小学生、5年生「想像力のスイッチを入れよう」の話し合いはこれ!実際に行った発問を紹介します!

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小学校5年生の説明文の中に、「想像力のスイッチを入れよう」があります。皆さんはどのように授業を進めていますか。今回は「想像力のスイッチを入れよう」を「『問い』を見つけ『答え』を探す話し合い」で行った授業を紹介していきます。これから授業を行おうと考えている方の叩き台にしていただけたらと思います。

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「想像力のスイッチを入れよう」の授業展開その1 問いを見つける

説明文では、「問い」の段落を見つけ、その「答え」の段落を見つけることで授業を進めて行く方が読む力が高まります。そこで音読が終わり、段落をふったら、子どもたちにこんな発問をします。

「この説明文の問いの段落はどこですか。」

ノートに、「ここが『問い』の段落だ」と思う段落の番号を書かせ、その理由を書かせます。

 

 

「3段落」は問いのようですが、この段落は問いの段落ではありません。なぜなら、「同じ出来事でも、何を大事と思うかによって、発信する内容がずいぶんちがってくる」は、問いではなく、身近な出来事における情報の受け取りかたの違いについて解説しただけです。「こんな出来事皆さんもありますよね。」という興味を惹きつけるための解説です。読者はこの段落からは、「あるある。」とは答えられても、「このお話で何が大切か」を考えるきっかけにはなりません。では問いはどこにあるのでしょう。

このお話では、「問い」は見つかりません。なぜなら問いの段落はないからです。たとえ話で始まり、双括型の結論が出てきたら、またたとえ話になってしまうからです。そのため、「問いの段落はない」が正解になります。

しかし問いの段落がないからと問いを考えずにお話を読んでも、深く読むことにつながりません。そこで、問いをこちらから提示します。このお話の問いは、

『想像力のスイッチを入れる』とはどういうことですか。また、『想像力のスイッチを入れる』とどんないいことがあるのでしょうか。

という文章です。この問いなら、『想像力のスイッチ』を入れるとはどんなことなのかよく読むことができますし、『想像力のスイッチ』を入れることが、読者にどんなよいことをもたらすのか理解して今後に生かすことができます。

つまりこの文章が「問い」になります。

 

 

 

「想像力のスイッチを入れよう」の授業展開その2 『想像力のスイッチ』を入れるとはの答えを知る

 

問いが見つかったら、次は答えの段落を探していきます。続いて子どもたちにこんな発問をします。

「この説明文の問いに対する答えの段落はどこですか。」

ノートに、「ここが『答え』の段落だ」と思う段落の番号を書かせ、その理由を書かせます。問いに対する答えと理由が書けたら、自分が答えだと思う段落にネームプレートを貼ります(黒板に出てきた答えの段落を書いておきます)。「答え」の段落で最後に選ばれた段落は、

「『想像力のスイッチ』を入れるとはどういうことか」

→6 7 8 9 10 11 12

「『想像力のスイッチ』を入れるとどんないいことがあるのでしょうか」

→13 14 15 16

 

 

「『想像力のスイッチ』を入れるとはどういうことか」の答えは7つの段落が出てきました。一つずつ「おかしい」と思う段落を話し合いながら消していく作業を行いました。

6段落は、「『想像力のスイッチ』を入れることが大切」と書いてあります。これは双括型の一つ目のまとめになります。つまりここには『想像力のスイッチ』を入れるとはどういうことかが書かれていないので答えにはなりません。

7段落と9段落は、「報道でこんな記事が出たらどうか考えてみよう」という「例文」を紹介しているだけなので答えにはなりません。

8、10、11、12段落は、一つも欠けてはいけません。8段落は、「事実かな、印象かな。」と考えてみるスイッチ。10段落は、「他の見方もないかな。」と想像するスイッチ。11段落は、「何かがかくれているかな。」と想像するスイッチ。12段落は、「まだ分からないよね。」と考えてみるスイッチになります。これらはどれも筆者が伝えたい『想像力のスイッチ」になりますので、すべて選んだ子が正解になります。

 

「想像力のスイッチを入れよう」の授業展開その3 「どんないいこと」の答えを知り知識を高める

 

続いて、「想像力のスイッチを入れると、どんないいことがあるのでしょうか。」について答えだと思う段落について話し合いをしてもらいました。話し合いで消えて言った順に答えを紹介します。

「15段落」は、メディアの特徴(少しでも早く、わかりやすく、情報を伝えようとする中で、思い込みにつながる表現になってしまう)を理解しつつ、読者にも努力をしてほしいと促しています。これは「どんないいこと」の説明にはなりません。よって15段落は答えにはなりません。

「16段落」は、「15段落」を受けて、「あなたの努力」について説明しています。その「努力」とは、「8、10、11、12段落」で出てきた4つの「想像力のスイッチ」のことです。その4つの「想像力のスイッチ」を入れることで、「小さい窓(メディアからの情報)から小さい景色をながめる(情報を鵜呑みにする)のではなく」につながります。それができると、「大きな景色をながめて判断できる人間」になれるのです。しかし、この段落には、その「大きな景色をながめて判断できる人間」についての説明はありません。

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「どんないいこと」の答えは、大きな景色をながめて判断できる」ことを詳しく説明している文章になるはずです。よってこの段落も答えではありません。

「13段落」は、「16段落」の「大きな景色をながめて判断できる人間」の内容に近づいています。「大きな景色をながめて判断できなかったために、Aさんは受けられる仕事が受けられなかった」という不利益が生じています。しかしこの段落は事例であるので、大切な「どんないいこと」の中身が書かれていません。そのためこの段落も答えにはなりません。

「14段落」は、「13段落」の事例を受けて、「このように」とまとめています。「思い込みや推測によって誰かを苦しめたり、だれかが不利益を受けたりする」というまとめの文章が見られます。しかしこれは「いいこと」ではなく、「悪いこと」になります。

考えると答えはないように思えますが、逆に考えると、「悪いこと」を知ることで今後に生かすことができる=「いいこと」ととらえることもできます。(少し強引?(>。<);

先ほどの「悪いこと」も言い換えますと、

「思い込みや推測によってだれかを苦しめたり」

→「想像力のスイッチを入れることで、だれかを苦しめることがなくなったり

「だれかが不利益を受けたりすることは、実際に起こりうるのだ」

→「だれかが不利益を受けなくなったりすることは、実際に起こりうるのだ」

となります。この内容なら、十分に「想像力のスイッチを入れるとどんないいこと」の内容になります。

当然、子どもたちの中からは「ずるい。」や「難しい。」などの言葉が出ました。しかし、文章をよく読めば筆者の伝えたい内容は見えてきます。答えを書き換えることはできなくても、14段落に筆者が伝えたいことがあることを見つけられるのが大切ということを説明して授業を終えました。

 

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。今回の授業が、音読を行い、段落をふり、その後の説明文における授業の進め方に困っている方の叩き台になれば幸いです。音読の仕方についてもアイデアを求めている場合は下のサイトにて説明しています。こちらも合わせてお読みいただけたら嬉しいです。

「小学生、退屈な音読の授業や宿題を変えよう!自分から進んで読んで楽しく力がつく音読の指導法を紹介します!」

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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