小学生、3年生の理科「地面の様子と太陽」の授業の流れはこれ!実際に行った授業を紹介します!その2

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小学生の理科の中で、中・高学年の授業って大変ですよね。授業の流れや準備物、予備実験とやらなければいけないことがいっぱいです。そんな中で今回は3年生の理科「地面の様子と太陽」の授業について紹介します。これから授業を行おうと考えている方の叩き台にしていただけたら幸いです。

「小学生、3年生の理科「地面の様子と太陽」の授業の流れはこれ!実際に行った授業を紹介します!」

の続きになります。

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目次

「地面の様子と太陽」その1 問題定義

これまでの「太陽の位置とかげのできかた」を確認します。その後、

「次の写真を見てください。この写真を見て、気づいたことやわかったこと、思ったことはありますか。」

と伝えます。

 

大日本図書の教科書より

 

「日かげに人が集まっている」

「日がさをさしている人がいる」

などです。そこで、

「なぜ日かげに集まっているのだろう」

と問います。子どもたちからは、

「涼しい」「落ち着く」などの意見が返ってきます。そこで、

「日なたと日かげであたたかさに違いはあるのだろうか。」

と問います。子どもたちは予想をノートに書きます。

出てきた予想は、

「同じ」・・・気温やあたたかさはかわらない(0人)

「ちがう」・・・気温やあたたかさがちがう(30人)

でした。

 

 

「地面の様子と太陽」その2  日なたと日かげの気温や地面の温度を比べる

 

「実験」の方法を考えてもらいました。出てきた実験方法は2つです。

1 日なたと日かげの地面や空気の温度を、「ほうしゃ温度計」で調べる

2 日なたと日かげに行き、「体温計」で体温を調べる

です。実験を行う前に、場所や回数について確認しました。

・場所は同じ場所で行うこと

また、全員が「温度はちがう」と答えたので、こんな質問もしてみました。

「時間によって温度は変わるのだろうか」

この質問に対しても、

「ちがう」

「朝と昼では昼の方があたたかい」

などの意見が返ってきました。そこで、

今回は、9時と12時の2回行うことにしました。用意した表はこんな表です。

 

 

教室で事前に「ぼうグラフ」の書き方を指導しました。

場所を決め、日なたと日かげの温度を測りました。「ほうしゃ温度計」を使ったので記録はすぐに終わります。地面を触ってみて、

日なた・・・あたたかい・かわいている

日かげ・・・つめたい・しめっている

を実感させたかったので、日かげになる部分は一日中「日かげ」になる場所を見つけておきました。

 

大日本図書の教科書より

 

実験の結果は以下の通りです。この日は晴天、気温27度の日でした。

9時:日なた 26度 日かげ 17度

12時:日なた 36度 日かげ 20度

12時の温度が大幅に上がったことに驚きました。教科書の表では25度が最大でしたが、より高い温度もで記録できる用紙を作りました。

これらの結果から、

日なたの地面は日かげの地面の温度より高くなる」「日なたの地面の方が温度の上がり方が大きい」「日光によって地面があたためられる」

ということがわかりました。まとめをノートに書かせました。

確認としてNHK for Schoolの

「ひなたとひかげのちがい」

の動画を見て知識の定着を図りました。

 

大日本図書の教科書より

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。中・高学年の理科は準備に時間がかかります。そんな準備に必要な時間をこのサイトで少しでも減らせることができたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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