小学生、5年生の社会「食料生産を支える人々」の授業のスタートはこれ!実際に行った授業を紹介します!

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5年生の社会では、「食料生産を支える人々」の学習があります。皆さんはどのように学習を進めていますか。そこで今回は、「食料生産を支える人々」の中で、実際に行った授業の流れを紹介します。これから授業を行おうと考えている方の参考になれば幸いです。

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目次

「食料生産を支える人々」の学習スタートは「地球上の食料」で問う

学習のスタートはやはり興味を惹きつける問題が必要です。そこでこんな写真の提示からスタートします。

 

yahoo画像より

 

「これは何をしている写真かわかりますか。」

と子どもたちに問います。考えを発表させます。答えは、

「栄養失調の子の治療」

の写真です。食べ物が足りなくて栄養失調になっている写真です。子どもたちから驚きの声が上がります。

続いてこんな数字を黒板に示しました。

「821600000」(8億2160万)

「これはなんの数字でしょうか。」

と問います。子どもたちは、

「世界の人の数」「世界の食料の数」と様々な予想をしました。

正解は、「世界で食料不足に苦しんでいる人の数(2017)」です。世界人口の9人に1人は飢餓に苦しんでいることになります。

続いてこんな数字を出します。

「20000000」(2千万)

「これはなんの数字ですか。」と問います。子どもたちは、

「食料の量」「たくさん食べられている人の数」と様々な予想が出ました。

正解は、「毎年食料不足で亡くなっている人の数」です。「毎年飢えが原因でこれだけ多くの人が亡くなっています。」と説明します。

「ここまでの情報をもとに、思ったことや、わかったこと、知りたいことをノートに書きましょう」

と問います。考えをノートに書かせます。

「こんなに多くの人が食べられないで苦しんでいるのは知らなかった。」

「私たちの食料はどのくらいあるのだろう」

「私たちの食料は足りなくならないのだろうか」

と様々な意見が出てきました。

「それぞれの知りたいことを確かめていこう」と声をかけ、学習を進めていくことにしました。

「食料生産を支える人々」の学習その2 「家庭での食べものを調べよう」

 

「私たちは食べ物がなくて死んでしまうことはありますか。」

と問います。

「ない。」「給食を残している。」

という意見が出ます。そこで、

「私たちがいつも食べている物は何ですか。」

と発問します。

「お米」「野菜」「肉」「魚」

という意見が出てきました。

 

「食生活や食料消費の実態の調査結果(中間報告」より

 

上のグラフを示し「お米が一番摂取されている」ことを確認しました。そこで教師からこんな提案をしてみました。

 

 

「お米が私たちの食糧を支えていることがわかるね。日本人が一番食べている『お米』について調べてみよう。」

と呼びかけ、早速家庭で食べているお米の袋を調べさせます。様々な産地からお米が生産されていることがわかります。

 

yahoo画像より

 

お米調べの結果をクラスでまとめました。

(気づいたこと)

・家族で5kgや10kgも買っている。

・クラスで合わせると300kg以上。すごい量を食べている。

・足りなくならないのだろうか。

・こんなにたくさんどうやって作っているのだろう。

などが出てきました。子どもたちの中から出てきた、

「こんなにたくさんのお米はどうやって作られるのだろう。」

という疑問を子どもたちに問いかけ、お米ができるまでを追うことにしました。

「食料生産を支える人々」の学習その3 「お米ができるまでを謎解きで調べる」

 

お米に対する疑問が出てきたところで、教科書を元に「お米ができるまで」を調べていきました。私は教科書をただ読んでいく学習が好きではないですので、ここでは「謎解き」を使って学習を進めていきました。「謎解き」については以下のサイトで紹介しています。

「小学生、5年生「米づくりのさかんな地域」の授業展開は「謎解き」で!実際に行った授業を紹介します!」

 

その後学年によってはバケツで「稲」を植えたり、近くに水田を借りられるようなら水田を借りて稲を育てたりする活動を行います。また「農家」さんにインタビューに行ったりして学習を深めました。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。5年生の社会の「食糧生産を支える人々」の学習のスタートの流れを紹介しました。地球上で飢えに苦しむ人々から学習に入ることで、今自由に食べられている私たちの食事について意欲をもって学ぶことができたと感じています。この後「水産業」について学んでいきます。今後授業を行おうと考えている方の参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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