小学生の低・中学年の「ベースボール型」球技、皆さんはどんな活動をさせていますか。「ベースボ―ル型」球技には、「打つ」「捕る」「投げる」と言った動きを高めることが必要です。さらに中学年からは、「スペース」を意識した活動も必要になります。そこで今回おすすめしたいのが、「ティーボール」です。聞きなれない方もいると思いますが、要は、「止まったボールを打つ野球」バージョンと考えていただければいいと思います。今回はそんな「ティーボール」を実際に授業で行った方法を紹介します。体育の内容を考えている方の参考にしていただければと思います。
目次
「ティーボール」はこうやろう!その1 準備物
まずは「ティーボール」の準備物について紹介します。「ティーボール」で使う道具は、
①ボール
②ティーボール台
③バット
④手旗
④ビブス
⑤得点板
⑥ベース(中学年)orカラーコーン(低学年)
です。
「ティーボール」はこうやろう!その2 ルール 攻撃側編
続いてルールについてです。コートは以下のようになります。
コートは塁間10mのコートです。中学年の場合は12mくらいまで広げてもいいと思います。コート内には、半円のラインを塁間5mの位置に引きます。
人数は1チーム5人です。全員ビブスを着ます。試合時間は10分です。攻撃側がこの図では下から攻めます。守備側はコートの半円のラインより後ろに5人が並ぶ形になります。半円はこれより前に行って守らないようにするための半円です。半円より前に行って守ると、打つのが苦手な子はほとんどアウトになってしまうので強制的に下がらせる為です。攻める側は打った後のバットが当たらない場所で一列に並びます。
ティーボール台にボールを置いたらゲームスタートです。
中学年では、打ったバッターは、コート図のフェアゾーンの中にボールを打ち、一塁から塁を回り「ホームベース」を踏めば得点になります。打ったバッターはヒットなら一塁に残ります。二塁打なら二塁に残ります。つまりランナーがいる状態です。
低学年ではベースの代わりにコーンを置きます。コーンの先端を触った数が得点になるルールにします。後ほど触れますが、審判がセーフかアウトか判断しやすくするためです。例えば、ヒットなら1点。二塁打なら2点、三塁打なら3点、ホームランなら4点という感じです。つまりランナーはなく、バッターが、進んだ塁の分だけ得点になります。ヒットを打ったバッターは攻撃の列に戻ります。
この攻撃を全員行います。野球は普通3アウトでチェンジしますが、チェンジを何回も繰り返すとその分時間がかかります。授業時間を考えるとそれは望ましくありません。そのため攻撃は列全員が一度攻撃をして、全員が終わったら守備と交代をします。
低学年ではランナーがいないため全員が攻撃が終わるまで行って交代します。
中学年ではランナーがいますが、アウトカウント関係なくランナーは残ります。ランナーが戻ってしまうと、最後に攻撃する子の前でランナーがいないということもありえます。そうなるとホームランでしか得点が狙えない状態になってしまうのでランナーは残ります。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は「ティーボール」の主に準備物と攻撃のルールについて説明しました。その2では守備側のルールとチーム編成や審判についても書いていますので、興味がある方はそちらも読んでいただければと思います。
「小学生、低・中学年の「ティーボール」はこんなルールで行おう!クラス全員が活動できる実践を紹介します!守備・審判編
また、野球のルールが詳しくわからない方には、こちらのサイトを読んでいただけるとわかりやすいと思いますので合わせてお読みいただけたらと思います。
「小学生、体育「ベースボール型」これだけは知っておきたい基本ルールや用語を覚えよう!攻撃編」
最後までお読みいただきありがとうございました。