小学生、退屈な音読の授業や宿題を変えよう!自分から進んで読んで楽しく力がつく音読の指導法を紹介します! その2

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音読、毎日小学生の宿題にもなっている勉強ですね。教師の皆さんはどんな指導をして子どもに力をつけていますか。今回は、私が10年以上の実践の中で実感した、子どもたちが熱中する音読の方法をお伝えします。ぜひ忙しい毎日の中で、指導の一助になればと思います。

「小学生、退屈な音読の授業や宿題を変えよう!自分から進んで読んで楽しく力がつく音読の指導法を紹介します! 」

 

の続きになります。

 

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目次

音読指導の工夫その3 列でのテスト読み

最後に、「列でのテスト読み」を行います。これはクラスの中で縦の列(5〜6人)を1グループとして、先頭から順番に一文ずつ読んでいきます。ルールは先ほどの5つと同じです。今回は列で読んでいきます。前から順番に読んでいき、列の最後まで読んだらその列の一番前に戻ります。それを間違えないで範囲内読みきれたら合格になります。当然途中で間違えてしまう子が出ます。その時は全部の列が終わった後、2回目のチャレンジで間違えてしまったところから挑戦することになります。

 

 

この「列テスト読み」で気をつけなければならないことは3つあります。

⑴間違えてもその子を責めない
列で読むため合格したい子が間違えてしまった子を責めてしまうことがよくあります。それを想定して、事前に、「間違えてもドンマイ。自分が間違えた時厳しいこと言われたら嫌だからやめよう。間違えは誰でもあるよ。」と伝えておくことが大切です。これをしておかないと、間違えた子は自信をどんどん無くして苦手になってしまいます。

⑵周りの子を傍観者にしない
列読みは自分に回ってくる順番が極度に遅くなります。そのため、聞いているだけの子が遊び始めてしまうことがあります。そこで周りの子は審判にさせます。テストをしている列の子以外は、聞いていて「そこで切ったら意味がおかしいな。」「つっかえたな。」「声小さい。」などアウトだと思ったら手を挙げるようにします。教師が聞き逃してセーフだと思ったところも、周りの子どもの判断でアウトになる場面が出てきます。ただし、ここでも確実にアウトになる場面だけになるよう、30人クラスなら、「読んでいる5人を除いた25人のうちの、20人以上がアウトだと思ったらアウト」と事前に明確に示しておくことが必要です。子ども同士で審判して間違えても、「ドンマイ。」はお互い声かけし合う様必ず指導を入れていきましょう。

⑶苦手な子のため逃げ道を作る
音読がどうしても苦手な子がいます。その子が毎回間違えることで、その子も自信を無くし、また、周りの子も遅々として進まないことでストレスが溜まってしまいます。苦手な子にとって、「列テスト読み」が苦痛になってしまわない様に、逃げ道を作っておくことも必要です。「列で1回は間違えてもいい子」や「1回までパスできる子」の様にルールを柔軟にする事で周りの子も嫌にならず、苦手な子もできるところは頑張って読むことで自信をつけることに繋がります。また、この列テスト読みを行うと、連帯責任が発生するため宿題の音読に取り組む姿勢も変わってきます。自分のところで引っかかってアウトになってしまったとなるのが嫌な子は、目的をもって家庭での音読学習に取り組む様になります。

まとめ

今回紹介した音読指導の工夫は、「追い読み」以外は全てやらなくてもいいと思います。子どもの様子を見ながらより回数が読める飽きない方法を探りつつ、楽しみながら読んでいく様にしてください。音読で何か良い指導は無いかと探していたあなたの少しでもお役に立てればと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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