小学生、授業中の話し合いってどうするの?話し方や指導方法を紹介します!

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小学校では、「教師と児童、あるいは児童同士の対話」でほとんどの授業が進められます。そんなほとんどの部分をしめる「対話」。皆さんはどのように指導していますか。今回はそんな授業における話し合いの「対話」について話します。これからの指導の叩き台にしていただきたいと思います。

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目次

小学生の対話力を高める方法1 話し方のルールを定める

(1)目を見て話す

話す力を高めるためには、子どもに自由に話をさせていても高まりません。そこで授業中に話し合う際にはルールを定めます。ルールの一つ目は、「目を見て話す」です。ただし、これは話し手が教師の目を見ることではありません。話し手が聞き手である児童の目を見るということです。

人は関心があると自然とそちらを向きます。逆に関心がなければ見ません。授業中もそれは同じです。その子の発言に関心がなければ見ませんし、自分の意見が反論されれば自然と何を言うのか気になって相手を見ます。話している人を見ないのは、その人の発言に興味がないと言うことです。つまりは今話し合っている内容自体にも興味が無いということになります。そこで、クラスの話し合いのルールとして、話している人がいる時は「その人の方を向く」「目を見る」ということが必要になります。これは話している人も同じです。聞いている人に向かって、「目を見て」話す必要があります。そうすると、自然に話し手は、人数の多い方を向いて話すことになります。もし席が真ん中の場合は、ぐるぐる見回しながら話すことになります。聞き手は、話し手の方をみんなで見ます。教師は黒板の前にいると、話し手が黒板ばかりを見てしまいますので、敢えて聞き手の子どもの多い方へ移動します。こうすることで、一方通行にならない話し方、聞き方になります。

よく、「教師が話す子をしっかり見て聞いてあげる方がよい」ということを言う方がいますが、話し合いの授業においてはそれは間違いです。教師が黒板の前で話し手の方を向いてよく聞いてあげると、話し手は教師に向かって話します。すると、教師と話し手の子の二人の時間になり、周りの聞き手の子たちはお客さんになります。そうすると学習能力の低い子ほど無関心が始まります。下を向いて手いじりが始まるのです。そのくせ、その教師はそんな聞いていない子を叱ります。それはとても矛盾しています。子ども同士の話し合いを活発にさせるために一番良いのは、教師はそんな学習能力の低い子の横へ行き、話し手の子が教師やその学習能力の低い子に向かって話すような形にしてあげるのです。そうすればさすがに学習能力が低い子でも、下を向いて手いじりはできません。話も聞けて一石二鳥です。これらの理由から、「話し手(児童)が、聞き手(教師ではなく児童)の目を見て話す」ことが大切なのです。

 

 

(2)結論から話す

ルールの二つ目は、「結論から話す」です。子どもの話しを聞いていると、だらだらと理由を言ってその後に結論を言う子がいます。

例えば、

「ごんは自分もお母さんがいないから、兵十の気持ちがわかると思うからつぐないをしたと思うので、〇〇さんの意見に賛成です。」

といった感じです。しかし、この話し方を指導しないまま続けると、話し合いの最中結論がいつまでも出てこないため、「結局どっちなの。」となり話を聞く心構えができなくなります。この話し方で話が長くなると、途中から飽きて手いじりを始める子も出てきます。自分がどちらの意見なのかを全員に示し、「なんで?」とつながり、それから理由を始めることで、話を聞いてもらいやすくなります。

例えば、

「私は○○さんの意見に賛成です。なぜかというと、ごんは自分もお母さんがいないから兵十につぐないをしたかったと思うからです。」

となります。わかりやすいですね。2つ目の大切なことは、「結論から話す」です。

 

いかがだったでしょうか。ここまでのお話は下にある「子どもの話す技術を鍛える」で紹介されていたことを元に実践してみた成果です。書籍に興味がある方はぜひお読みください。

またこの続きは「その2」で掲載していますので、興味がある方は続けてお読みください。

「小学生、授業中の話し合いってどうするの?話し方と指導方法を紹介します! その2」

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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