皆さんは社会の「米づくりのさかんな地域」の授業をどのように行っていますか。今回は定着させなければならない「米づくりのさかんな地域」の知識を、謎解きでやってみるという授業の提案です。これから授業を行う方の叩き台にしていただけたらと思います。
「小学生、5年生「米づくりのさかんな地域」の授業展開は「謎解き」で!実際に行った授業を紹介します!」
の続きになります。
目次
「米づくりのさかんな地域」の謎を解き明かせ その3 米作りの1年その2と農薬や化学肥料を使わない工夫
今回は、「米作りの1年その2と農薬や化学肥料を使わない工夫」についての謎解きです。
クイズ①は、
「① 南魚沼市の米作りで10月から11月に行われることとは。収穫した米を運ぶ場所とは。その場所は何をする施設か述べよ」
です。
1つ目の答えは、
10月「乾燥・もみすり・出荷」

11月「機械や道具の整備・片付け」
です。
2つ目の答えは、「カントリーエレベーター」です。

ここでは、
「収穫したお米を大量に保管し、注文に応じて、米屋やスーパーマーケットの出荷する」施設です。
クイズ②は、
「南魚沼市の米づくりで玄米黒酢以外の農薬や化学肥料を使わない工夫を3つ述べよ。南魚沼市で農薬や化学肥料をなるべく使わない理由について2つ述べよ。」
です。
工夫の1つ目は、雑草や害虫を食べてくれる『かも』を水田に放すことで、農薬をまく回数をおさえることができる」です。
工夫の2つ目の答えは、「牛や豚の糞尿や稲のわらなどを混ぜて発酵させたたい肥を肥料として使う」です。
工夫の3つ目の答えは、「ぬか、もみがらなどを土に混ぜて、栄養分の豊かな土をつくる」です。

農薬や化学肥料を使わない1つ目の理由は、
「農薬は使いすぎると、人の健康に悪い影響を及ぼすから。」
です。
農薬や化学肥料を使わない2つ目の理由は、
「化学肥料は使いすぎると土が固くなったり、稲が成長しすぎて倒れたりするから。」
です。
クイズ③は、「米づくりで機械を使うことによるメリットを1つ、デメリットを2つ述べよ。」
です。
「メリット=作業が楽になり、作業にかかる時間も短くなる」

「デメリット=農業機械は値段が高く、修理代や燃料代も高い」
「デメリット2=使い方を間違えると大怪我の原因になる」
どの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。
確認としてNHK for Schoolの
の動画を見て知識の定着を図りました。
また、この時間が終わったら一度まとめを行います。知識を定着させるためです。ノートの見開きにこれまでの内容をすべて絵と字で書くようにします。
「米づくりのさかんな地域」の謎を解き明かせ その4 「米づくりにはげむ人々の悩みと努力」
続いて、「米づくりにはげむ人々の悩みと努力」についての謎解きです。
クイズ①は、
南魚沼市で『コシヒカリ』の生産量が増えた理由を3つ述べよ」
です。
『コシヒカリ』の生産が増えた1つ目の理由は、
「水田の形を整える耕地整理をし、それと同時に川の水を引く工事も行われて、用水路と排水路が整備されたから」です。

『コシヒカリ』の生産が増えた2つ目の理由は、
「新潟県の農業試験場で2つの品種が掛け合わされて生まれ、その後福井県の試験場で育てられ、色つやの良く、味のよいものが選ばれて品質が高められたから」
です。
『コシヒカリ』の生産が増えた3つ目の理由は、
「農家の人たちが丈夫な苗をつくり、化学肥料などで栄養をよく与え、水をこまめに管理するなどの工夫をしたから」
です。
クイズ②は、
「米農家の方が現在もっている悩みを3つ述べよ」
です。悩みの1つ目は、
「日本全体で米の生産量と消費量が減ってきているため、米づくりをやめる水田増えていること」

です。
悩みの2つ目は、「米農家で働く若い人たちが減っているため、跡継ぎがいない農家では、水田を他の農家に請負に出したり、耕作をやめたりする農家が増えていること」

です。
悩みの3つ目は、「値段の安い外国産の米が広まること」
です。

クイズ③は、
「南魚沼市の米農家が、米の消費量を増やすために努力していることを3つ述べよ」
です。努力の1つ目は、
「インターネットを通じて生産の様子を公開したり、生産者の名前や顔写真、農薬や化学肥料をおさえた米であることを知らせる表示を袋に載せたり、産地直送を行ったりしている」

です。
努力の2つ目は、「米の粉で作ったパンや、米をとがずにたける無洗米などを売り出すこと」

です。
努力の3つ目は、「同じ地域の農業組合をつくり、農業機械を共同で利用することや、種籾の「じかまき」を行い経費を抑えることでより安い費用で米づくりを進めること」

です。
これもどの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。
確認としてNHK for Schoolの
「米の消費をふやす」
の動画を見て知識の定着を図りました。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回取り上げた問題は、テストで出題を確認したものばかりですので、押さえなければいけないポイントになると思います。しかし、教師が講義形式で授業を行っても子どもも飽きてしまいます。「自分から資料や教科書に向き合い、答えを見つけて正解して喜びを味わい自分の知識とする」ことができる「謎解き」の授業をぜひやってみてはいかがでしょうか。
「小学生、5年生「米づくりのさかんな地域」の授業展開は「謎解き」で!実際に行った授業を紹介します!その3」
最後までお読みいただきありがとうございました。