5年生の社会では、「未来とつながる情報」の学習があります。皆さんはどのように学習を進めていますか。そこで今回は、定着させなければならない「未来とつながる情報」の知識を、謎解きでやってみるという授業の提案です。これから授業を行う方の叩き台にしていただけたらと思います。
「小学生、5年生の社会「日本の工業生産と貿易・運輸」の授業の流れは謎解きで!実際に行った授業を紹介します!その2」
の続きになります。
目次
「未来とつながる情報」の謎を解き明かせ その1
今回は、「テレビを中心としたマスメディア」についての謎解きです。
クイズ①は、
「 家庭でニュースを得るときに利用するメディア(メディア=情報を伝える方法)のトップ3は?また、テレビの放送時間で一番多く時間を割く番組とは?テレビ放送を家庭で見るまでの仕組みとは」
です。
1つ目の答えは、
「テレビ」「インターネット」「新聞」です。

2つ目の答えは、
一番多いのが、
「ニュース(報道)番組」
逆に一番少ないのが、
「教育番組」
になります。(NHKの場合)

テレビ放送を家庭で見るまでの仕組みは、
「テレビ局からの電波を、電波塔や中継局を経由して家庭へ送る」方法
や、
「ケーブルテレビ局が受信した電波を、ケーブルで各家庭へつなぐ」方法
です。

クイズ②は、
「テレビのニュース番組が作られるまでの4つの仕事とは?またそれぞれの仕事で大切にしていることとは」
です。
ニュース番組が作られるまでの4つの仕事の1つ目は、
「取材」
です。取材で大切にされていることは、
「一つだけでなく、いくつかの取材先から情報を得た上で事実の確認をする」
です。

4つの仕事の2つ目は、
「打ち合わせ」
です。
打ち合わせで大切にされていることは、
「番組で伝えるニュースの内容や順番を確かめる」
です。

ニュース番組が作られるまでの4つの仕事の3つ目は、
「編集」
です。
編集で大切にされていることは、
「見る人にわかりやすく、放送時間の中でおさまるように、字幕や図とともにまとめていく」
です。

ニュース番組が作られるまでの4つの仕事の4つ目は、
「放送」
です。
放送で大切にされていることは、
「見やすさに気をつけて何台ものカメラを操作したり、スタジオのセットを組み立てたり、道具を準備したりする」
「内容を確認することで、しっかりと内容をとらえて読む」
です。

クイズ③は、
「ニュース番組の編集では、どのような内容をどのようなことを大切にして伝えているか?また、放送する際、過去に起きた問題と現在気をつけていることとは」
です。
どのような内容を伝えようとしているかというと、
「多くの人のくらしに関わりがありそうなこと。多くの人が、ふつうは起こらないと考えている内容」
です。
また、
「インターネット上のアクセス数を参考にする」
ことで人々が注目する内容をニュースにすることもあります。
どのようなことを大切にして伝えているかは、
「わかりやすいように、正しく伝わるように」
ということです。
放送する際、過去に起きた問題は、
「誤報道」
です。
そんな「誤報道」をしないように、現在気をつけていることとは
「万一誤った情報やだれかを傷つけてしまうような情報を流してしまったら、大きな迷惑をかけてしまうため、スタッフが何重にも内容のチェックをする」
です。
どの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。
「未来とつながる情報」の謎を解き明かせ その2
今回は、「情報を受け取る私たち」についての謎解きです。
クイズ①は、
「情報をもとに行動を決める良さの例4つとは。マスメディアが行動を決める情報を発信する際、気をつけていることとは」
です。
情報をもとに行動を決める良さの例4つの1つ目は、
「ニュースを見て自分の生活を見直す」
情報をもとに行動を決める良さの例4つの2つ目は、
「ごらく番組を見て、行ったことのない場所に出かける」
情報をもとに行動を決める良さの例4つの3つ目は、
「天気予報を見て、着る服や持ち物を決める」
情報をもとに行動を決める良さの例4つの4つ目は、
「選挙報道を見て、投票先を決める」
です。

気をつけていることは、
「人によって意見が分かれている問題については、賛成と反対、期待と不安など、両方の意見を取り上げるようにして、かたよりのない伝え方をするように心がける」
です。
クイズ②は、
「情報を得るためのメディア4つを答えよ。(メディア=情報を伝える方法)その4つの良さをそれぞれ答えよ」
です。情報を得るためのメディア4つの1つ目は、
「テレビ」
です。テレビの良さは、
「映像と音声でわかりやすく情報を伝える。情報を一度に広い範囲まで伝える。番組を見る側からも情報を送ることができる」
です。
情報を得るためのメディア4つの2つ目は、
「インターネット」
です。その良さは、
「知りたい情報を自分で検索して知ることができる。電波や回線がつながっていれば、いつでも情報を得ることができる」
です。
情報を得るためのメディア4つの3つ目は、
「新聞」
です。その良さは、
「文字や写真で詳しく説明した情報を、何度でも読み返せる。持ち歩いたり、記事を切り抜いて保存したりできる。号外が出る」
です。
情報を得るためのメディア4つの4つ目は、
「ラジオ」
です。その良さは、
「音声で情報を伝える。交通情報や地域の情報など、聞く人に身近な情報を伝える。停電しても使える。持ち運びしやすい大きさのものが多い」
です。

クイズ③は、
「各家庭で持たれている情報通信機器の中でトップ3は何か。情報通信機器が普及するメリット2つとは」
です。
各家庭で持たれている情報通信機器の中でトップ3は、
「携帯電話」「パソコン」「スマートフォン」
です。

情報通信機器が普及するメリット2つの1つ目は、
「重要なニュースを早く届けられる」
情報通信機器が普及するメリット2つの2つ目は、
「外出中でも様々な場所で番組を見ることができる」
です。
こちらもどの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回取り上げた問題は、テストで出題を確認したものばかりですので、押さえなければいけないポイントになると思います。しかし、教師が講義形式で授業を行っても子どもも飽きてしまいます。「自分から資料や教科書に向き合い、答えを見つけて正解して喜びを味わい自分の知識とする」ことができる「謎解き」の授業をぜひやってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
「小学生、5年生の社会「くらしと情報を変える情報通信技術」の授業の流れは謎解きで!実際に行った授業を紹介します!」