小学生の4月の体育のスタート、皆さんはどんな活動をさせていますか。まだ本格的に授業が開始されていない中で、いきなり鉄棒や50m走だと子どもたちも気が重くなりますよね。そこで今回おすすめしたいのが、「セブンボール」です。今回はそんな「セブンボール」を実際に授業で行った方法を紹介します。4月の体育のスタート時の内容を考えている方の参考にしていただければと思います。
目次
「セブンボール」はこうやろう!その1 準備物とコート
まずは「セブンボール」の準備物について紹介します。「セブンボール」で使う道具は、(1つのコート当たり)
①ボール 7個
②フラフープ 5つ
です。コートは以下のようになります。一つのコートに4人が同時にプレイすることになります。30人学級の場合、4コートほど(1コート7人~8人)用意できるといいと思います。
真ん中にフラフープを1つ置きます。次に5m間隔ほどの四隅にフラフープを4つ置きます。真ん中のフラフープの中にボール7つを全て置きます。これでコートは完成です。フラフープの位置はプレイ中に動いてしまうので、中心にペグを打つか、体育館ならビニールテープを貼っておくといいと思います。
「セブンボール」はこうやろう!その2 ルール
続いてルールについてです。人数は1チーム4人です。4人は真ん中以外のフラフープに入ってスタンバイします。「スタート」の合図で自分のフラフープから真ん中のボール目指してスタートします。
ルール1 プレイヤーが持って走れるボールの数は1つです。2,3個持って走ることはできません。
ルール2 プレイヤーは他のプレイヤーの邪魔をすることができません。また、相手の持っているボールを奪うことはできません。
ルール3 始めは自分のフラフープに真ん中から持ってきたボールをいれます。2個目からは真ん中のボールか、他のプレイヤーのフラフープに入っているボールを取りに行き自分のフラフープに入れます。ルール2に従い、他のプレイヤーが持っているボールは奪うことはできないので、フラフープに置いてあるボールを取りに行きます。ルール1に従い、相手が自分のフープの中のボールを取りに来ても邪魔することはできません。
ルール4 一番始めに3個のボールを集めた人が勝利です。
「セブンボール」はこうやろう!その3 対戦方法
続いて対戦方法です。まず7~8人のグループを作ります。これはランダムで構いません。その中で4人で対戦します。残りの子は審判をします。ルールを守っていない子を後で最下位にしたり、一番始めにボールを3つ集めた子を確認したりします。
対戦した4人の中で、1番、2番、3番、4番を決めます。1番が決まったら、1番の子はコートから出ます。1番の子のフープの中にあるボールを取ってよいことになるので2番がすぐに決まります。その後同じように2番の子がコートから抜けて3番を決めます。というように4番が決まるまで続けます。次に審判だった子と入れ替わって対戦します。審判が3人だった場合は3人で対戦して1~3番までを決めます。3人で対戦する場合は、ボールは5つにします。
第1試合が終わったら、コートを移動します。1位だった子は各グループの1位の子たちが集まるAグループに移動します。2位だった子は各グループの2位の子たちが集まるBグループに移動します。3位だった子は各グループの3位だった子たちが集まるCグループに移動します。4位だった子は各グループの4位だった子たちが集まるDグループに移動します。
各グループに移動したら新しいメンバーで第2試合を行います。先ほどと同じように1~4位までの順位を決めます。第2試合が終わったらまた新しいグループに移動します。これを繰り返すことで新しいメンバーと対戦することができるので飽きずに行うことできます。体力も相当使いますので3,4試合で限界だと思います。
全ての試合が終わった後で、Aグループで1位になった子をみんなの前で表彰します。その後、各グループで1回でも1位になった子をみんなの前で表彰します。1位になれなかった子たちも、頑張って走ったことを褒めて授業を終えます。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は「セブンボール」の主に準備物とルールについて説明しました。簡単なルールで行うことができ、運動量も多く、クラスの色々な友達と対戦することができるので、体育のスタートとしてふさわしい教材だと思います。4月の体育のスタートで何をしようか考えている方の叩き台になれば幸いです。
また、この教材は下記のTOSSランドを参考に実践しております。詳しくはこちらをご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/xtc1970
最後までお読みいただきありがとうございました。