小学生、これだけは守りたい教師のルールとその根拠とは?「シール」「時間」「言葉遣い」編

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小学校では、様々な活動が行われています「授業」に「あいさつ」や「掃除」、「宿題」や「ノートの点検」などその内容は様々です。これらの活動において、皆さんは児童にどのようなルールで指導していますか。様々なルールをもちいて日々の活動を進めていると思います。今日はそんな様々な活動におけるこれだけは守りたい「ルール」についてお話しします。今後の指導の叩き台にしていただけたらと思います。

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目次

様々な活動におけるモチベーションアップに「シール」の使用は是か非か?

 

様々な活動のモチベーションアップにおいて「シール」を用いるクラスがあります。やる気をものでアップするという考えです。このスタイルは是か非かについて考えていきたいと思います。私はこのスタイルは「」であると思います。その理由をお伝えします。

例えば、児童会活動で「あいさつカード」を作り、あいさつができたら「シール」をあげるですとか、漢字の宿題をやってきたらノートに「シール」をあげるですとか、「シール」の使い道は様々です。子どもは単純に、「シール」をあげるとその活動に意欲的に取り組みます。「ものでつる」ことになりますが、「シール」を使うことで活動に取り組み、いずれ「シール」をなくせば自然とその活動を続けられると考えて、「シール」を使う方もいると思います。

しかしこれは全く逆の結果になります。「シール」をもらえるから意欲的に活動するの反対は、「シール」がもらえなければやらないになります。これは自主的な活動とはほど遠い状態になります。家庭でも、「お手伝いしたら100円」などとお金がもらえるようなルールにすると、「お金がもらえないなら手伝いをしない」という子に育ってしまうそうです。家族として助け合わなければいけないのに、お金がもらえないなら手伝わないでは道徳的な人とは言えないでしょう。学校でも同じです。自分からものをもらわなくても活動できる子に育てるのが本当の教育です。「シール」にたよるのではなく、「行った姿」を「認める」「褒める」ことで、価値を見出せる子に育てることが必要です。そのため、「シール」を使っての指導は「非」となります。

 

 

授業の時間を守らないことは是か非か?

 

次は、授業時間を守らない授業は是か非か考えていきます。私は「授業時間をまもらない授業」のスタイルは「」であると考えます。その理由をお伝えします。

6年生を担任したとき、6年生全員で「朝の運動会練習」を毎日体育館で行いました。指導する先生は朝の会が始まるチャイムがなっても、気にせず練習を続けました。まるで「時間を超えても頑張っているのが6年生」と言いたそうな雰囲気です。結局1時間目が始まる5分前くらいにようやく練習が終わりました。するとどうでしょう。着替えや健康観察が1時間目に入り込んでしまいます。結果毎日1時間目が必ず半分しかなくなってしまいました。6年生は全部で5クラスあります。つまり5クラス全部が毎日1時間目の授業ができないことになりました。自分のクラスだけならまだしも、指導一つで100人ほどの人数の学習の機会を奪っているのです。これは完全に周りのクラスに迷惑をかけています。それを平気で行うことはやはり適切ではありません。

また、そういう指導をする先生は、当然自分のクラスの「授業時間」も守りません。授業開始のチャイムが鳴っても平気で職員室にいますし、授業終了のチャイムがなっていても平気で授業を続けます。一部の頑張ってついてきた子を見て、「授業時間を超えても熱中していた」なんてことを言いますが、子どもたちをよく見ると、多くの子は「早く終わって」という顔であふれています。子どもたちは「授業時間」だから頑張るのです。「授業時間」が終わったら「休み時間」です。子どもたちの「休み時間」を勝手に短くしていいわけがありません。毎日こんなことを続けられたら授業が嫌になる子が出てきます。「時間を守る子」を育てるためにも、まずは教師が「授業開始時間」に授業をきっちり始め、「終了時間」にきっちり終わることが大切です。

周りに迷惑をかける」「学習意欲が高まらない」という理由から、「時間を守らない」ことは「非」であると考えます。

 

 

クラスでの親しげな呼び名は是か非か

 

最後は「言葉遣い」についてです。これまで担任してきた中で私もありましたが、クラスの中で関係が深まってきたため、子ども同士が呼ぶ「あだ名」で子どもを呼ぶことがありました。始めは子どもとの関係は変わらないままでしたが、次第に「先生との距離」が変な意味で縮まることになりました。最後には「教師をたたいてきたり、教師の『あだ名呼び』が気にくわないと学校に来なくなるなど、「教師との関係が曖昧になる」というよくない結果になってしまいました。

子どもも「あだ名」で呼ばれれば、調子に乗って言葉が乱れてしまいます。また、これまで「先生」として対応していたのに、周りの子どもと同じ呼び方をされたら「友だち」に近い対応に変化してしまいます。

さらに、こちらは愛着をもって呼んでいるつもりでも、相手にとっては「不快」に感じる子も出てきます。「親しき中にも礼儀あり」という言葉の通り、クラスでは、「さん付け」で呼ぶことを意識して、教師と子どもの距離をはっきりとさせておくことが大切です。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。子どもにルールを示すように、教師にも意識しなくてはいけないルールがあります。これから教育活動を行う上で同じ過ちを犯す方がいないよう、参考にしていただけたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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