小学生、3年生の理科「音のふしぎ」の授業の流れはこれ!実際に行った授業を紹介します!その2

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小学生の理科の中で、中・高学年の授業って大変ですよね。授業の流れや準備物、予備実験とやらなければいけないことがいっぱいです。そんな中で今回は3年生の理科「音のふしぎ」の授業について紹介します。これから授業を行おうと考えている方の叩き台にしていただけたら幸いです。

「小学生、3年生の理科「音のふしぎ」の授業の流れはこれ!実際に行った授業を紹介します!」

のつづきになります。

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目次

「音のふしぎ」その1 問題と実験

これまでの学習で、「音が出るとき、ものは振動する」ということを経験を通して学習しました。

 

 

さらに、「音は大きな音を出すと、大きく振動する」ことも学習しました。そこまでを確認し、子どもたちに発問です。

「音が伝わる間、振動はするのでしょうか。」

と問います。子どもたちからは、

「音を出す間は振動する。」

という意見が出ます。そこで「それが本当か確認しよう」と伝え主発問を黒板に書きます。主発問は、

「音が伝わるとき、ものはふるえているのでしょうか」

です。ノートに「予想」を書かせます。出てきた「予想」は、

A「ふるえている(音とふるえは同時)」

B「ふるえている(音よりも長くふるえる)」

C「ふるえていない(音の方がふるえより長く聞こえる)」

の3つでした。自分の予想に当たるところで挙手してもらいました。

A:18人B:8人C:4人でした。

「実験」の方法を確認します。

1 「糸電話」を作ります。

 

 

糸電話の糸に「スパンコール」をつるし、声を出してスパンコールがふるえる様子を観察します。声を出している間糸がふるえ、声をとめたときのスパンコールの様子を見る

 

 

実験の結果は以下の通りです。

「声を出している間はスパンコールがふるえ、声をとめるとスパンコールのふるえがとまった」

結果から、

音がつたわる間は、ものはゆれる。音がとまるとゆれもとまる

ということがわかりました。まとめをノートに書かせました。

この結果、実はクラスの中で正確にできたのは1グループだけでした。今回の実験の失敗談をお話します。

 

「音のふしぎ」その2 実験の失敗と解決法

 

今回糸電話を使った実験を行ないましたが、はっきり言って失敗でした。なぜなら「ほとんどの子が正確な結果を得られなかったから」です。

この糸電話を使ったスパンコールの実験、ほとんどスパンコールがふるえません。ごくまれにふるえる子がいますが、とても高い音を大きな声で出さなければなりません。つまり限られた子しか実験結果が見られないのです。

そこで授業の後、糸を変えてみました。授業では「たこ糸」を使って行いました。糸が太すぎたと思い、「ミシン糸」にして行いました。

 

 

すると、少し引っ張っただけで切れてしまいました。ピンと張らなければならない糸電話ですぐに切れてしまうのは致命的です。

そこで、発想を変えてみました。糸電話のような糸を使うのではなく、声を受けることで振動する膜を利用するということです。そこでこんなものを用意します。

1 小太鼓

 

 

2 ハトメ

 

 

ハトメを小太鼓の上に置きます。小太鼓を少し斜めにします。小太鼓に向かって声を出します。すると、ハトメが振動で斜面をすべります。声をとめるとハトメの動きも止まります。

 

 

この実験で行うと、どんな声の高さでもしっかりと振動してくれます。声を出して小太鼓が振動してハトメが動く様子、声を止めて小太鼓の振動が止まると、ハトメの動きが止まる様子も自分の目ではっきりと確認することができます。

まとめ

 

いかがだったでしょうか。中・高学年の理科は準備に時間がかかります。そんな準備に必要な時間をこのサイトで少しでも減らせることができたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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