小学生、想像力を高め、クラスが楽しくなる係活動はこれ!「係会社」のやり方を紹介します!

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係の仕事、皆さんはどうやってますか。学級の始めに係り活動を決めて、ポスターを作ってという作業はどこの学級でも行われていますよね。そこで今回は、児童が積極的に係活動に参加し、クラスが盛り上がるそんな方法をご紹介します。叩き台としてお読みいただけたらと思います。

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目次

児童が進んで係活動に取り組む方法その1 係会社のシステム

 

係活動について紹介する前に、皆さんは「係活動」と「当番活動」の違いは知っていますか。学級で行っている「係活動」の中には、「係活動」としてふさわしいものと、そうでないものがあります。例えば、「健康観察係」は「係活動」ではありませんし、「黒板けし係」も「係活動」ではありません。一方、「遊び係」は「係活動」ですし、「生き物係」も「係活動」です。この違いはなんでしょう。

係活動」は「なくてもいいけれど、あったらクラスが盛り上がる、楽しくなる活動」です。「当番活動」は「なくてはクラスが回らない活動」です。(これは日直の当番ではありません。)これをごちゃまぜにしてしまうと、評価する際に基準がずれてしまいます。「黒板けし係」は「毎日仕事をして責任感がある子」だけれど、「遊び係」は「やらない子は責任感がない子」という評価は成立しません。一方は毎日行わなければならない仕事があるのに対して、一方は行える日と行えない日があるのに責任感をはかるのはおかしいですよね。そのため、「係活動」と「当番活動」は分ける必要があります。そこで「係活動」に入る活動の基準は、「クラスになくてもよいけれど、あったらクラスが盛り上がる、楽しくなる活動」になります。当番活動について詳しく知りたい方はこちらのサイトをお読みください。

「小学生、教室環境を整え、責任感をもたせるためのシステムはこれ!一人一役当番システムを紹介します!」

 

では、どのような活動が「係活動」になるのでしょうか。例えば先ほど紹介しました、「遊び係」「生き物係」は係活動になります。「遊び係」はいなくてもクラスは困りません。しかし、いてくれたら遊びがスムーズに行えて時間を無駄にしなくて済みます。そのため「遊び係」は「係活動」になります。「生き物係」も同じです。生き物はいなくてもクラスは困りません。しかし、生き物を飼った時お世話をする人がいないと困ります。そこで「生き物係」は「係活動」になります。

そこで「係活動」は全員に担当させるのではなく、クラスの子に募集するのですが、「係を作りたかったら来てください。」では味がありません。そこで「係会社」を紹介します。「係会社」とはその名の通り、係活動の会社バージョンです。会社なので社長がいます。その係の発案者です。会社なので企業した後、企業成績もありますし、倒産もします。そんな社会の一部を体験できる「係会社」を詳しく紹介していきます。

 

児童が進んで係活動に取り組む方法その2  係会社の進め方

 

では実際に、「係会社」の進め方を詳しく説明していきます。「係会社のおきて」を用意します。「係会社のおきて」には、係会社を行う上でのルールが示されています。そのルールは、

①会社はだれでもつくることができる

②会社は一人でもつくることができる

③活動できるならいくつの会社に入ってもよい

④会社に入りたい人はだれでもいれなければならない

⑤クラスのみんなが喜び楽しめるような会社をつくる

⑥次の時会社は倒産となる

⑥-1会社がしばらくの間活動していない時

⑥-2係会社のおきてを守らなかった時

⑥-3本年度が終わった時

係会社のおきて

この「係会社のおきて」を全員に説明します。説明が終わったら、次は係会社のポスターを紹介します。

 

係会社ポスター

このポスターに企業した人を中心に必要事項を記入してもらいます。教室の一部分に係会社ポスターの掲示場所を作り、そこへ掲示していきます。1週間もすると10個近くのポスターが掲示されるようになります。

 

児童が進んで係活動に取り組む方法その3 係会社の成績と倒産

 

企業して1,2週間はいろいろな会社がしっかりと仕事をしてクラスを盛り上げてくれます。例えば、「遊び会社」「新聞会社」「お笑い会社」などです。しかし、2週間を過ぎるとだんだん飽きが出てきて仕事をしない会社も出てきます。そこですぐに倒産にしてしまっては、せっかく盛り上がってきた係会社活動ももったいないですね。

そこで「係会社成績」をつけていきます。2週間に一度、帰りの会の時間に、「係会社成績」の時間をつくります。教師が全員に、

「この2週間、クラスのために頑張っていたと思う会社、3つに挙手してください。自分の所属している会社には手を挙げてはいけません。」

と言って一つずつ会社を呼びあげながら挙手させます。その中で一番手が挙がった会社をその週の最優秀会社に任命します。

 

 

ポスターに大きなシールを貼ってあげます。

 

 

一方、一つも挙手がなかった会社にもポスターに残念賞のマークを書きます。わたしは「0」のマークをつけていました。「0」がついた会社は次の「係会社成績」までに会社を倒産するか継続して頑張るか決断します。継続して頑張る場合はそのままポスターを残しますが、倒産する場合にはポスターを外します。

 

 

「係会社成績」を行うことで、活動にメリハリができます。優秀会社に選ばれれば、「また頑張ろう。」と会社のメンバーで盛り上がりますし、優秀会社になれなかった会社は、「次は優秀会社になれるようにもっとサービスをよくしていこう。」と工夫します。残念ながら倒産してしまう会社も、教師の判断では倒産しにくい場合でも、クラスのメンバーから指示されていないことが目に見えてわかるので納得して倒産してくれます。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。「係活動」に「係会社」のシステムを設けることで、クラスの中で「係活動」が盛り上がります。また、成績をつける際にも、「創造性」などの評価しにくい部分も、会社を企業したり、成績をよくするために工夫したりする姿から評価することができます。今後「係活動」を盛り上げたいと考えている方の叩き台になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。

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