5年生の社会では、「くらしと情報を変える情報通信技術」の学習があります。皆さんはどのように学習を進めていますか。そこで今回は、定着させなければならない「くらしと情報を変える情報通信技術」の知識を、謎解きでやってみるという授業の提案です。これから授業を行う方の叩き台にしていただけたらと思います。
「小学生、5年生の社会「未来とつながる情報」の授業の流れは謎解きで!実際に行った授業を紹介します!」
の続きになります。
目次
「くらしと情報を変える情報通信技術」の謎を解き明かせ その1
今回は、「生活に関連した情報技術」についての謎解きです。
クイズ①は、
「 昔と今の駅の改札やスーパーでの買い物の支払いの仕方の変化とは。今の支払いの使われる回数や売上額はどのように変化しているか。」
です。
1つ目の答えは、
「昔=現金、切符」「今=電子マネー、ICカード」です。
2つ目の答えは、
今の支払い方法の主流である、「電子マネー」や「ICカード」は、
「『支払いの回数』や『売上額』はともにとても増えている」
になります。
クイズ②は、
「お店で商品の仕入れに情報を生かすシステムの名前とは。そのシステムはどのような流れで行われているか。」
です。
お店で商品の仕入れに情報を生かすシステムの名前は、
「POSシステム」
です。
どのような流れで行われているかは、
「バーコードを機械で読み取り、『いつ、どの商品が、いくらで売れたか』といった情報をコンピューターで管理し、その情報生かして、店では商品の仕入れの量を決めていく」
です。

クイズ③は、
「コンビニで昔は行えなかったが今はできるサービスとは。チェーン店で売れ行き以外の様々な情報を得るための取り組みとは。その取り組みを行う良さとは」
です。
コンビニで今はできるサービスは、
「住民票の発行」
と
「チケットの販売」
です。

チェーン店で売れ行き以外の様々な情報を得るための取り組みは、
「電子マネーの利用やポイントカード」
です。
その取り組みを行う良さは、
「年齢や性別、よく店に来る曜日がわかる」
「たまったポイントで値引きしてもらえる」
です。

どの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。
「くらしと情報を変える情報通信技術」の謎を解き明かせ その2
今回は、「外国人の観光客に向けた情報技術」についての謎解きです。
クイズ①は、
「日本に観光に来る外国人の数は以前と比べてどのように変化しているか。その外国人が日本に来て困ること上位2つとは。その対策とは。」
です。
日本に来る外国人の数は、
「大きく増加」

しています。
その外国人が日本に来て困ることの2つは、
「無料の無線インターネット接続サービスがない」
対策は、
「無料の無線インターネット接続サービスを利用できる場所を増やす」
です。

「施設などのスタッフとやりとりができない(言葉が通じない)」
対策は、
「様々な種類の言語でやりとりできる飛行機の中のサービス」
のようなタブレットを増やすです。

「日本語がわからない人に対応した案内板や地図が少ない」
対策は、
「外国語に対応した案内板や地図を増やす」
です。

クイズ②は、
「情報を外国人の観光に生かす方法とは。その方法を利用している観光団体はどこからどこまで広がっているか。」
です。
情報を外国人の観光に生かす方法は、
「予約・宿泊サイトの利用や電子マネー決済などのデータを利用して、データをもとに、新たな観光プランや、特産品、名所となるものを協力して考える」
です。

その方法を利用している観光団体は、
「北海道から沖縄まで、全国」
に広がっています。

クイズ③は、
「人間がこれまで行っていた仕事をかわりにする情報技術とその問題点は。多くの人が情報技術を利用する上で不安になること3つとは。」
です。
人間のかわりをする情報技術は、
「AI」
です。

その問題点は、
「人間の本質や、本来あるべき能力が失われるのではないか」
です。
情報技術を利用する上で不安になること3つは、
「情報が多すぎてどれを信用していいかわからない」
「クレジットカードの情報はしっかりと守られているか」

「どんどん変わってしまうため、ついていくのが大変」
という3つです。

こちらもどの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回取り上げた問題は、テストで出題を確認したものばかりですので、押さえなければいけないポイントになると思います。しかし、教師が講義形式で授業を行っても子どもも飽きてしまいます。「自分から資料や教科書に向き合い、答えを見つけて正解して喜びを味わい自分の知識とする」ことができる「謎解き」の授業をぜひやってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
「小学生、5年生の社会「自然災害とともに生きる」の授業の流れは謎解きで!実際に行った授業を紹介します!」