小学生、帰りの会は長くやる?短く済ます?どちらがいいの?その根拠とは!?

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小学校の1日の終わりに行われている「帰りの会」、皆さんはどんな風に過ごしていますか。手紙を配ることや歌、良いところ見つけや係からの連絡や先生のお説教Wなど、やろうと思えばたくさんのことができますよね。でもその盛りだくさんの帰りの会って本当に必要なのでしょうか。今回はそんな帰りの会についてお伝えしたいと思います。ぜひ皆さんの中で叩き台にしていただけたらと思います。

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目次

帰りの会を長くやることの是非を問う

 

まず始めに、帰りの会を長くやることは是が非かです。私は、「非」であると考えます。私は以前、初任者研修でこんな事がありました。

指導主事に、「帰りの会はどんなことをしていますか。」と聞かれたので、「なるべく何もしないですぐに帰らせるようにしています。」と答えました。すると、指導主事に、「それはいけない。帰りの会はしっかりやらないと。」と返されてしまいました。私は理由なくすぐに帰らせると言ったのでは無いのですが伝わりませんでした。その後、他の初任者の先生も自分の帰りの会の事を楽しそうに話していました。「帰りたくてうずうずしているのがわかるので姿勢を正させます。」と1人の初任者が語ると、指導主事は、「ランドセルを机の上に置くから帰りたくなる。机の下に置かせるといいですよ。」とアドバイスしていました。私は聞いていて、ここに答えが出ていると思いました。子どもたちは「早く帰りたい」のです。

 

 

早く帰りたいと考えている子どもを無理矢理座らせることが正しい指導なのでしょうか。子どもたちの思いを無視した指導など、子どもたちにプラスになるはずがありません。現代の子どもたちは習い事が多くとても忙しいですね。私にも子どもがいますが、習い事を3つも4つもやっています。そのため、習い事までの間の時間でなんとか友だちと遊ぼうとします。それが30分程であったとしてもです。少ししたらもう次の拘束時間が待っています。学校が終わった後の少しの自由時間は、ほっと一息つける子どもたちにとっては貴重な時間なのです。その自由時間を少しでも伸ばしてあげる事が子どもたちにとって必要なのではないでしょうか。このような考え方から、長い帰りの会は「非」であると考えます。

 

 

帰りの会を短くすることのメリットは?

 

では逆に、帰りの会を短くするとどんな良いことがあるのでしょうか。まず、先程も述べたように子どもたちに放課後自由な時間を少しでも長く提供することができます。早く帰りの挨拶をして帰っていく子達を見ている他のクラスの子たちは、どの子も羨ましそうに見ています。それが子どもたちの本心なのです。

次に、教師が放課後の時間を有意義に使うことができます。帰りの会が終わり子どもが帰ったら教師の仕事が終わりではありません。その後会議があったり、学年の打ち合わせがあったりすることもあります。

 

 

そんな中、少しでも早く帰りの会が終われば、教師にもほっとする時間ができます。時間ができれば放課後教室に残っている子とコミュニケーションを取ったり、テストの丸つけをしたりすることができます。時間を帰りの会に割いてしまって残業してしまったのならこれはもったいない時間の使い方です。「子どもも早く帰りたい」、「教師も早く子どもを帰らせて仕事を進めたい」。どちらも共通の思いです。どちらにもウィンウィンの関係になっていることがわかります。これらの理由から、帰りの会は短くすることが必要だと考えます。

 

 

帰りの会を短くする工夫とは?

 

それではいったい何を残して何を省けば適度な長さの帰りの会になるのでしょうか。私は、「一役当番の仕事」を確認する時間と「連絡」だけ時間をかけて取り、後は何もしませんでした。一役当番についてはこちらのサイトをお読みください。

「小学生、教室環境を整え、責任感をもたせるためのシステムはこれ!一人一役当番システム!」

 

「では今やっている帰りの会の内容は全くやらなくて良いのか。」ということになりそうですがそうではありません。帰りの会以外の時間でやります。「手紙を配る」ことは、朝の会に行います。朝のうちに手紙当番に手紙を取ってきてもらいます。健康観察や朝勉強をしている間に列の人数ごとに分けておき、手紙の時間になったら手紙の固まりごとに列に配ります。朝のうちに配ると、もし手紙が足りない場合でも、まだ1日の始まりですからゆとりをもって補充をすることができます。しかし、帰りの会で足りなくなると大変です。早く帰りたい子どもたちを教室に待たせ、教師が教室を離れ、手紙を取りに行き配ることになります。その間に子どもが怪我でもしたら大変です。朝配ってしまう方が効率的です。

 

 

「歌の練習」も朝の会でやってしまいましょう。歌の練習は帰りにやるより朝やった方が、子どもたちはよっぽど力を入れて頑張ります。帰りの会の歌は子どもたちも疲れているのでダラダラで投げやりです。それを良しとしたらそれは、教師がそんな歌い方を認めていることと同じです。力のつく効率的な方法に取り組んだ方が良いと思います。

 

 

「係からの連絡」は給食の時間にやってしまいましょう。給食を食べているためクラスの子たちは静かに座っています。帰りの会のざわざわした環境より伝えやすい環境です。その中で、給食を食べるのを止めてまで伝えたいことがある係だけが前に出てきますので連絡も限られてきます。これを帰りの会にすると、「今伝えなくても。」と思うようなお知らせや、その場で相談までしてしまう係も前に出てきてしまい、時間が長くなる原因になります。係からの連絡は、「給食中」がおすすめです。

 

 

「良いところ見つけ」は、「見つけた時に報告」させるようにしましょう。帰りの会に「良いところ見つけ」をすると、「消しゴムを貸してくれました。」や、「鉛筆を拾ってくれました。」などキリがありません。見つけた時に報告する方がはっきり覚えていますし、無駄な報告が減ります。クラスの子たちに伝えたいと思うような素晴らしいことは、「連絡」で教師から伝えてあげればいいのです。教師から直接褒められる方が、見つけた子も、良いことをした子ども褒められ、どちらも喜びます。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。帰りの会の長さの是非について、読んでいただけた方の一考になれたら幸いです。子どもが帰りの会を短くして早く帰りたいかどうか疑問に思う方は、アンケートを取られてみてもおもしろいと思います。きっと子どもの本音が見えてくると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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