「教室環境を整える」。皆さんはどうやって整えていますか。中には毎日自分で整頓してから教室を離れる先生もいらっしゃると思います。そこで今回は、児童が一緒になって「教室環境を整える」そんな方法をご紹介します。叩き台としてお読みいただけたらと思います。
「小学生、教室環境を整え、責任感をもたせるためのシステムはこれ!一人一役当番システムを紹介します!」
の続きになります。
目次
児童と一緒に教室環境を整えるその2 一人一役当番システム 続き
⑯宿題配り
⑯はその日に提出された宿題を教師がチェックした後配る仕事です。
⑰宿題チェック
⑰はその日に提出された宿題を誰が出したかチェックする仕事です。
⑱ノート配り
⑱は授業で回収したノートや、教室保管されているノートを授業前に配る仕事です。
⑲手紙
⑲は朝の会が始まるまでに手紙を学級の手紙箱から取ってくる仕事です。朝のうちの手紙が届くと朝の会で配ることができるので帰りに焦って配る必要がなくなります。
⑳給食仕切り
⑳は給食のおかわりの分量を決める仕事です。最初は担任が手本を示しますが、途中からは児童が行います。
㉑給食挨拶
㉑は給食の食べ始めの「いただきます。」のあいさつと、食べ終わりの「ごちそうさまでした。」のあいさつを前に出て行います。終わりの時刻を見て時間通りに終わりのあいさつをするので、「時間を意識して行動できる子」でないといつまでも給食時間が続いてしまいます。
㉒雑巾整頓
㉒掃除で使った乾拭き雑巾を整頓します。個人持ちでもクラスで回収でもいいのですが、決まった場所に雑巾を置き、整頓する仕事です。
㉓水拭き雑巾整頓
㉓は掃除で使った水拭き雑巾を整頓します。
㉔音楽セット整頓
㉔は音楽で使う教科書やファイル、楽器をまとめた袋を入れるロッカーを整頓します。壁掛けの場合は壁掛けを整頓します。
㉕マグネット整頓
㉕は授業で使う個人の名前の書かれたマグネット(ネームプレート)を整頓します。
(⑤⑦⑯⑰⑱は2人で行う。⑤は体育の準備体操も行う)以上30人ですこれはクラスのロッカーの数や人数によって違いますので調整してください。
児童と一緒に教室環境を整えるその3 一人一役当番システムの進め方
続いて、実際にこれらの当番を毎日進めていく方法です。誰がいつ仕事をしたのかチェックしていかないと仕事をしない子も出てきます。そこで毎日自然と仕事をしているか確認できるシステムを紹介します。
まず、1人一枚のネームプレートを用意します。30人学級なら30枚です。そこに上で紹介した仕事を1つずつ書き込んでいきます。
続いて1人1つの当番を決めネームプレートの仕事の名前の下に児童の名前を書きます。
次に、これらのネームプレートを貼り付ける場所を用意します。私は教室後ろの黒板を使ってそのスペースを作りました。
黒板の一角を使います。左と右に分けるため間に線を入れます。どちらかに全員のプレートを入れます。逆側の空白になっているスペースの上に、マグネットで、「仕事完了」と書き、貼ります。
これで準備は完了です。その日に仕事をしたら仕事完了のスペースにマグネットを移していきます。全員が移し終わったら仕事完了です。
この時当然ですが、児童が仕事をしてから移しているか見回りが必要です。毎日全部はできませんが、コツコツ見回りをしていきながら見ているよというアピールをすることが大切です。
仕事が全員完了して下校したら担任が仕事完了のマグネットを今度は逆側のスペースの上に移したら完了です。こうすれば毎日全員のマグネットを元の場所に戻す必要がなくなります。
まとめ
一人一役当番を決めることで、教室環境を整えることが毎日行えるようになります。それも児童が行動することで行えるため教師の負担も減らすことができます。児童も嫌々やるわけでは無く、仕事を細かく細分化して、担当を決め責任をもたせることで、しっかりと仕事をしている子を認めることができ、活き活きと活動する子が増えてきます。また、評価における、「責任感」や「勤労奉仕」を評価することもできます。クラス環境が整わず、児童が仕事に責任をもって取り組めていないとお悩みなら、ぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。