5年生の社会では、「森林とともに生きる」の学習があります。皆さんはどのように学習を進めていますか。そこで今回は、定着させなければならない「森林とともに生きる」の知識を、謎解きでやってみるという授業の提案です。これから授業を行う方の叩き台にしていただけたらと思います。
「小学生、5年生の社会「自然災害とともに生きる」の授業の流れは謎解きで!実際に行った授業を紹介します!」
の続きになります。
目次
「森林とともに生きる」の謎を解き明かせ その1
今回は、「日本の国土と森林の役割」についての謎解きです。
クイズ①は、
「日本の国土の一番多くをしめるものとは。その中で世界遺産に登録されているもの3つとその場所とは。」
です。
日本の国土の一番多くをしめるものの答えは、
「森林」
です。

「森林」の中で、世界遺産に登録されているもの3つとその場所は、
「知床」「北海道」
「白神山地」「青森・秋田県」
「屋久島」「鹿児島県」
「小笠原諸島」「東京都」
の4つのうちから3つを書けば正解です。

クイズ②は、
「森林がもたらすめぐみ3つとは。森林がないと起きる災害とは。過去にその災害が起きたときの原因とは」
です。
森林がもたらすめぐみ3つは、
「雨水を蓄える」
「土砂崩れを防ぐ」
「川の水が安定する」
「騒音をさえぎる」
「動物のすみかになる」
「木材になる」
の中から3つを書ければ正解です。

森林がないと起きる災害は、
「土砂災害」
です。
過去に「土砂災害」が起きた原因は、
「薪などの燃料に使うため、たくさんの木が切り倒されてしまったから」
です。
「森林があった頃は、木々の根が土砂の流出をおさえていたから」です。

クイズ③は、
「森林を大きくわけたときの種類2つとその内容とは。森林が手入れをされないとどのような変化が起きるか2つ答えよ。」
です。
森林を大きくわけたときの2種類は、
「天然林」
と
「人工林」
です。
「天然林とは、自然に育った森林」
のことです。
「人工林とは、木材などに使うことを目的として、人の手で植えられた森林」
です。

森林が手入れをされないと起きる変化は、
「光が届かず暗くなる」
「木が曲がってしまう」
「草が生えず根が見えてしまう」
のうちの2つです。

どの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。
「森林とともに生きる」の謎を解き明かせ その2
今回は、「林業」についての謎解きです。
クイズ①は、
「木を育て、出荷するまでの過程5つと使われる道具とは。また出荷するするまでの年数とは。」
です。
木を育て、出荷するまでの過程5つは、
「苗木を育てる」

「植林」

「下草がり・除伐」

「間伐」

「伐採・運搬」

です。
木を育て、出荷するまでの過程で使われる道具は、
「チェーンソー」
「プロセッサ」

です。
出荷するするまでの年数は、
「40〜50年」
です。
クイズ②は、
「林業がかかえる問題2つとは。その原因とこのまま問題が続くと起こる問題とは。」
です。
林業がかかえる問題2つは、
「林業で働く人の数の減少」
「輸入木材が多く使用されている」
です。
その原因は、
「林業で働く人の数の減少」=「国産の木材の値段が下がった」
「輸入木材が多く使用されている」=「輸入木材が安い」
です。
このまま問題が続くと起こる問題は、
「人工林が荒れてしまう」
です。
クイズ③は、
「林業の問題に対応するための取り組み2つとは。木と人両方について答えよ。また問題を解決すると地球にとって良いこととは。」
です。
林業の問題に対応するための取り組み1つ目は、人に対してです。
「緑の雇用事業」
「林業インターンシップ」
「林業大学校」
などの林業への雇用促進活動
です。
林業の問題に対応するための取り組み2つ目は、木に対してです。
「木づかい運動」
です。
「学校の机や椅子」

「間伐材の利用」

「バイオマス発電」

「ウッドデザイン賞」

「CLT=丈夫で軽い建築材の開発」

などの国産の木材の活用
です。
また問題を解決すると地球にとって良いことは、
「森林には二酸化炭素を取り込むはたらきがあるため、地球温暖化をおさえることにつながる」
です。
こちらもどの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回取り上げた問題は、テストで出題を確認したものばかりですので、押さえなければいけないポイントになると思います。しかし、教師が講義形式で授業を行っても子どもも飽きてしまいます。「自分から資料や教科書に向き合い、答えを見つけて正解して喜びを味わい自分の知識とする」ことができる「謎解き」の授業をぜひやってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
「5年生の社会「環境をともに守る」の授業の流れは謎解きで!実際に行った授業を紹介します!」