小学生の低学年の運動場の体育、皆さんはどんな活動をさせていますか。運動場で「ドッジボール」や「鬼ごっこ」もいいですが、少し高度に鬼ごっこに挑戦させるそんな活動ができたらいいですよね。そこで今回おすすめしたいのが、「宝取りゲーム」です。今回はそんな「宝取りゲーム」を実際に授業で行った方法を紹介します。低学年の運動場体育の内容を考えている方の参考にしていただければと思います。
目次
「宝取りゲーム」はこうやろう!その1 準備物とコート
まずは「宝取りゲーム」の準備物について紹介します。「宝取りゲーム」で使う道具は、(1つのコート当たり)
①ボール 10〜15個
②フラフープ 4つ
トーエイライト フラットフープ60 B-2452 5色1組(青・緑・赤・白・黄各1本)(1組入)
です。コートは以下のようになります。縦は25m、横を15mとします。縦の5mごとにラインを引いていきます。コートの中に4本のラインが引かれます。斜線のある部分が「鬼ゾーン」です。
上に置かれたフラフープの中にボールをすべて入れます。これが「宝」になります。下に置いたフラフープは宝を入れる場所です。これでコートの準備は完了です。
一つのコートに8人(攻撃4人・守備4人)が同時にプレイすることになります。30人学級の場合、2コートほど(1コート7人~8人)用意できるといいと思います。
攻撃側はタグをつけておきます。
「宝取りゲーム」はこうやろう!その2 ルール
続いてルールについてです。人数は1チーム4人です。4人はコート下の何もないフラフープ側でスタンバイします。「スタート」の合図で一番上のフラフープのボール目指してスタートします。
(攻撃側)
ルール1 プレイヤーが持って走れるボールの数は1つです。2,3個持って走ることはできません。
ルール2 プレイヤーはタグを取られてはいけません。
またコートから足をはみ出してもいけません。
タグを取られたり、コートから足をはみ出してしまった場合は、宝を持っていたら上のフープに戻してスタートラインに戻ります。宝を持っていなければそのままスタートラインに戻ります。スタートラインに戻るときは、必ず「コートの外に出てから戻ります」。コートの中を戻ろうとするとトラブルの原因になるので注意してください。
ルール3 宝を取り、鬼ゾーンを抜けて自分たちのフープに宝を置いたら1点です。
ルール4 5分間でたくさん宝を取ったチームの勝利です。
(守備側)
ルール1 守備側は「鬼ゾーン」と呼ばれるゾーンの中しか移動することはできません。チームのメンバー4、5人を2つの「鬼ゾーン」に分けて配置します。人数はチームで決めて構いませんが、1人もいないゾーンをつくることはできません。(上のゾーンを1人、下のゾーンを3、4人はOk。上のゾーン0人、下のゾーン4、5人はOUT。)
ルール2 プレイヤーはタグを取らなければはいけません。体を触ったり押し出したりした場合は、攻撃側のプレイヤーはフリーパスでそのゾーンを通ることができます。また「鬼ゾーン」から足をはみ出してもいけません。
「宝取りゲーム」はこうやろう!その3 対戦方法
続いて対戦方法です。まず4~5人のグループを作ります。これは担任が子どもの様子を見て力が均等になるように決めてください。6チームほどできたら、3つずつのチームに分けます。その3チームがその日の対戦チームになります。(Aコート1、2、3班 Bコート4、5、6班)
その中の2チームで対戦します(1班対2班)。残りの班は審判をします(3班)。タグを取られた子や鬼がタグ以外を触っていないかを確認したり、ラインから足が出ている子を確認したりします。
第1試合が終わったら、対戦と審判を交代します。次の対戦は、2班対3班、審判は1班です。第3試合は、3班対1班、審判は2班です。これで1時間の対戦は終了です。
次の体育ではA(1、3、5班)B(2、4、6班)の対戦というように対戦カードを変えて総当たりにすることでクラスのリーグ戦を行うことができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は「宝取りゲーム」の主に準備物とルールについて説明しました。簡単なルールで行うことができ、運動量も多く、クラスの色々な友達と対戦することができるので、低学年の体育としてふさわしい教材だと思います。低学年の体育で何をしようか考えている方の叩き台になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。