小学生、クラスの絆を深め、古文に親しむなら「五色百人一首」がおすすめ!1年を通した取り組みを紹介します!

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クラスを担任していると、クラスの子ども同士の関係を築いていくことに中々苦労しますよね。そんな「クラスの関係づくり」におすすめなのが、「五色百人一首」です。クラスの子どもたちが自然と仲の良い関係をつくることができ、さらに古文に親しむこともできる一石二鳥の教材です。今回はそんな「五色百人一首」を1年間を通した実践の方法を紹介します。今後の指導の叩き台にしていただけたらと思います。

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目次

五色百人一首を楽しもう!その1 ルールを覚える

 

「五色百人一首」を楽しむためには、まず「五色百人一首」を購入しなければいけません。ここは投資が必要です。私は40人のクラスでも対応できるように、TOSSで「20セット」購入しました。初期投資は高いですが、10年以上経過しても、1年生から6年生までどの学年の子どもたちも楽しんでくれている様子を見ると、教師として決して無駄な投資ではなかったと思います。

セットが届いたらいよいよ使ってみましょう!まずはルール説明になります。セットに一緒に入っている説明をもとに説明していきます。よく読めばわかりますが、私の場合は例えばこのように行います。

①クラスの子たちに、一番前の向かい合わせの机に集まってもらいます。机の上に青の百人一首20枚を並べます。ここで並べ方を確認します。

 

 

②確認したら自分の机に戻って同じように並べさせます。

③黒板に取り札と読み札の絵を描き、読み札で百人一首の「5・7・5・7・7」の仕組みを教えます。取り札で下の句が記されていて、読まれた下の句と同じものを取ることを教えます。

 

 

上の句を読んでいる間に下の句がわかったら取ってもよいことも伝えます。

④1枚目を読みます。取り終わったら、大きな声で返事をして取ることを教えます。

⑤2枚目を読みます。取り終わったら、取る時は自分の体の一部か

 

 

机を触っていなければならないこと、取る時だけ手を動かすことを教えます。

 

 

⑥3枚目を読みます。取り終わったら、手が重なった場合は、手が下の人の札、

 

 

同じ場合は札を触っている範囲が広い人の札になることを教えます。

 

 

同時だったときに自分の範囲を広げようと相手の手を押す子がいるので事前に注意をしてくとよいと思います。

⑦4枚目を読みます。取り終わったら、お手付きをした場合は、1回お手付きしたら二人の札の間に自分が取った札を置きます

 

 

2回お手付きしたら2枚置きます。自分の札が無い場合には次に取った札を真ん中に置きます。ここでよく間違えてしまう子が出るのは、「お手付きした札を真ん中に置いてしまう」ことです。これをやるとまだ読んでいない札を真ん中に置くことになるのであとで、「その札がないない。」と騒ぎ出すことになります。事前に注意しておくとよいと思います。

⑧5枚目を読みます。取り終わったら、取る時は立っていても座っていてもよいことを教えます。

⑨6枚目を読みます。取り終わったら、早く取り終わった場合は次の札を読むまで裏にある上の句を見て覚えていてよいことを教えます。

 

 

 

⑩7枚目を読みます。取り終わったら、取った札は手で持たず、机の上に重ねて置いておくことを教えます。

 

 

 

⑪8~17枚目までを読みます。17枚目を読み終わったら終了であることを教えます。ここから先は札が少ないため、「早いもの選手権」になってしまうので17枚で終わることを説明します。

12全ての札を読み終わったら、枚数を数えます。9枚以上取った人が勝ちです。しかし、勝ち負けで険悪になっても目的が変わってしまいますので、最後は握手をして終わります。これは男女関係なく強制にします。

というように必要なルールを1枚読み終わったら説明するというシステムで行っていきます。1年生でも数試合でルールを覚えることができます。

五色百人一首を楽しもう!その2 色は1カ月に一回のペースで変えていこう

 

次に「毎日1日1回行う」ようにします。始めは時間がかかりますが、慣れてくると5分で終わるようになります。そのうち子どもたちの中から、「百人一首やろう。」「楽しみ。」という声が聞こえてきます。

色替えのタイミングですが、「1カ月は同じ色」で行うのがよいと思います。1カ月同じ色で行うと、子どもたちもその色の百人一首を覚えるようになります。意識の高い子は家に帰って覚えるようになります。もしこれを毎日ころころ色を変えてしまうと、「覚えた成果」が出せなくなってしまうため非効率的です。「1カ月は同じ色」で行い、1カ月後にはその色の札を暗唱できるようになるのが理想的だと思います。1年生でも1カ月続ければ暗唱できる子が増えてきます。

「1カ月は同じ色」で行っていくため、5カ月で一回りすることになります。例えば、「青」は「4、10月」「赤」は「5、11月」「緑」は「6、12月」「オレンジ」は「7、1月」「黄」は「9、2月」という感じです。

 

 

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。一年間を通して百人一首を行うことで、暗唱により古文に親しむことができますし、色々な子と対戦し握手をすることでクラスの絆も深まります。何かクラスの絆を深める手立てはないかと考えている方の叩き台になればと思います。

続きの「五色百人一首を楽しもう!その3」からは以下のサイトに掲載していますのでそちらもお読みください。

「小学生、クラスの絆を深め、古文に親しむなら「五色百人一首」がおすすめ!1年を通した取り組みを紹介します!その2」

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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