小学生「Chromebook」を使った指導はこれ!クラスルームの作り方やノートの代わりになる使い方を紹介します!

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小・中学校で始まった「GIGAschool構想」。皆さんはどのように「chromebook」を活用していますか?今回は、私がこれまで活用してきた中で、「これは使える」と思えるものをやり方を交えて紹介していきます。これからの指導の参考にしていただければ幸いです。

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目次

Chromebookを使った指導その1 基本となるクラスを作る

 

chromebookを使った指導の1つ目は、「クラスルーム作成」です。「クラスルーム」は自分の指導しているクラスになります。ここを作成しておけば、課題や資料を送信したいときに、素早く自分のクラスの子に送信することができます。そのため「クラスルーム」の作成が基本の作業となります。

まずGoogleの画面の右上の9つの点がある項目をクリックします。上から2段目、左の端に黒板の絵があり、下に「classroom」と書かれた項目があります。そこをクリックします。

 

 

ページが変わります。先ほどの9つの点の横に「+」のマークが出てきます。これがクラスルームを作るマークになります。ここをクリックします。すると、「クラスに参加」と「クラスを作成」の2つの項目が出てきます。今回は「クラスを作成」を選びクリックします。

 

 

真ん中に四角い枠が出てきます。一番上の「クラス名」に自分の作りたいクラスの名前を入れます。私の場合は、「○○小学校5年○組」という感じです。「セクション」は「そのクラスがどんなクラスなのかの説明」。「科目」はそのまま。「部屋」は「どの教室で行うか」を示すものです。小学校の場合は「セクション」から下は入力する必要はありません。右下の「作成」を押します。これで「クラスの作成」は完了です。

 

 

続いてこのクラスルームに児童や生徒を参加させる方法です。方法は2つです。クラスのすぐ下にある「クラスコード」を子どもたちに入力させる方法と、教師が生徒を招待する方法です。おすすめは「クラスコード」を子どもたちに入力させる方法です。まずはそちらを紹介します。

子どもたちに「chromebook」を開いてログインしてもらいます。右上の9つの点をクリックさせて「classroom」をクリックさせます。9つの点の横に「+」のマークが出てきますのでクリックさせます。「クラスに参加」をクリックさせます。

 

 

真ん中の「クラスコード」という四角の中に、自分が作成したクラスの「クラスコード」を入力させます。

 

 

 

 

自分のクラスの「クラスコード」は、自分の作成したクラスをクリックすると、上の枠の中に出てきます。右端のマークを押すと拡大できますので拡大して提示してあげると入力しやすいと思います。

 

 

右上の「参加」を押すとクラスに参加できます。これでクラスのメンバーの招待は完了です。

もう一つの方法は、クラスの「メンバー」という項目から一人ずつ招待していく方法です。自分のクラスをクリックします。上に出る4つの項目から「メンバー」をクリックします。「教師」は作成者の名前、「生徒」はだれもいない状態の画面が出てきます。「生徒」の横に、人の形に「+」のマークがあります。そこをクリックします。

 

 

生徒の名前かメールアドレスのどちらかで検索してクラスの児童を探すことができます。

 

 

右下の「招待」をクリックして相手が参加すれば完了です。この方法の「デメリット」は、

「『同姓同名の子』の見分けがつかない」

「一人ずつ検索するのに時間がかかる」

ことです。これらをふまえると、「クラスコード」の入力がおすすめになります。

 

Chromebookを使った指導その2 クラスを作って課題を出す「ノートいらずの授業」

続いて、作った「クラスルーム」をもとに、課題の作成、送信をしていきます。自分の作成したクラスをクリックします。上に4つの項目が出てきます。「ストリーム」は「掲示板」のような役割です。教師や児童が投稿した内容が次々に上から提示されます。

2つ目の「授業」が今回使用する項目になります。これはクラスの作成者である教師のみが作業する場所になります。ここから児童にやらせたい課題を送信していきます。

まず「授業」をクリックします。左上の「+作成」をクリックします。

 

 

「課題」「テスト付きの課題」「質問」「資料」「投稿を再利用」という項目が出てきます。上の3つは、児童が送信してきたものに対して、教師が点数をつけたり、ふたたび教師から送信したりすることができるものです。

 

 

 

