小学生、中学年の「鉄棒運動」で盛り上がるにはこれ!実際に授業で行った内容を紹介します!

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小学生の「鉄棒運動」。皆さんはどんな内容を行っていますか。「逆上がり」を教えるのも大切ですが、目的意識をもって練習に取り組ませたいですよね。そこで今回はそんな「鉄棒運動」の単元を通した目的のもたせ方について紹介します。これから「鉄棒運動」を行おうと考えている方の参考になれば幸いです。

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目次

鉄棒運動のおすすめ単元目標その1 「鉄棒オリンピック」と種目

 

「鉄棒運動」のおすすめ単元目標は、「鉄棒オリンピック」です。どんなことをするかというと、上がり技、回転技、下り技を組み合わせて演技し、ポイントを競い、金メダルを目指すというものです。では、どのように行うのか説明していきます。

まず子どもたちにオリンピックの種目を説明していきます。

「上がり技」は5つです。「つばめ」「逆上がり」「膝掛け上がり」です。

「つばめ」は鉄棒に上がった後、足を伸ばして止まることができればOKです。

 

「みんなの体育」学研より

 

「逆上がり」は回転後に足を伸ばして止まることがポイントです。

 

「みんなの体育」学研より

 

 

「膝掛け上がり」は体を前後に振った後、上に上がって止まればOKです。

 

「みんなの体育」学研より

 

今紹介した順に難易度が上がります。

レベル1が「つばめ」。レベル2が「逆上がり」。レベル3が「膝掛け上がり」になります。 

「回転技」は7つです。「足抜き回り」「前回り」「逆上がり」「後方支持回転」「膝掛け後転」「前方支持回転」「膝掛け前転」です。「足抜き回り」「前回り」「逆上がり」は「上がり技」で一度鉄棒に上がった後、もう一度地面に降りてそこから技を始めます。

 

足抜き回り 「みんなの体育」学研より

 

「後方支持回転」「膝掛け後転」「前方支持回転」「膝掛け前転」は回転後に足を伸ばし、鉄棒の上で一度止まればOKです。

 

 

「みんなの体育」学研より
「みんなの体育」学研より
「みんなの体育」学研より
「みんなの体育」学研より

 

今紹介した順に難易度が上がります。

レベル1が「足抜き回り」「前回り」。レベル2が「逆上がり」。レベル3が、「後方支持回転」「膝掛け後転」。レベル4が「前方支持回転」「膝掛け前転」になります。

「下り技」は3つです。「前回り下り」「こうもり下り」「ふみ越し下り」「こうもり振り下り」です。「回転技」で一度地面に下りてしまった子は、一度「つばめ」で上がり静止した状態から始めます。「前回り下り」は、鉄棒の上で「つばめ」になった状態から、「前回り」をして地面に着地します。

 

「みんなの体育」学研より

 

「こうもり下り」は、鉄棒の上で静止した状態から、両膝を鉄棒にかけぶら下がります。手を地面について、足から着地すればOKです。

 

「みんなの体育」学研より

 

「ふみ越し下り」は、鉄棒の上で静止した後、片足を鉄棒にかけ、かけた足を基準に鉄棒を踏み越して下りて着地します。

 

「みんなの体育」学研より

 

「こうもり振り下り」は、鉄棒の上で静止した後、両足の膝を鉄棒にかけ、かけた足を基準に体を振り、手を地面につかずに体を振った勢いで足から下りて着地します。

 

「みんなの体育」学研より

 

今紹介した順に難易度が上がります。

レベル1が「前回り下り」。レベル2が「こうもり下り」「ふみ越し下り」。レベル3が「こうもり振り下り」になります。

今紹介した3つの技を、レベルごとに組み合わせてクラスの子の前で発表します。

 

鉄棒運動のおすすめ単元その2 「鉄棒オリンピック」の実施方法

 

続いて、「鉄棒オリンピック」の実施方法についてです。全5時間で行います。始めの3時間では、1時間で1種目ずつ種目を紹介していきます。1時間目は「上がり技系」で1時間。「技の紹介」と「自分にあった技の見極め」「練習」という感じです。2時間目はこれを「回転系」で行います。3時間目は「下り技系」です。4時間めはオリンピック技の練習になります。「上がり技系」ではこの技、「回転系」ではこの技と自分で選び組み合わせていきます。組み合わせたらその技を一連の流れの中でできるように練習します。最後の1時間でオリンピックを行います。

 

「みんなの体育」学研より

 

 

オリンピックでは、鉄棒を1ヶ所用意します。鉄棒を囲むようにして生活班で集まって座ります。発表する生活班は、演技者とその次の子(準備の子)だけ鉄棒に移動します。

他のメンバーは各生活班が提示するポイントを集計する手伝いをします。一人演技が終わったら、準備の子と集計の子で交代します。これを繰り替えして生活班が全員終わったら、次の生活班と交代します。これを繰り替えして全員の発表を見ます。

 

「みんなの体育」学研より

 

オリンピックを行う際の注意点ですが、一人の発表の時間が長くかかりすぎると1時間で全員の発表ができなくなってしまうこともあるので、間はスムーズに進める方がいいと思います。また、自分の演技が終わった子が、採点をしないで遊んでしまうこともあるので注意の目を光らせておくか、他にするべきことを与えることも考えておく必要があります。

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。今回紹介した「鉄棒オリンピック」を実践した結果、子どもたちが練習に楽しんで意欲的に取り組み、結果に満足感を得られていました。今後「鉄棒運動」でどんなことをしようか考えている方の参考になれば幸いです。

その2では、「鉄棒オリンピックの採点方法」について紹介しています。合わせてこちらもお読みいただけたら幸いです。

「小学生、中学年の「鉄棒運動」で盛り上がるにはこれ!実際に授業で行った内容を紹介します!その2」

最後までお読みいただきありがとうございました。

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