小学生、4年生の理科「水の温度と体積」の授業の流れはこれ!実際に行った授業を紹介します!

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小学生の理科の中で、中・高学年の授業って大変ですよね。授業の流れや準備物、予備実験とやらなければいけないことがいっぱいです。そんな中で今回は4年生の理科「ものの温度と体積」の「水の温度と体積」の授業について紹介します。これから授業を行おうと考えている方の叩き台にしていただけたら幸いです。

「小学生、4年生の理科「空気の温度と体積」の授業の流れはこれ!実際に行った授業を紹介します!」

の続きになります。

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目次

「水の温度と体積」その1 問題定義

前回、「空気はあたためたり、ひやしたりすると体積が変わる」ということを実験で確認しました。今回は、「水は温度で体積が変わるのか」を調べます。

「水はあたためたり、ひやしたりすると、体積は変わるのだろうか。」

と子どもたちに問います。ここで一度これまでの学習を確認します。

「空気や水をとじこめると」では、「空気」は「押すことができる→もとに戻ろうとする」。「水」は「押すことができない」ということを学習しました。

「空気の温度と体積」では、「空気はあたためると体積が大きくなり、冷やすと体積は小さくなる」という学習をしました。

予想をノートに書かせます。子どもたちからは次のような予想が返ってきました。

「あたためると体積が大きくなる。また、冷やすと体積は小さくなる」

「あたためても冷やしても体積は変わらない」

の2つでした。

一つを選び予想をノートに書かせます。

私のクラスでは、

「あたためると体積が大きくなる。また、冷やすと体積は小さくなる」が13人。

「あたためても冷やしても体積は変わらない」が17人でした。理由は、「『空気』と『水』は『押せる』『押せない』で違う結果だったから」とのことでした。

実験方法は以下の通りです。

「ビーカーの中に丸形フラスコを入れ、ゴム栓をし、ゴム栓にガラス管を通す」

「お湯を入れたり、氷水を入れたりして水の体積の変化を見る」

です。

大日本図書の教科書では、試験管を使っていましたが、

 

大日本図書の理科の教科書より

 

試験管の表面だけで体積が大きくなった小さくなったを見るのは変化が小さく難しくなります。しかし、ゴム栓をしてガラス管を通し丸形フラスコに水を入れて栓をすると、ガラス管の中に水が凝縮して閉じ込められます。このガラス管に水性ペンで線を引いておけば変化が見られるため、わかりやすい、変化の大きい実験にすることができます。

 

 

「水の温度と体積」その2 水をあたためたり、ひやしたりしたりしたあとの体積を確かめる

 

「水をあたためたり、ひやしたりしたあとの体積はどうなるのか」

について予想を確かめる実験をしていきます。実験に必要なものを用意し、自分が決めた場所に実験セットを置いていきます。

(実験に必要なもの)

・ビーカー(500mlのもの)

・丸形フラスコ

・ゴム栓(丸形フラスコの口に合うもの)

・ガラス管(ゴム栓の穴に通るもの)

50〜60℃のお湯・氷

・水性ペン

です。

 

 

実験の結果を見ます。

(結果)

「フラスコの中の水を60℃の水であたためると、水性ペンで印をつけたところを越えて、水がガラス管からあふれた」

 

 

「フラスコの中の水を氷水で冷やすと、水性ペンで印をつけたところより水位が下がった」

 

 

でした。

この結果から、

水は空気と同じで、あたためると体積が大きくなり、冷やすと小さくなる

ということがわかりました。

 

確認としてNHK for Schoolの

水に温度のちがう水をかけると…

の動画を見て知識の定着を図りました。

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。中・高学年の理科は準備に時間がかかります。そんな準備に必要な時間をこのサイトで少しでも減らせることができたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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