「課題」は、児童に作業させ、点数をつけて返すものになります。問いの数が一つの場合はこちらを利用します。

(例)・たんじょうしたばかりの子メダカがしばらくの間何も食べないのは、なぜですか。

 ・日本の食料生産を発展させるためにあなたが大切だと思うことを、消費者か生産者のどちらかの立場を選んで、考えて書きましょう。

などの問題をつくります。右側の対象は「クラスの子」になるのでそのままで大丈夫です。何点満点のテストにするのか、期限はいつまでにするのかを決めます。面倒な方はここもそのまま(100点、期限なし)でも大丈夫です。

 

 

最後に「トピック」を決めます。ここはどの教科の問題なのかを入力します。

 

 

先ほどの例題ですと、上は「理科」、下は「社会」となります。これをやっておくと、「ストリーム」ではぐちゃぐちゃになってしまう順番も、「授業」の中では項目ごとに分かれて見やすくなり後で教師が以前送信した課題を探すときに楽になります。「トピック」は面倒ですが毎回入力していくことをおすすめします。

 

 

「盗用(独自性)を確認する」は、インターネットで検索した文章をそのまま答えに入力(コピペ)することを防ぐための機能になります。インターネットで答えを調べていい場合の引用防止に利用できます。児童は送られてきた課題画面右上の「あなたの課題」の欄に答えを記入します。

続いて、「テスト付きの課題」です。これは複数の問題を送信したいときに使います。今後のサイトで紹介していきますので今回は省略します。

続いて、「質問」です。これが今回おすすめしたい「ノートの代わりになるもの」になります。基本的に「課題」と変わりません。

「クラス」→「授業」→「+作成」→「質問」をクリックします。

 

 

質問内容を書き込みます。私はこんな使い方をします。

(例)・国語「カレーライス」を読んでみての感想を書きましょう。

  ・道徳「母やわたるの言葉から、まゆみは、どんなことを考えたのでしょうか?」

  ・理科「水槽の中で泳ぐメダカを見て、気づいたこと、思ったことを書いてみま  しょう」

などの授業の導入や自分の考えを書かせたいとき「質問」を利用します。課題との違いですね。課題主に学習後のまとめや確認といった感じです。「対象」「期限」「点数」は「課題」のときと同じくそのままで大丈夫です。「トピック」は「教科」を入れます。

「質問」では、その下にある□の2つがポイントです。

 

 

 

1つ目の「生徒はクラスメートに返信できます」にチェックを入れると、クラスの子が書き込んだ内容をお互いに見ることができます。ここにチェックを入れないと、クラスの子がどんな内容を書いているのかわからない状態になります。私は、「理科」の「水槽の中で泳ぐメダカを見て、気づいたこと、思ったことを書いてみましょう」でチェックを入れて質問しました。何を書いたらいいかわからない子にとって、他の子が書いたことを参考にして、書けるようになることを狙ったためです。

逆に「道徳」の道徳「母やわたるの言葉から、まゆみは、どんなことを考えたのでしょうか?」の質問ではチェックを入れませんでした。その道徳の時間の最後のまとめの考えになる質問だったので、他人の考えを参考にしない「自分の考え」を記入してほしかったからです。このように使い分けていくと、有意義に使うことができます。

2つ目の「生徒は解答を編集できます」は、児童が一度答えた内容をもう一度編集できるようにするかどうかを決めるボタンです。授業をしているとやり直したいと思う子が結構多いのでいつもここにはチェックを入れています。

なぜこの「質問」が「ノートのかわり」になるかということですが、私はどの教科でもノートを購入しています。ただ、毎回使いません。パソコンで終わる日もあります。例えば「道徳」や「学活」ではノートを使っていません。「道徳」は前日までに「classroom」に質問を入力して保存しておきます。授業当日、教科書を読み終わったら順番に作成しておいた質問を子どもたちに送信します。子どもたちが書き込んだ内容はすぐに教師の児童の解答欄に集まります。教師はそこを見ながら子どもを指名して発言を促します。こうすることで、

「ノートに書く」→移動・机間巡視→「教師に見せる」→移動→「全員書いたか確認」→「発言」

といった流れがなくなり、

「パソコンに書く」→「教師に見せる」→「発言」

とスムーズに授業が進むようになります。また、だれがまだ書いていないのかも一目でわかります。「まだ書いていない人。」と質問する必要がありません。書いたものもずっと「classroom」に残ります。「ノートつくり」にこだわらなければ、時間の有効活用ができるところが「chromebook」を利用するよいところになります。

 

おわりに

 

いかがだったでしょうか。「chromebook」を使うことでこれまで時間や手間がかかっていたことがだいぶスムーズにできるようになったのではないかと思います。今後も私が実践を通して「これは使える」と思ったものを紹介していきます。参考にしていただければ幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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