5年生の社会では、「日本の工業生産と貿易・運輸」の学習があります。皆さんはどのように学習を進めていますか。そこで今回は、定着させなければならない「日本の工業生産と貿易・運輸」の知識を、謎解きでやってみるという授業の提案です。これから授業を行う方の叩き台にしていただけたらと思います。
「小学生、5年生の社会「日本の工業生産と貿易・運輸」の授業の流れは謎解きで!実際に行った授業を紹介します!」
の続きになります。
目次
「日本の工業生産と貿易・運輸」の謎を解き明かせ その3
今回は、「日本の工業生産と貿易」についての謎解きです。
クイズ①は、
「 中小工場と大工場のちがいとは。また、大工場と中小工場の生産額と人数の関係とは」
です。
1つ目の答えは、
「働く人が1〜299人までの工場を中小工場
働く人が300人以上の工場を大工場」
です。
2つ目の答えは、
「中小工場で働く人の数は大工場より多いが、生産額は大工場の方が多い。」
です。

クイズ②は、
「中小工場の強みとは。また、中小工場の抱える問題2つとは。その問題に対して中小工場が取り組む対策3つとは。」
です。
中小工場の強みは、
「工場どうしで情報を交換し、協力して製品の開発に取り組むことや、難しい注文でも他の工場と協力してつくりあげることができること」
です。
中小工場の抱える問題の1つ目は、
「日本全体の工場の数が減ってきている」
です。
中小工場の抱える問題の2つ目は、
「技術を受け継ぐ若い働き手が不足している」
です。
問題に対して、中小工場が取り組む対策の1つ目は、
「自分たちの強みをいかし、『ここでしかつくれない』という製品を開発すること」
です。
問題に対して、中小工場が取り組む対策の2つ目は、
「体が不自由な人も一緒に働く」

です。
問題に対して、中小工場が取り組む対策の3つ目は、
「外国人も一緒に働く」
です。
クイズ③は、
「中小工場の高い技術を生かした工業製品の製品名を2つ答えよ。また、社会のニーズに応える新たな工業製品を3つ答えよ。また、伝統を生かした製品を1つ答えよ。」
です。
高い技術を生かした工業製品の2つは、
「さびないねじ」

「海底の光ファイバーを守る鉄線」

「ビニールと紙を分別しやすくした弁当箱」

の中から2つです。
社会のニーズに応える新たな工業製品を3つは、
「介護ロボット」

「手術に使われる内視鏡」

「人工の心臓の開発」
「炭素せんいを使ったコンテナ」

「災害復旧ロボット」

「協働ロボット」

「警備ロボット」
の中から3つです。
伝統を生かした製品を1つは、
「南部鉄器の鉄瓶」
「アメリカで展示される伝統工芸品」

の中から1つです。
どの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回取り上げた問題は、テストで出題を確認したものばかりですので、押さえなければいけないポイントになると思います。しかし、教師が講義形式で授業を行っても子どもも飽きてしまいます。「自分から資料や教科書に向き合い、答えを見つけて正解して喜びを味わい自分の知識とする」ことができる「謎解き」の授業をぜひやってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。