小学生、理科の知識の定着は楽しくて見やすいノート作りから!見やすくてわかりやすい!楽しく取り組めるノートの作り方を紹介します!

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理科の授業の実験の際のノートつくり。皆さんはどんな風に指導していますか。子どもたちが授業中楽しくノート作りに取り組み、さらに知識の定着が図れる、そんな指導ができたらいいですよね。今回はそんな理科の実験ノートの指導についてです。これからノート指導をする際の叩き台にしていただけたらと思います。

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目次

実験ノート指導はこうしよう!その1 ノートの使い方編

 

理科では、ノートの使い方で「知識の定着」に大きな違いが出ます。そこで理科におけるノートの使い方を紹介します。

理科の授業では、新しい学習の際には「見開きでノートを使う」ことが大切です。よく見られるのが、前回の学習の途中から次の授業の記録をとり始めることです。

この書き方をするとどこから新しい学習が始まっているのかわからなくなってしまいます。あるいは、「予想」と「結果」などの実験のつながりが、途中で新しいページにいくことで見にくくなってしまいます。新しい学習が始まる際は、たとえノートがまだ余っていても次のページへ移動します。するとその時の学習が一目でわかるのでノートがすっきりしてきれいになります。

次に、見開きのノートの中身について説明します。左側のページには、「タイトル」「日付」「問題文」「実験の図」「予想」を書きます。右側のページには、「結果」「考察」を書きます。このように配置を事前に決めておくことですっきりとしたノートになります。

 

 

 

 

実験ノートを丁寧に仕上げさせる方法その2 見やすいノート例を示す

 

ノートへの書き方を教えたら、次はお手本となる「完成の実験ノート」を見ながら解説をしていきます。見せる実験ノートは「10点満点」の実験ノートです。それを元にどうしたら10点満点になるのか解説します。

1 題名は書いてあるか。今回は、「ものが燃えるとき」が題名になります。あれば1点もらえます。

2 日付、(天気、気温)は書いてあるか。日付(と天気と気温)が書かれていれば1点になります。

3 1マスに1文字で書かれているか。題名や日付などが1マス1文字で書いてあれば1点もらえます。

4 絵や字がていねいに書かれているか。絵であれば色付けも行います。丁寧に書いてあれば1点です。

5 キャラクターなどのイラストを使っているか。オリジナルのイラストで楽しく描けていれば1点です。楽しむことも大切です。

6 線引きを使って書けているか。イラストを入れる枠を線引きを使っていると1点です。

7 実験の内容をくわしく書けているか。例えば「火が消えるまでの時間」ですとか、「酸素の濃度」、「二酸化炭素の濃度」の数値などを3つ以上書いていれば1点です。

8 適度なスペースがあるか。ぎちぎちに書くと逆に見にくくなってしまうので、適度にすっきりしたスペースをとることも必要です。

9 「キーワード」を入れているか。今回の実験では、「酸素が減り」「二酸化炭素が増える」などが「キーワード」になります。教科書を見ながら見つけて書き込みます。

10 考察わかったこと、気づいたこと、思ったこと」が書けているか。「わかったこと、気づいたこと、思ったこと」を2つ以上書けていれば1点です。

これらの点数を合計すると10点になります。実験ノートが完成したときに、「8点以上」取れていないとやり直しになります。授業が終わるころに、「8点に足りていないからやり直し。」と言われても時間が足りなくなってしまいます。そのため、実験の前に一度そこまでのノートを採点し、やり直しが必要なところは事前に伝えておくとよいと思います。

 

 

ノート指導はこうしよう!その3 書いたノートの評価編

 

「わかりやすい実験ノートの書き方」を紹介してきましたが、書かせるだけでは子どもたちのモチベーションを保てません。そこで、書いたノートを教師が評価するのはもちろんのこと、子どもたちにも見てもらうようにします。

私は、背面黒板にマグネットクリップを用意し、「よく書けているノート」をクリップではさんで掲示します。こうすると、子ども同士で「理想的なノート」がどんなものなのか理解することができます。また、掲示されなかった子は、「次は掲示されたい。」と次の授業のノートづくりを頑張るモチベーションができます。掲示されている子は、「続けて頑張ろう。」とこちらもモチベーションを保てます。教師も背面黒板にクリップでノートをはさむだけなので、ほとんど労力はかかりません。

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。子どもたちに「ノートをとらせる」と言っても、自由に書かせると「汚い」「見にくい」「書く量も少ない」「授業の重要なポイントがどこかわからない」というノートになってしまいます。「ノートをとらせる」ことも指導が必要です。その指導の叩き台として今回の記事が参考になれば幸いです。この内容は、以下の書籍を参考に実践しております。興味がある方はこちらもご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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