小学生、逆上がりができるようになるためのステップアップ練習法を紹介します!

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これまで何人も逆上がりができない子をできるようにしてきた優太ろうです。逆上がり、簡単そうで中々できるようになりませんよね。そのうち教師も子どもも諦めてしまうことが多いと思います。一体どんな練習をしたらできるようになるのか、その練習方法をお伝えします。

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目次

逆上がりができるようになるには① ベルトと台で練習しよう!

 

逆上がりができるようになるためには、まず用意するものがあります。「くるりんベルト」という逆上がり専用の練習ベルトです。

 

 

ただしこれは、「自転車のパンクしたチューブ」でも大丈夫です。筆者は、自転車屋さんに行き、「使わないチューブ下さい。」と言ってもらいました。また、長めのタオルでも大丈夫です。

 

 

そしてもう1つは、「台」です。これは学校にある「逆上がり補助板」でもいいですし、

 

 

高いものを取るために上る小さな台でもいいです。ホームセンターに売っているアルミの脚立でも可能です。

 

 

まず、ベルトを鉄棒から腰に巻きつけ、体が落ちないように固定します。チューブやタオルの場合は、鉄棒にチューブやタオルの端を縛りつけるか、手でチューブやタオルの端を持ちながら鉄棒を握ります。「くるりんベルト」はこのままくるくる回って練習することができますが、逆上がりができない子は、くるりんベルトだけでは一人で回ることができません。くるりんベルトをしていても、ただ足を上に上げるだけでそのまま地面に着地してしまいます。

そこで、ベルトを巻きつけた状態で「台」を使います。子どもの体がある側の鉄棒を挟んで反対側に台を置きます。これは「逆上がり補助板」でも構いません。子どもには、ベルトを巻いたまま、台を蹴って逆上がりをするように指示します。

 

とにかく自分の力だけで回れるようにすることが目的です。逆上がり練習機を使う場合には、始めは一番高いところを一度だけ蹴らせます。よく、鉄棒を持って逆上がり練習機を何歩も歩き、駆け上るように練習している子がいますが、意味がありません。逆上がりであのように空中を歩くことはできません。地面を一度蹴っただけで回らなくてはならないからです。そのため逆上がり練習機を使う時も、蹴っていいのは高いところでも低いところでも一度だけになります。高いところを蹴ってできるようになったら、だんだん蹴る位置を低くしていきます。最後に地面を蹴ってできるようになれば第1段階クリアーです。

 

 

これを「台」や「アルミの脚立」で行うこともできます。やり方は同じです。始めは一番高い段から蹴ってできるように指示します。それから段を少しずつ下げていくことでレベルが上がっていきます。最後は地面を蹴ってできるようになれば合格です。

どちらもベルトはしたまま行います。また、始めはベルトをして、台を使って一番高いところを蹴ってもできない子もいますので、教師が上に上がった足を支えてあげるとできるようになります。慣れてくると自分の力だけでできるようになるのでそれまでは補助してあげてください。

台を使う時の注意点ですが、台を蹴り上げた際に失敗してしまうと、足が台に向かって勢いよく落ちていきます。そのままかかとや足が脚立や台にぶつかると擦り傷ができたり、打撲をしたりする可能性がありますので、教師が近くに付くか、子ども同士お互い補助しあって怪我が起きないように気をつけましょう。

 

逆上がりができるようになるには② ベルトだけでできるようになろう!

 

第1段階をクリアーした子には、次は、「ベルトのみ」でできるように指示をします。ここでは、第1段階ですでに地面を蹴って回ることができている子たちなのでスムーズにできる子が増えると思います。ここで、自分の力で地面を蹴って回る感覚をたくさん覚えさせます。

 

 

第1段階でもそうですが、足が上まで上がってもそこから落ちてしまう子がいます。丁寧に回りきるまで足を補助してあげることは必要ですが、ある程度回数を重ねたら、落ちそうになったかかとを手のひらで押してあげるだけにして、後は自分の力で回れるようにしていきます。手のひらは落ちそうになったかかとを跳ね返す壁のような感覚です。繰り返していくと、壁を跳ね返すかかとの重さがどんどん軽くなっていくのがわかります。そのうち、上にあげた太ももを鉄棒に引っ掛けて止まり、その後回るという段階に入ればほぼ成功です。この鉄棒に「太ももを引っ掛ける」が第1段階から第3段階まで共通して大切なポイントです。

 

 

逆上がりができるようになるには③ 台だけでできるようになる!

最後は、台だけを使った練習です。ベルトを外し、台を使って練習をします。なぜまた台が出てくるのかというと、ベルトを外した状態が一番難しいからです。

ベルトを外すと、今まで自分の力で回れていた子も失敗します。体が鉄棒から離れて腰が落ちてしまいます。足が上がる前に腰が落ちて失敗してしまうからです。これは腕の力が弱いことが関係しています。第2段階までなぜ自分の力で回れたかというと、ベルトが足りない腕力を補って、体や腰が鉄棒から離れることを防いでくれていたからです。そのため、ここが一番大変な段階になります。腕の力がつかないと成功しません。そのため、毎日続けて練習することがポイントになってきます。逆上がりの練習に加え、「ぶら下がり懸垂」をして自分の体を数秒支えていられるだけの腕力を鍛えることも必要です。

 

台はまた一番高いところを蹴るところから始まります。体が鉄棒から離れないことを意識して練習しましょう。これも徐々に段を下げていくことで成功に近づいていきます。最後にはベルトなしで、地面を蹴って成功すれば、逆上がり成功です。

 

 

 

まとめ

 

逆上がりの成功には、忍耐が必要です。私が教えた子の中には、7ヶ月かかってできるようになった子もいます。その間毎日休み時間に鉄棒に行きました。しかし、諦めなかった子はみんなできるようになりました。

練習の間は、お腹が真っ黒になります。鉄棒でお腹が擦れるからです。それをみんな通ってできるようになります。

今、目の前にいる逆上がりができない子をなんとかしてあげたいと思う先生に、何か参考になればと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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