小学生、6年生社会歴史の学習、「ペリーと開国」と「明治維新と文明開化」の知識の定着は謎解きで!実際に行った授業を紹介します!

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皆さんは社会の歴史の授業をどのように行っていますか。今回は定着させなければならない「ペリーと開国」と「明治維新と文明開化」の知識を、謎解きでやってみるという授業の提案です。これから授業を行う方の叩き台にしていただけたらと思います。

小学生、6年生社会歴史の学習、「江戸時代の文化と新しい学問」の知識の定着は「江戸と大阪どっちに住む?」の話し合いで!実際に行った授業を紹介します!

 

の続きになります。

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目次

〇〇時代の謎を解き明かせ その1 「ペリーと開国の謎を解き明かせ」

「江戸時代末期」では、ペリーの乗った黒船が日本に開国を迫り押し寄せました。そこで今回は、「ペリーと開国」についての謎解きです

黒板に下の大きく拡大した写真を貼ります。

 

 

クイズ①は、

「この人物の名前とこの人物たちが乗ってきたものは何か?この人物たちの目的は何か。目的の内容を3つ示せ。

です。一つ目の答えは、「ペリー」です。乗ってきたものは、「黒船」です。1853年に4隻の黒船で神奈川の浦賀沖に現れました。

 

 

2つ目の答えは、「開港の要求」です。要求の内容は、「領事を置くこと」「燃料の補給」「食料の補給」「事故にあった時の救助」の中から3つが書けていれば正解です。補足の説明として、幕府は「将軍の病気を理由に1年間の猶予」を要求しました。ペリーはそれを受け入れ一度戻ることにしました。また、黒船を初めて見た日本人は、その後6年で同じ黒船を造ることができました。

クイズ②は、

「①に対して、江戸幕府はその後どのような対応をしたか。対応した2つの条約の名前とその内容を3つ示せ。また、対応した江戸幕府に反対した人々に対し、幕府はどんな対応をしたか。」

です。一つ目の答えは、再び来航したペリーと1854年に「日米和親条約」を結び、「函館」「下田」を開港しました。1858年に「日米修好通商条約」を結び、「長崎」「横浜」「新潟」「兵庫」を開港しました。条約の内容は、開港の他に、治外法権を認めたことと、関税自主権がないことです。3つ目の答えは、天皇の許可を得ず条約を結んだことに反対する人々を弾圧(=安政の大獄)しました。

クイズ③は、

「江戸幕府が倒れたきっかけとなった戦いとは?その戦いのリーダーを3人示せ。江戸幕府は最後どのような形で負けが決まったか?」

1つ目の答えは、「戊辰戦争」です。補足説明として、「鳥羽伏見の戦い」や「会津の戦い」、「函館戦争」を説明します。

 

 

2つ目の答えは、「西郷隆盛」「大久保利通」「木戸孝允」です。

 

 

3つ目の答えは、「江戸城明け渡し」です。「西郷隆盛」と「勝海舟」の話し合いにより、江戸で戦争することなく幕府に「大政奉還」させることができました。

 

 

 

どの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。

〇〇時代の謎を解き明かせ その2 「明治維新と文明開化」

 

続いて、「明治維新と文明開化」についての謎解きです。

クイズ①は、黒板に下記のイラストを掲示します。

 

 

「資料のイラストの中から、新しい時代になってできたものを3つ示せ。この時代に人々の自由や平等について書かれた著書の名前と作者とは。」

です。1つ目の答えは、「ザンギリ頭」「ガス灯」「馬車」「人力車」「洋服」「鉄道」「馬車」「牛肉を食べる」の中から3つを書けていれば正解です。

 

2つ目の答えは、「学問のすすめ」と「福沢諭吉」です。

 

 

クイズ②は、

「この時代の身分制度とは。すべての身分を示せ。この時代に人々に許されていた自由とは。3つ示せ。これまでの藩をなくした新たな制度とは。制度の名前と内容を示せ。」

です。1つ目の答えは、「四民平等」です。身分は、「華族」「士族」「平民」です。

2つ目の答え、「平民に許された自由」は、「結婚の自由」「苗字の自由」「職業の自由」「住居の自由」です。この中の3つが書けていれば正解です。

 

 

3つ目の答えは、「廃藩置県」です。「廃藩置県」の内容は、「明治政府が中央集権化をはかるため、江戸時代の261の藩を廃止して3府72県を置いた」ことです。

 

 

クイズ③は、

「この時代に、政府が「富国強兵」をテーマに外国に対抗して取り組んだ政策を3つ答えよ。その内容とは。」

です。

明治政府が欧米列国に対抗するために取り組んだ政策は、「徴兵令」「地租改正」「殖産興業」「学制」の4つです。この中で3つ書かれていれば正解です。

それぞれの内容は、「徴兵令」は、「国民に兵役を課し強い軍隊をつくろうとした」です。

 

 

「地租改正」は「これまでの米による税金を、お金で政府へ納めるようになった」ことです。

 

 

「殖産興業」は、「富岡製糸場などの官営の工場を建設し、貨幣の制度をつくった」ことです。

 

 

「学制」は、「身分や性別に関係なく、国民皆学にした」ことです。

 

 

補足説明として、「徴兵令」では、「血税一揆」が各地で起こったことや、

 

 

「学制」は「フランス」の教育を見習って制定されたことを説明できるといいと思います。

 

これもどの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。今回取り上げた問題は、テストで出題を確認したものばかりですので、押さえなければいけないポイントになると思います。しかし、教師が講義形式で授業を行っても子どもも飽きてしまいます。「自分から資料や教科書に向き合い、答えを見つけて正解して喜びを味わい自分の知識とする」ことができる「謎解き」の授業をぜひやってみてはいかがでしょうか。次回は、「自由民権運動と日清戦争」について紹介します。

小学生、6年生社会歴史の学習、「自由民権運動」と「日清戦争」の知識の定着は謎解きで!実際に行った授業を紹介します!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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