寒い季節になってきました。小学校では、「長縄」による「八の字跳び」の練習が始まる頃ですね。学校によっては、「長縄大会」があり、学年で回数を競ったり、学校全体で回数を競ったりということもあると思います。皆さんはどんな風に指導していますか。今回は、「八の字跳び」の「連続跳び」の上達方法についてお伝えしていきます。今後の指導の叩き台にしていただけたらと思います。
小学生、「長縄の八の字」の連続跳びはどうしたらできるようになるの?練習方法を段階別に紹介します!
の続きになります。
目次
「八の字の連続跳び」の指導その4 ルールを徹底する
縄に入るタイミングを覚え、片足で踏み切り、着地ができて、連続で入ることができるようになったら、最後は、連続で跳べるためのルール作りです。長縄の八の字の連続跳びにおけるルールとは、「まっすぐ並ぶ」と「まっすぐ抜ける」です。この2つがいい加減になると、どこかで引っかかる原因になります。そのため、全員がこのルールを意識する必要があります。
1つ目の「まっすぐ並ぶ」とは、縄を跳ぶために待機している子たちの並び方のことです。クラスを半分に分けて2つのグループを作っても、一つのグループに15人近くの子が入ることになります。縄を跳ぶために待っていると、列が丸くなり始め、一番最後尾の子に跳んで駆け抜けた最前列の子がぶつかりそうになることがあります。
また、列が丸くなることで、前で待機している子との距離が開き、跳ぶ順番が来たときに縄の手前にいることができず、縄に入るタイミングが遅れる子も出てきます。
このように、列が丸くなることで出てくる弊害があります。しかし、列をまっすぐにすることを常に意識していれば、最後尾の子が最前列の子にぶつかることはおきませんし、列が間延びして入るタイミングが遅れることもなくなります。そのため、列は常に、「まっすぐ」にしておく必要があります。
2つ目の「まっすぐ抜ける」とは、跳んだ後、駆け抜ける際に意識することです。縄を怖がる子によくありますが、縄からなるべく離れたい気持ちが強く、跳んだ後横に抜けようとする子が出てきます。横に抜けると、もう一度回ってくる縄に引っかかり記録が止まってしまいます。この子が跳べて縄を抜けられる確率は、引っかかる確率と変わりません。そうすると、常に引っかかって記録が止まる可能性が出てきます。これでは中々記録は伸びません。そのためこの「横抜け」も直させる必要があります。
そこで、これら2つのルールを練習で徹底させていく際の方法を紹介します。コーンを回してのすぐ横に1mほど感覚を開けて置きます。跳ぶ子は、このコーンと回しての間を通るように意識させます。これで「まっすぐ抜ける」を意識させて練習することができます。次に、コーンをもう2つ用意し、1つ目に置いたコーンからまっすぐに3mほど開けた場所に置きます。跳び終わった子はこの2つ目のコーンまで行き並びます。これを意識させることで、「まっすぐ並ぶ」ことを定着させることができます。
「八の字の連続跳び」の指導その5 縄は回し手に合わせる
最後は、縄の回し方です。私は以前、中学年を担任した際の長縄の指導で、「跳ぶ子に合わせて縄を回そう。」と指導していました。結果は、記録がほとんど伸びませんでした。引っかかる方が回数が伸びないと思っていたのに、一度も引っかからなくても記録がほとんど伸びなかったのです。一方、記録が大幅に伸びた主任のクラスでは、「回し手に合わせて回す」ことを徹底していました。練習では、速い縄回しについてけない子がたくさんいました。しかし、本番では私のクラスと大幅に差をつけて回数を伸ばしていました。
記録を伸ばすためには、「縄を速く回す」ことが必要です。しかし、引っかかって跳べない子がたくさんいたら記録になりません。とても悩むところですが、私も次の年から「回し手に合わせて回す」ように指導していきました。すると、始めは引っかかってばかりの子どもたちが、少しずつ縄のスピードに慣れ、次々に跳べるようになってきました。縄のスピードを上げるごとに引っかかってしまいますが、慣れるごとに回数は増えていきました。
このことから、「跳ぶ子に合わせるのではなく、回し手のスピードに合わせる」ことが記録を伸ばすための練習方法になります。

まとめ
いかがだったでしょうか。これまで実践してきたことを元に、長縄の記録を伸ばす方法として紹介をしてきました。この他にも様々な工夫があります。
http://www.geocities.jp/nozaking0420/naganawa.html
私もこのサイトで得た知識を元に実践してみましたので、これから練習に生かしたいと考えている方は合わせて読まれるといいと思います。このページを読み練習に取り組んだ方のクラスの記録が伸びることを期待しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。