皆さんは社会の「これからの食料生産」の授業をどのように行っていますか。今回は定着させなければならない「これからの食料生産」の知識を、謎解きでやってみるという授業の提案です。これから授業を行う方の叩き台にしていただけたらと思います。
「小学生、5年「水産業のさかんな地域」の授業展開は「謎解き」で!実際に行った授業を紹介します!その3」
の続きになります。
「これからの食料生産」の謎を解き明かせ その1 輸入される食料
今回は、「輸入される食料」についての謎解きです。
クイズ①は、
「昔に比べて外国でつくられた食品を多く使うようになった理由を2つ答えよ。また、その結果日本国内の食料生産で心配されていることとは」
です。
昔に比べて外国でつくられた食品を多く使うようになった理由の1つ目の答えは、
「交通の発達や、冷凍の技術の進歩によって、外国からでも新鮮なまま早く食料を運ぶことができるようになったから」
です。
昔に比べて外国でつくられた食品を多く使うようになった理由の2つ目の答えは、
「輸入を制限していたいくつかの食料が自由に輸入できるようになったから」
です。

その結果日本国内の食料生産で心配されていることは、
「食料自給率」
です。
「外国産の安い食料の輸入が増えていることで、食料自給率の低さ」
が心配されています。

クイズ②は、
「食料が世界各地から輸入されることで国内に出てきた影響を3つ答えよ」
です。
食料が世界各地から輸入されることで国内に出てきた影響の1つ目は、
「米やいもなど、国内での消費が少なくなった食料がある」
です。

食料が世界各地から輸入されることで国内に出てきた影響の2つ目は、
「米の生産がおさえられ、耕作が行われない水田が増えることで、水をたくわえる水田のはたらきが失われるなど、国土の自然が損なわれる」

です。
食料が世界各地から輸入されることで国内に出てきた影響の3つ目は、
「肥料の使い方を工夫したり、必要な設備を整えたりしても、外国の安い作物と同じような値段でしか売れなくなると、質のよい作物をつくり続けることが難しくなる」
です。

クイズ③は、
「外国から輸入される食料の問題点を3つ答えよ」
です。
外国から輸入される食料の問題点の1つ目の答えは、
「どこで、だれが、どのように生産しているのかがわかりにくく、安全性が心配であること」
です。
外国から輸入される食料の問題点の2つ目の答えは、
「食料生産は天候や災害、病気などの影響を受けやすいため、輸入が止まってしまうことがあること」
です。

外国から輸入される食料の問題点の3つ目の答えは、
「日本へ輸出するえびを育てるため、魚などのすみかとなっているマングローブの林を切り、養殖池を作っている国があったり、輸送するときに石油などの燃料を多く使うことで住んでいる人々の環境を壊してしまうこと」
です。

どの問題から取り掛かっても構いません。また、25分と時間を区切って行うことも同じです。時間が終わったら、子どもたちに発表してもらいながら解説をつけて答え合わせをしていきます。答えとイラストをノートにまとめて授業は完了です。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回取り上げた問題は、テストで出題を確認したものばかりですので、押さえなければいけないポイントになると思います。しかし、教師が講義形式で授業を行っても子どもも飽きてしまいます。「自分から資料や教科書に向き合い、答えを見つけて正解して喜びを味わい自分の知識とする」ことができる「謎解き」の授業をぜひやってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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