小学生、6年生社会歴史の学習、「飛鳥・奈良時代」は楽しく謎解き学習で!

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皆さんは社会の歴史の授業をどのように行っていますか。今回は定着させなければならない「飛鳥時代」の知識、その後の「奈良時代」の知識を、「謎解き」でやってみるという授業の提案です。これから授業を行う方の叩き台にしていただけたらと思います。

「小学生、6年生社会歴史の学習、「弥生・古墳時代」は楽しく謎解き学習で!」

 

の続きになります。

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目次

〇〇時代の謎を解き明かせ その1 「飛鳥時代の謎を解き明かせ」

「飛鳥時代」では、大陸の文化を学び、国内では豪族に争いが起きたことが中心となります。そこで今回は、3つの問題を考えてみました。どれもテストに出題される内容ですので、押さえなければいけないポイントだと思います。

クイズその1は、「6世紀に日本が中国に送っていた使節は?またその中心人物とその目的とは?目的は3つ示せ」です。当時大国である中国に遣いを送り、多くの文化が日本に入ってきました。それらを答えていきます。授業の進め方に関しては、こちらのサイトをご覧ください。

https://rai-yutaro601.com/2018/11/09/study-jomon/

自分の力で資料や教科書を調べ、見つけた答えをノートに書き教師に見せます。1つ目のの答えは、「遣隋使」。2つ目は、「小野妹子

 

 

「法律や歴史の書物」「仏教の経典」「暦」「紙」「墨」「絵の具」などです。遣唐使は618年から894年までとなりますのでここでは問題の6世紀とはずれてしまいますので✖としました。目的はこれらの中で3つ書かれていれば正解になります。

クイズその2は、「この人物は?この人物が行った政策2つとは?政策の内容を一つずつ示せ」です。聖徳太子(今は違う人物ではと言われていますが笑)のイラストを黒板に提示します。聖徳太子が行った政策を確認します。正解は、「聖徳太子」です。

 

 

2つ目は、「17条憲法」「冠位12階」です。聖徳太子がどのような政策をしていたかを確認します。正解は、「17条憲法…和を何よりも大切にしなさい 仏教を敬いなさい 天皇の命令は必ず従いなさい など」です。「冠位12階…朝廷に仕える臣下を12の等級に分け、地位を表す冠を授ける制度」これらも自分で資料や教科書を調べ、見つけたらノートに書いて持ってきます。

クイズその3は、「645年に起きた改革を行った人物2人とは?またその改革の内容を一つ示せ。その改革が起きた原因とは?」です。「大化の改新」についてをを資料で調べます。1つ目の正解は、「中大兄皇子」「中臣鎌足」です。

 

 

2つ目は、「土地と人民はすべて天皇のものとする」「戸籍をつくり、土地を人民に分け耕作させる」「地方を国に分け、国司に治めさせる」などです。これらの中から1つ書かれていれば正解です。3つ目は、「蘇我氏の力が強くなり、天皇をしのぐほどになったから」です。

「縄文時代の謎を解き明かせ」でも紹介したように、どの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。

 

〇〇時代の謎を解き明かせ その2 「奈良時代の謎を解き明かせ」

 

続いて、「奈良時代の謎解き」になります。
クイズ1は、「奈良の大仏を作った天皇は?その大仏の納められているお寺と各地に置かれたお寺とは?この大仏を造る原因とは?」です。これは奈良時代の時代背景を押さえるための問題です。1つ目の正解は、「聖武天皇」です。

 

 

2つ目の答えは、「東大寺」「国分寺 国分尼寺」です。大仏が納められているのが「東大寺」です。世界最大の木造建築で世界遺産になります。「国分寺」と「国分尼寺」は、聖武天皇の命令で各国の国府(地方の国の役所)のある場所に建てられました。3つ目の答えは、「仏教の力で人々の不安を鎮めるため」です。当時伝染病の流行や飢きん、災害、貴族同士の争いが続いて起きていたため、人々が不安をかかえていました。その不安を取り除くために大仏を造ろうと考えました。

クイズ2は、「大仏造りにかかった年月、人、材料とは?また大仏造りを手伝ったこの人物は?この人物が人々のためにしたことを2つ示せ。」です。1つ目の答えは、造るために集められた人の数は260万人以上。9年の年月がかかり、(440kg)や(499t)、すず(8.5t)、水銀(2.5t)とたくさんの材料が使われました。2つ目の答えは、「行基」です。

 

 

人々のために行ったことは、「ため池つくり、道路つくり、橋づくり」です。人々のためにつくしていた行基の評判を聞いて聖武天皇は行基に大仏造りを手伝わせました。

クイズ3は、「①の天皇に招かれて日本に来たこの人物は?この人物が開いたお寺とは?海外から運ばれた宝ものを2つ示せ。その宝ものを保存していた建物とは?」です。中国から運ばれた人や物についての問題です。1つ目の正解は、「鑑真」です。

 

 

2つめの答えは、「唐招提寺」です。

 

 

中国から渡ってきた宝ものは、「琵琶」「碁盤」「伎楽面」「漆胡瓶」「瑠璃杯」「ガラスの器」「水差し」「筆」「ひも」です。これらのうちから2つが書けていれば正解です。

 

 

これらの宝物が保存されている建物は、「正倉院」です。湿気を防ぐ工夫がしてある「校倉造り」の建物です。

 

これもどの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。

まとめ

 

いかがだったでしょうか。今回取り上げた問題は、テストで出題を確認したものばかりですので、押さえなければいけないポイントになると思います。しかし、教師が講義形式で授業を行っても子どもも飽きてしまいます。「自分から資料や教科書に向き合い、答えを見つけて正解して喜びを味わい自分の知識とする」ことができる「謎解き」の授業をぜひやってみてはいかがでしょうか。次回は、「平安時代と鎌倉時代」について紹介します。

「小学生、6年生社会歴史の学習、「平安・鎌倉時代」の知識の定着は楽しく謎解き学習で!」

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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