小・中学校で始まった「GIGAschool構想」。皆さんはどのように「chromebook」を活用していますか?今回は、私がこれまで活用してきた中で、「これは使える」と思えるものをやり方を交えて紹介していきます。これからの指導の参考にしていただければ幸いです。
「Chromebook」でオンライン!「Meet」を使ったオンライン授業の方法を紹介します!
の続きになります。
目次
オンライン授業をしよう その1 「Jamboard」を準備する
次に、「Jamboard」の設定を行います。なぜ「Jamboard」かといいますと、普段の対面の授業では「ノート」を使って考えを書かせ、その内容を読み取って授業を進めることができますが、各家庭での「オンライン授業」をなるとそれができません。そこで家庭でもノートと同じように使え、教師がその中身を見ることができること、子どもたちが指やタッチペンで画面に直接書き込めるところが、ノートに近い感覚で扱えることという利点があるからです。
自分のアカウントの横の九つの点をクリックします。「Jamboard」をクリックします。
右下の「+」をクリックします。
左上「無題のJam」をクリックして題名を入力します。今回私は「算数」で「オンライン授業」を行いましたので、「5年生算数『平均』」と題名をつけます。
「□の中にT(テキスト)」のあるマークをクリックします。白いボード内でクリックすると、四角い枠が出てきます。その枠の中に学習課題を書き込みます。
例えば、
「5個のオレンジを絞ったら、上のようになりました。オレンジ1個から絞ることができるジュースの量は何mLと考えられますか」(教育図書(下)P.21)
と書き込みます。一つ上の「○」のマークをクリックします。「□」の図形をクリックします。先ほど書いた学習課題を□で囲みます。
これで子どもたちに配布したい「オンラインワークシート」は完成ですが、このままだと子どもが書いた答えを訂正したときに問題も一緒に消したり、動かしたりしてしまうかもしれません。それにオンライン上で対応するのも大変ですので、現在作ってある画面を「フレーム画像」として消せないように背景に設定しようと思います。
アイコンの横の「共有」のさらに横、「3つの縦の点」をクリックします。上から3つ目の「フレームを画像として保存」をクリックします。これで今ある画面が「画像」になりました。
この画像はまだ「Googleドライブ」に保存されていないので、「ファイル」→「画像」→「Googleドライブ」のドロップの手順で画像を「ドライブ」に入れます。
「Jamboard」に戻ります。左上の「背景を設定」をクリックします。右下の「チェックが入った□」をクリックします。
「ファイル」の選択画面になります。「Googleドライブ」をクリックします。先ほどドロップした画像を選択して「フレームの背景に設定」をクリックします。
これで、子どもが回答を消しても消えない問題付きの「Jamboard」が完成です。
オンライン授業をしよう その2 「Meet」に参加して「Jamboard」を配布する
続いて「jamboard」の配布についてです。
「Classroom」の「授業」をクリックします。
左上の「+作成」をクリックします。「課題」をクリックします。「課題」にしておけば教師に書き込んだ「Jamboard」を提出することができるので「課題」にします。
「タイトル」を入力します。その時間に学習させたい小タイトルを打ち込みます。
下の「二重の三角形」をクリックします。「Googleドライブ」の中から作っておいた「Jamboard」を選び右下の「挿入」をクリックします。
これで作っておいた「Jamboard」の挿入が完了です。次に、「授業」のどこにしまってあるのか後で見やすいように「トピック」を決めます。右側のページにある「トピック」をクリックします。まだトピックを決めていない場合はここで作成します。「算数」のトピックを用意してクリックします。
先ほど貼り付けた「Jamboard」の右側に、「生徒はファイルを閲覧可能」▼という項目があります。▼をクリックし、「生徒にコピーを作成」をクリックします。これで児童一人ひとりに自分だけが書き込めるワークシートが配られます。
右上の「課題を作成」をクリックすれば完了です。

これで教科書の内容に合わせてノートを書かせたいときに、書いたものを確認できる「Jamboard」の配布ができました。あとは児童に実際に答えてもらい、考えを記入した「Jamboard」を「提出」してもらえばこちらで確認することができます。私が実際に「オンライン授業」をやった上で、「Jamboard」を使ったメリットとデメリットを紹介します。
(メリット)
・ノートに書くとオンラインでは何を書いているのか確認できないが、「Jamboard」にすることで書いている途中でも教師のパソコンで見ることができ、考えを把握するのに便利。

・分数や平均などの計算だけで表現できない問題も、「タッチパネル」を使って考えを書けるため考えを表現しやすい
・画面共有で書いた子の「Jamboard」を使って考えを紹介することができる
(デメリット)
・タッチパネルのため、「タッチペン」がないとうまく書くことができない
・書いた考えにこちらから赤を入れる際に。提出された画面を共有してからになるため、一人1分は時間がかかってしまう。
一人1分時間がかかってしまうと、答えを確認して返却するだけで授業が終わってしまいます。そのため答えを言葉で伝えて自分で丸をつけさせたり、模範解答を事前に作成しておいて、それを「授業」→「資料」で児童に送るのも一つの方法です。
まとめ
いかがだったでしょうか。「オンライン授業」になった場合、発問に対して自分の考えを書かせたい場面も出てくると思います。そんな時、「Jamboard」を使うことで、ノートより便利に、児童が書いている内容を把握することができます。今後「大きな感染症」が発生した場合に「オンライン授業」に切り替わることも出てくるかもしれません。そのときの一つの方法として、今回紹介したことを生かしていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。