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小学生の理科の中で、高学年の授業って大変ですよね。授業の流れや準備物、予備実験とやらなければいけないことがいっぱいです。そんな中で今回は6年生の理科「体のつくりとはたらき」の「食べたものの変化」の授業について紹介します。これから授業を行おうと考えている方の叩き台にしていただけたら幸いです。
「小学生、6年生の理解「体のつくりとはたらき」の「呼吸に含まれる気体」の授業の流れはこれ!実際に行った授業を紹介します!」
の続きになります。
目次
「食べたものの変化」その1 問題定義
ヒトが生きていくために必要なものの中で、「空気」や「食べ物」「水」があり、「空気」は「空気中の酸素を吸い体内に取り入れ、そのほとんどが二酸化炭素になって体外に吐き出される」ことを学習しました。そこで今回は、
「ヒトが食べた物は、体内でどのように変化するのだろう。」
と発問をしました。子どもから出た意見は、
「食べ物」→ 「便」
です。次にこんな発問をしてみました。
「食べ物は体の中のどこで変化するのだろう。」
と発問します。子どもたちから出た意見は、
「口の中」「胃」「腸」
という意見がでました。そこで、体の中で一番最初に食べ物に接する「口」から取り上げました。
「私たちが食べた物は口の中に入ったときに変化するのだろうか。」
と問います。考えを発表してもらいます。子どもから出た意見は、
「する」=「噛み砕かれて小さくなるから」
という考えが出ました。一方、
「しない」=「噛み砕かれるだけで口の中では食べ物はそのまま」
という考えも出ました。そこでこの時間の主発問である、
「口の中に入った食べ物(今回はおにぎり)が違うものに変化するのか確かめよう。また、確かめるにはどんな実験をしたらいいのだろう」
と問いました。ここで子どもたちにノートに考えを書いてもらいました。「口の中に入った食べ物に変化がある・ない」を明確にした後、おにぎりが「でんぷん」を含んでいること、口の中の環境に近づけるため、「おにぎり」はこまかくすり潰し、「唾液」を入れることを教え、実験方法を考えました。これまで行なってきた実験で確かめることができるので、子どもたちに実験方法を考えさせノートに書かせました。確かめる実験は、
「ヨウ素液」を使った実験です。おにぎりを袋に入れてこまかくすり潰し、「唾液」を入れた袋と、
「水」をいれた袋の二つを用意します。体温に近づけるため「お湯」を使うことを補足しました。
「食べた物の変化」その2 主発問を確かめる実験をする
そこまで確認したら実験です。必要な道具は、
1 ごはんと唾液や水を入れる小さなビニル袋
2 ストロー
3 ヨウ素液
4 スポイト
5 水拭き雑巾
です。実験の手順は、
1 2つの袋の中にごはんを入れます。
2 ストローを使って2つの袋の中に同量の「水」と「唾液」を入れ、よく揉みます。
3 40度のお湯に入れた後3分待ちます。「唾液」と「水」の二つの袋の中のお米を袋の中で再度揉みます。
4 再度お湯の中3分入れます。お湯の中から袋を取り出してヨウ素液を入れて調べます。二つの袋のヨウ素液反応(青紫色)を見て比べます。
「食べた物の変化」その3 実験をした結果と考察をまとめる
ノートに結果を記録していきます。班の記録が出たら発表してもらいます。結果は以下の通りです。
(結果)
(水をいれた袋)
青紫色になった
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(唾液を入れた袋)
青紫色にならなかった
上記の結果から、
「食べ物は口の中で唾液と混ざると、変化する」
が正解になりました。
「NHK for school」の「だ液による食べ物の変化」の動画で確認しました。また、口の中を通ったあとの食べ物の動きについても、
「NHK for school」の「食べたものは体の中で…」で確認しました。
結果から考察をまとめます。
(考察)
「吸食べ物は口の中で細かくつぶされ、唾液が混ざるとでんぷんが分解され別のものに変わる」
ことをノートにまとめて授業を終えました。
まとめ
いかがだったでしょうか。6年生の理科は準備に時間がかかります。そんな準備に必要な時間をこのサイトで少しでも減らせることができたら幸いです。次回は「食べたものの変化」についてお伝えします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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