小学生、6年生の理科「植物の成長と日光」の授業の流れはこれ!実際に行った授業を紹介します!

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小学生の理科の中で、高学年の授業って大変ですよね。授業の流れや準備物、予備実験とやらなければいけないことがいっぱいです。そんな中で今回は6年生の理科「植物の成長と日光」の授業について紹介します。これから授業を行おうと考えている方の叩き台にしていただけたら幸いです。

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目次

植物の成長と日光」その1 問題定義

「人や動物が生きていくために必要なものは何だろう。」

と発問をします。子どもから出た意見は、

「水」 「食料」 

です。次に

「では、植物が生きていくために必要なものは何ですか。」

と発問します。子どもたちから出た意見は、

「水」 「日光」 「栄養」

です。そこで、

「『水』や『栄養(肥料)』はわかるけれど、日光はどんな意味があるのだろう。」

と問います。考えを発表してもらいます。子どもから出た意見は、

「日光を浴びて栄養を得る」

という考えが出ました。そこでこの時間の主発問である、

「植物はどこで日光を浴びているのだろう。また、日光を浴びて栄養を得ていることを確かめるにはどうしたらいいのだろう」

と問いました。ここで子どもたちにノートに考えを書いてもらいました。「どこで浴びているか」の問いに対しては、「根」「茎」「葉」の3つの考えが出ました。「根」に関しては、常に土の中にあることを理由に日光は当たらないという考えで無くなりました。「茎」についても、今回は植物を一つ切り取らなくてはならないため実験しないことを伝えました。

「葉」で、「日光を当てる葉」と「アルミで覆って日光を当てない葉」にわけて一日置き、「ヨウ素液」で確かめる実験に決まりました。

 

 

「植物の成長と日光」その2  主発問を確かめる実験をする

 

そこまで確認したら実験です。

天気の良い日を選びます。事前に植えてあった「じゃがいも」の「葉」3枚に違いがわかるように(三角、四角、丸など)切り込みを入れてどの葉で実験しているのかわかるようにします。日光を当てない葉にアルミを被せます。

 

 

です。朝のうちに葉1枚を摘んでおきます。これは光合成をする前の基準になります。次に、切り込みを入れた1枚にアルミを被せます。

 

 

もう1枚は通常通り日光に当てます。その日の午後、アルミを被せた1枚と半日日光を当てた葉を摘みます。理科室で実験を行います。準備物は、

・ビーカー

 

 

・ガスコンロ

・金網

・ヨウ素液

 

 

・シャーレ

・ガラス棒

・スポイト

 

 

・ピンセット

です。実験を行う時の注意事項として、

ビーカーは熱くなるので触らないこと(火傷の危険)

を伝えました。

全ての葉をお湯で煮ます。

 

 

緑色の色素がお湯に出てくるまで煮たら取り出します。取り出すときは、葉も熱いので火傷に気をつけましょう。3枚の葉をシャーレに写し、ヨウ素液をスポイトで垂らします。「青紫色」に変化する様子を調べます。

 

 

植物の成長と日光」その3  実験をした結果と考察をまとめる

 

ノートに結果を記録していきます。班の記録が出たら発表してもらいます。結果は以下の通りです。

(結果)

(朝摘んだ葉)

少しだけ青紫色になった

 

 

(アルミを被せた葉)

少しだけ青紫色になった

 

 

(半日日光に当てた葉)

葉のほとんどが青紫色になった

 

 

上記の結果から、「葉は日光を当てるとデンプンをつくる」が正解になりました。

 

「NHK for school」の「日光とでんぷん動画で確認しました。また、「根」や「茎」に日光が当たるとデンプンができるのかを確かめるため、

「NHK for school」の「植物のでんぷんはどこでできる?」で確認します。映像を見ればわかりますが、「根」と「茎」ではほとんどデンプンができていないことがわかります。

 

結果から考察をまとめます。

(考察)

植物は葉に日光を当てるとデンプンをつくることができる」

ことをノートにまとめて授業を終えました。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。6年生の理科は準備に時間がかかります。そんな準備に必要な時間をこのサイトで少しでも減らせることができたら幸いです。次回は「ヒトや動物の体」についてお伝えします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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