5年生の社会では、「自動車づくりにはげむ人々」の学習があります。皆さんはどのように学習を進めていますか。そこで今回は、定着させなければならない「自動車づくりにはげむ人々」の知識を、謎解きでやってみるという授業の提案です。これから授業を行う方の叩き台にしていただけたらと思います。
目次
「自動車づくりにはげむ人々」の謎を解き明かせ その1
今回は、「自動車の製造工程と工夫」についての謎解きです。
クイズ①は、
「自動車の製造工程を5つ答えよ。製造工程の中で、人が作業を行う良さ2つと、ロボットが行う良さをそれぞれ答えよ。」
です。
1つ目の答えは、
「プレス」→「車体」→「塗装」→「組み立て」→「検査」です。
2つ目の答えは、
「人の良さ1=ブレーキや水漏れ、部品のゆるみなどをきびしく検査できる」
「人の良さ2=細かい部品の多いドアやエンジンを効率的に組み立てられる(ライン)」
「ロボットの良さ=人の力では大変な作業(重いものをもつ)ができる」
です。
確認としてNHK for Schoolの
の動画を見て知識の定着を図りました。
クイズ②は、
「工場で働く人が常にミスなく働けるようにするための工夫3つとは。」
です。
1つ目は、
「1日のスケジュールを、朝と夜で働く人が交代できるようにしている」
です。

2つ目は、
「受け持つ作業を入れ替えたり、2時間おきに休憩を入れたりしている」
です。
3つ目の答えは、
「工場の中を冷暖房や空気をきれいにする機械を備えて、働きやすい環境をつくっている」
です。
クイズ③は、
「自動車工場でつくられた自動車は、どのように全国の販売店に運ばれるか。2つ答えよ。また、運ぶ際に注意していること2つとは。」
全国へ運ぶための方法1つ目は、
「専用の船の中へ1台1台積み込んでいく」
です。

確認としてNHK for Schoolの
の動画を見て知識の定着を図りました。
2つ目は、
「各地の港まで運ばれた車は、専用のキャリアカーで販売店まで運ばれる」
です。

運ぶ際に注意していること1つ目は、
「車体をきずつけないよう、時計などの金属製品を身につけないことや、つめもあたらないようにしている」
です。
2つ目は、
「決められた時間までに自動車を積み、船が予定通り出発できるようにする」
です。
どの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。
「自動車づくりにはげむ人々」の謎を解き明かせ その2
今回は、「自動車の関連工場と部品」についての謎解きです。
クイズ①は、
「自動車の部品が作られる工場とは。その場所で部品を作る時に意識している大切なことを2つ答えよ。」
です。
部品を作る場所は、
「関連工場」です。

関連工場で大切にされていることの1つ目の答えは、
「計画的に作り、時間通りに届ける」
です。
2つ目の答えは、
「出荷するときには、自動車工場のラインで作られている順番と同じようにする」
です。
確認としてNHK for Schoolの
の動画を見て知識の定着を図りました。
クイズ②は、
「部品を自動車工場に届けるために大切にされている方式とその内容とは。部品が届かなくなると起きる問題とは。」
です。
部品を自動車工場に届けるために大切にされている方式は、
「ジャスト・イン・タイム方式」
です。
その内容は、
「自動車工場からの注文に合わせて、決められた時刻に部品を届ける」
です。
部品が届かなくなることで起きる問題は、
「部品の生産が一つでも止まると、自動車の生産が止まってしまう」
です。
クイズ③は、
「日本の自動車会社が、昔に比べて輸出を増やすために工夫していることとは。そのよいところを4つ答えよ。」
日本の自動車会社が、昔に比べて輸出を増やすために工夫していることは、
「現地生産」
です。
よいことの1つ目は、
「輸送費のダウン」
です。日本から部品や製品を輸送するための費用がかかりません。
2つ目は、
「販売数のアップ」
です。それぞれの国のニーズにあう製品を、早く消費者に届けることができます。
3つ目は、
「生産力のアップ」
です。現地の人の働く機会が増え、その国の生産力が上がります。
4つ目は、
「技術力のアップ」
です。日本のすぐれた工業技術を学び、自動車に関わるいろいろな産業を発展させることができます。
確認としてNHK for Schoolの
の動画を見て知識の定着を図りました。
こちらもどの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回取り上げた問題は、テストで出題を確認したものばかりですので、押さえなければいけないポイントになると思います。しかし、教師が講義形式で授業を行っても子どもも飽きてしまいます。「自分から資料や教科書に向き合い、答えを見つけて正解して喜びを味わい自分の知識とする」ことができる「謎解き」の授業をぜひやってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。