小学生、6年生社会歴史の学習、「江戸幕府・江戸時代」の知識の定着は楽しく謎解き学習で!

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皆さんは社会の歴史の授業をどのように行っていますか。今回は定着させなければならない「江戸幕府・江戸時代」の知識を、「謎解き」でやってみるという授業の提案です。これから授業を行う方の叩き台にしていただけたらと思います。

「小学生、6年生社会歴史の学習、「安土・桃山時代の3人の武将」の知識の定着は「あなたなら誰の家臣になる?」で!」

の続きになります。

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目次

〇〇時代の謎を解き明かせ その1 「江戸幕府の謎を解き明かせ」

「江戸幕府」では、徳川家康が江戸に幕府を開き、その後、武士の世が260年続いたことが中心となります。そこで今回は、3つの問題を考えてみました。どれもテストに出題される内容ですので、押さえなければいけないポイントだと思います。

クイズその①は、下の絵を黒板に掲示します。

 

 

「この絵は何をしている?なぜこの行列を行うのか?この行列を行なった幕府の将軍とその目的とは?この行列をしなかった場合どうなるか?」です。

江戸幕府による大名統制についてを答えていきます。授業の進め方に関しては、こちらのサイトをご覧ください。

小学生、縄文時代のポイントは「謎解き」で!楽しい授業方法を紹介します!

自分の力で資料や教科書を調べ、見つけた答えをノートに書き、教師に見せます。1つ目のの答えは、「参勤交代」です。

2つ目は、「妻子が江戸に人質としているため、大名が江戸と自分の国とを1年交代で過ごす」です。

3つ目は、「徳川家光」と

 

 

目的は、「大名に参勤交代による宿泊などの経費でお金を使わせるため」です。4つ目は、参勤交代を含め、幕府の政策に違反した場合は、「お家取りつぶし」になります。大名の中でも、「親藩・譜代・外様」の説明を補足できるといいと思います。

 

クイズその②は、「①が含まれた決まりの名前とは?その決まりの中で①以外の内容を2つ示せ。また幕府が大名に命じた①以外の命令とは?2つ示せ。その目的とは?」です。

1つ目の正解は、「武家諸法度」です。参勤交代以外の内容は、「新しく城をつくってはならない」や「大きな船をつくってはならない」などです。

 

 

2つ目は、「手伝い普請」です。内容は、「江戸城の修理」や「河川の治水工事」の2つが書かれていれば正解です。目的は、どちらも莫大なお金がかかるため、「大名にお金を使わせることで、大名の力を弱めるため」です。

 

 

補足説明として、「入鉄炮に出女」の説明もできるといいと思います。

 

 

クイズその③は、「農民が武士におさめたお米を何というか?この時代に出された農民の決まりとは?2つ示せ。この時代の身分は主にいくつに分かれていたか?その種類と割合を示せ。」です。

1つ目の答えは、「年貢」です。

 

 

この他にも、「村役」や「国役」「助郷役」「小物成」も補足で紹介できるといいと思います。

2つ目の答えは、「百姓への御触書」です。その内容は、「酒や茶を買って飲んではいけない」や「麻や木綿以外の着物は着てはいけない」などです。

 

 

3つ目の答えは、4つ武士・農民・町人(職人・商人)」です。それぞれ、武士「7%」農民「85%」町人(職人・商人)「5%」になります。

 

 

 

補足説明として、「5人組」の制度でお互いを取り締まりさせたことや、農業技術の進歩についても説明できるといいと思います。

 

 

これまでの「謎を解き明かせ」でも紹介したように、どの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。

 

〇〇時代の謎を解き明かせ その2 「江戸時代の謎を解き明かせ」

 

引き続いて、「江戸時代の謎解き」になります。今回は、江戸時代の「キリスト教」に対する取り締まりや、「鎖国」についての学習です。

まず、下の写真を提示します。

 

 

クイズ①は、「この島は何県の何という島か?どんな人たちが住んでいて、どんな目的でつくられたか?また当時輸入されていたもの、輸出していたものを2つずつ示せ」です。

1つ目の答えは、「出島」です。住んでいた人々は、2つ目の答えは、オランダ人」です。3つ目の答え、つくられた目的は、「キリスト教を禁止するためと、キリスト教を広めない外国と貿易をするため」です。

当時の出島での輸入品は、「織物類・薬品・金属・砂糖・眼鏡・生糸・本・時計」です。

当時の輸出品は、「金・銀・銅・漆器・海産物・陶器・木材」です。これらの中から2つ書いていれば○です。

 

 

クイズ②は、「江戸幕府が当時取り締まった宗教とその取り締まり方とは?上の取り締まりを含めた国外に対する決まりとその決まりができた原因とは?またその決まりの内容を2つ示せ」です。

1つ目の答えは、「キリスト教」と「絵踏み」です。

 

 

2つ目の答えは、「鎖国令」です。「鎖国令」ができた原因は、「江戸幕府がキリスト教の禁止と貿易の統制のため、日本人の海外の行き来や外国船の出入りを制限するため」です。

 

 

 

3つ目の答えは、上記の「外国への日本の船の派遣の禁止」や「外国へ移住していた日本人の帰国の禁止」などです。

 

 

 

クイズ③は、次の拡大した写真を黒板に貼ります。

 

 

 

「この戦いの名前と幕府と戦った中心人物は?この戦いで幕府と戦った人々はどんな人々か?なぜこの戦いは起きたのか?この戦いは最後どのような結末になったか?」です。

1つ目の正解は、「島原の乱」と「天草四郎」です。

 

 

 

2つ目の正解は、「長崎や熊本のキリスト教信者」です。原因は、「幕府のキリスト教の禁止と領主の重い年貢に反対するために一揆を起こしたから」です。

 

3つ目の正解は、「参加したものは全て殺されてしまい、キリスト教の取り締まりがさらに厳しくなった」です。

 

 

補足として、「①から③の問題を歴史順に並び替えてみましょう。」と発問し、ノートに書かせます。

正解は、「②→①→③」の順番です。②キリスト教の取り締まりのため絵踏みが始まり、鎖国令で決まりができました。①オランダ人(中国人)のみ貿易を許可するため出島を作りました。③厳しい取り締まりに耐えられず「キリスト教信者」が反乱を起こしました。その後「鎖国」が完成しましたという流れを説明するといいと思います。

これもどの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。今回取り上げた問題は、テストで出題を確認したものばかりですので、押さえなければいけないポイントになると思います。しかし、教師が講義形式で授業を行っても子どもも飽きてしまいます。「自分から資料や教科書に向き合い、答えを見つけて正解して喜びを味わい自分の知識とする」ことができる「謎解き」の授業をぜひやってみてはいかがでしょうか。次回は、「江戸時代の文化と新しい学問」について紹介します。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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