことをノートに書きましょう」

と問います。考えをノートに書かせます。

「このままだと多くの魚がいなくなってしまうかもしれないと思った。」

「魚を取りすぎているのではないだろうか。」

「これから食べられなくなってしまう。」

と様々な意見が出てきました。

「それぞれの知りたいことを確かめていこう」と声をかけ、学習を進めていくことにしました。

 

「水産業のさかんな地域」の学習その2 「水産業の謎を謎解きで調べる」

 

水産業に対する疑問が出てきたところで、教科書を元に「水産業のさかんな地域」を調べていきました。私は教科書をただ読んでいく学習よりも、子どもたちが進んで調べ学習ができる謎解きが好みなので、ここでは「謎解き」を使って学習を進めていきました。

「水産業のさかんな地域」の謎を解き明かせ その1 「漁業の方法を知る」

 

「漁業の方法について学ぶ」謎解きです。

クイズ①は、

「日本国内でトップ3の水揚げ量がある港はどこか。その港の近くを流れる暖流と寒流を2つずつ答えよ」

です。1つ目の答えは、

1位「銚子港」27.6万t

2位「焼津港」15.1万t

3位「釧路港」11.4万t

(2016年)

です。近くを流れる暖流は、

「黒潮(日本海流)」「対馬海流」

近くを流れる寒流は、

「親潮(千島海流)」「リマン海流」

です。

「黒潮」、「親潮」は太平洋側を通過します。「対馬海流」、「リマン海流」は日本海側を通過します。

 

教育出版の社会の教科書の画像より

 

クイズ②は、

「さんまの習性を利用したさんまをとるための漁法とは。また、その漁法はどのような道具を使ってどのように行われるか。」

です。

1つ目の答えは、

「ぼう受けあみ漁」

です。

2つ目の答えは、

「さんまが光に集まる習性を利用して、夜の海で集魚灯をつけたり消したりしながら、あみの中にさんまの群れを追い込んでいく漁法」

です。

 

教育出版の社会の教科書の画像より

 

クイズ③は、

「さんまをとるときに漁師さんが工夫していることや大切にしていることとは。また、とったさんまはその後どのように港まで運ばれるか。」

です。答えは、

「さんまの群れがどこにいるか探すために、ソナーを使ったり、探照灯を照らしたりする。」

 

教育出版の社会の教科書の画像より

 

「時期や水温によってとれる場所やとれかたが違うので、長年の経験やカンが頼りになる。」

です。

 

2つ目の答えは、

鮮度を保つため、とったさんまを船の上ですぐに、紫外線で殺菌した冷たい海水につけ港まで運んでいきます」

です。

 

これもどの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。5年生の社会の「水産業のさかんな地域」の学習のスタートの流れを紹介しました。地球上で絶滅しそうな魚の種類と、日々の食生活の中から学習に入ることで、今自由に食べられている私たちの食事について意欲をもって学ぶことができたと感じています。この後「水産業」について学んでいきます。今後授業を行おうと考えている方の参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

「小学生、5年「水産業のさかんな地域」の授業展開は「謎解き」で!実際に行った授業を紹介します!その2」

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク