小学生、6年生社会歴史の学習、「産業の発展と社会の動き」と「昭和の戦争」の知識の定着は謎解きで!実際に行った授業を紹介します!

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さんは社会の歴史の授業をどのように行っていますか。今回は定着させなければならない「産業の発展と社会の動き」と「昭和の戦争」の知識を、謎解きでやってみるという授業の提案です。これから授業を行う方の叩き台にしていただけたらと思います。

小学生、6年生社会歴史の学習、「日露戦争」と「条約改正」の知識の定着は謎解きで!実際に行った授業を紹介します!

 

の続きになります。

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目次

〇〇時代の謎を解き明かせ その1 「産業の発展と社会の動きの謎を解き明かせ」

今回は、「産業の発展と社会の動き」についての謎解きです。

 

クイズ①は、

「明治時代に世界一になった軽工業とは何か。また、同じ頃発展した重工業の工場と作っていたものとは。この頃問題になった公害の内容とそれを取り上げた人物とは。」

※軽工業=繊維、食品、製紙工業など※重工業=鉄鋼、化学、機械製造業など

です。

1つ目の答えは、「生糸」です。1909年に生糸生産高は世界一になりました。一方、17歳前後の少女たちが劣悪な労働環境の中働かされました。

 

 

2つ目の答えは、「八幡製鉄所」です。中国から輸入した鉄鉱石と国産の石炭を使って鉄鋼の生産を始めました。

 

 

3つ目の答えは、「足尾銅山」の銅生産における有毒な煙や廃水による公害です。付近の人々の生活や農地に大きな被害を与えました。この問題を国会で取り上げて訴えた人物は、「田中正造」です。

 

 

クイズ②は、

「第一次世界大戦後に起こった民衆の生活を守るための運動とその原因とは。また、同じ頃、より多くの人が政治に参加できるように求めた運動と、変更されたその内容とは。」

です。

1つ目の答えは、「米騒動」です。その内容は、第一次世界大戦中に米商人が米をかいしめたり、売り惜しみをしたりしたため米の値段が上がったからです。

 

 

 

 

2つ目の答えは、民主主義を求める運動です。その結果1925年に「普通選挙法」が制定され、それまで納税額によって与えられていた参政権が、25歳以上の全ての男性に与えられました。

 

 

クイズ③は、黒板に4枚の拡大した写真を貼ります。

 

 

「明治時代に活躍したこの4人のしたことを示せ。」

です。

1つ目の答えは、「野口英世」です。「黄熱病の研究」をしました。2つ目の答えは、「樋口一葉」です。「たけくらべ」の著者です。3つ目の答えは、「夏目漱石」です。「坊ちゃん」「吾輩は猫である」の著者です。4つ目の答えは、「北里柴三郎」です。「破傷風の血清療法」「ペスト菌の発見」をしました。

どの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。

〇〇時代の謎を解き明かせ その2 「昭和の戦争の謎を解き明かせ」

 

続いて、「昭和の戦争」についての謎解きです。

クイズ①は、

「中国の鉄道が関係した事件とその狙いとは。その後日本が作った新しい国とは。」

です。1つ目の答えは、「満州事変」です。その狙いは、鉄道を爆破してそれを中国軍のしわざとして戦いを始め、満州を占領することでした。

 

2つ目の答えは、「満州国」です。

 

 

 

クイズ②は、

「日本が起こした①に対して世界が日本に対して行ったこととは。また、その世界の対応に対する日本の2つの対応とは。」

です。1つ目の答えは、「満州国を認めない」です。爆破された鉄道に対して、リットン調査団による調査が行われました。

 

 

結果「日本軍によるもの」とわかり、「満州国を認めない」としました。そのため日本は、「国際連盟からの脱退」をしました。また、北京郊外で日中戦争を起こしました。

 

クイズ③は、

「日本がアメリカと戦争することのきっかけになったことは何か。その後始まった戦争ではどのくらいの人が犠牲になったか。犠牲が多かったのはどんな国が多かったか。日本が占領した人々に日本軍がしたことにはどんなことがあったか。

です。1つ目の答えは、「真珠湾攻撃」です。

 

 

2つ目の答えは、「世界全体で6000万人」です。日本が進行した東南アジアの国々(中国・ベトナム・インドネシア)で数百万人規模の犠牲者が出ています。

 

 

つ目の答えは、「強制労働」です。強制労働の中には、「鉄道建設」や「鉱山」などで働かされました。

 

 

これもどの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。今回取り上げた問題は、テストで出題を確認したものばかりですので、押さえなければいけないポイントになると思います。しかし、教師が講義形式で授業を行っても子どもも飽きてしまいます。「自分から資料や教科書に向き合い、答えを見つけて正解して喜びを味わい自分の知識とする」ことができる「謎解き」の授業をぜひやってみてはいかがでしょうか。次回は、「戦争と人々のくらしと生まれ変わる日本」について紹介します。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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