歴史の学習のスタートで、
の問いを元に話し合いを行うことを提案しました。
「小学生、縄文時代のポイントは「謎解き」で!楽しい授業方法を紹介します!」
の続きになります。今回は話し合いを行った後に、定着させなければならない弥生時代の知識、その後の「古墳時代」の知識を、縄文時代の学習でも提案したように「謎解き」でやってみるという授業の提案です。これから授業を行う方の叩き台にしていただけたらと思います。
目次
〇〇時代の謎を解き明かせ その1 「弥生時代の謎を解き明かせ」
「弥生時代」では、稲作が始まったことや、食料をめぐって争いが起きたことが中心となります。そこで今回は、3つの問題を考えてみました。どれもテストに出題される内容ですので、押さえなければいけないポイントだと思います。
クイズその1は、「米作りで使われた道具とは?3つ示せ。また、この時代の土器の名前とその特徴とは?」です。稲作が始まり、様々な道具が誕生しています。また、縄文土器とは違った特徴の弥生時代の土器についても調べます。それらを答えていきます。授業の進め方に関しては、こちらのサイトをご覧ください。
「小学生、縄文時代のポイントは「謎解き」で!楽しい授業方法を紹介します!」
自分の力で資料や教科書を調べ、見つけた答えをノートに書き教師に見せます。今回の答えは、「田げた、木くわ、木すき、石包丁」
などです。2つ目は、「弥生土器 うすくて固い(強い火力で焼かれてできている)」です。
クイズその2は、「当時村にいた指導者の役割を2つ答えよ。また弥生時代にあらわれた女の指導者の名前とその人物の国の治め方とは?」です。弥生時代になり、食料を安定して確保できるようになったことで、稲作や戦争の指導者が生まれました。その指導者の役割を確認します。正解は、「米作りの指導と戦いの指揮、豊作の祈り」です。
2つ目は、この時代の重要人物である「卑弥呼」についてです。
卑弥呼がどのように国を治めていたかを確認します。正解は、「卑弥呼と呪術によって国を治めた」です。これらも自分で資料や教科書を調べ、見つけたらノートに書いて持ってきます。
クイズその3は、「米作りはどこの国から伝わり、日本ではどこからどこまで広がったか?」です。米作りの伝わり方を資料で調べます。正解は、「中国や朝鮮から日本に伝わり、その後、九州から本州へと伝わっていった」です。
「縄文時代の謎を解き明かせ」でも紹介したように、どの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて1時間授業は完了です。
〇〇時代の謎を解き明かせ その2 「古墳時代の謎を解き明かせ」
続いて、「古墳時代の謎解き」になります。
クイズ1は、「弥生時代にいた指導者はその後何になったか?また、その者たちの力は日本のどこまで広がっていたか?」です。これは弥生時代に指導者だったものたちが、他の村を吸収し国になっていった過程で出現した者です。正解は、「豪族・王で、その力は九州から関東まで及んでいた」です。
クイズ2は、「弥生時代の後の時代にできた特徴的なお墓でその最大のものの名前は?また、最大のお墓の建築年数と建設費は?」です。豪族や王が権力を示すために作ったお墓、「古墳」についての調べ学習になります。正解は、「大仙古墳(仁徳天皇陵古墳)で、建築年数15年8カ月、建築費796億円」になります。
クイズ3は、「そのお墓にそなえられた権力を象徴する置物とは?また、当時の中国大陸からの外国人を何と呼んだか?その外国人が果たした役割とは?」です。古墳についての問題と、最後に権力者たちが国を発展させるために利用した外国人についての問題です。正解は、「はにわと渡来人、土木や漢字、養蚕や仏教を伝える役割」です。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回取り上げた問題は、テストで出題を確認したものばかりですので、押さえなければいけないポイントになると思います。しかし、教師が講義形式で授業を行っても子どもも飽きてしまいます。「自分から資料や教科書に向き合い、答えを見つけて正解を喜びを味わい自分の知識とする」ことができる「謎解き」の授業をぜひやってみてはいかがでしょうか。次回は、「飛鳥時代と奈良時代」について紹介します。
「小学生、6年生社会歴史の学習、「飛鳥・奈良時代」は楽しく謎解き学習で!」
最後までお読みいただきありがとうございました。