小学生、3年生「モチモチの木」の話し合いは心情曲線で!実際に行った発問を紹介します!

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小学校3年生の物語文の中に、「モチモチの木」があります。皆さんはどのように授業を進めていますか。「モチモチの木」はクライマックスで話し合いをするととてもおもしろい教材です。そこで今回は「モチモチの木」を「心情曲線」を使って行った授業を紹介していきます。これから授業を行おうと考えている方の叩き台にしていただけたらと思います。

 

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「モチモチの木」の心情曲線は、「豆太」は勇気がある子」で追う

 

「モチモチの木」のクライマックスの場面は、「豆太」が「じさま」を助けるために医者様を呼びに行く場面です。この場面で「豆太は勇気がある子」かを考えます。

 

 

「豆太」は、夜に一人で家の外に出ることができませんでした。せっちんもじさまがいないとできないくらい臆病でした。しかし最後には「勇気のある子」しか見ることができない「モチモチの木」に灯がついている状態を見ることができました。つまり、どこかで「臆病」から「勇気のある子」に変わったことがわかります。そこには「豆太」の心の変化があったと思われます。そこでこのお話では、「豆太」を「中心人物」として考えていきます。そこで心情曲線は、「豆太は勇気のある子」かどうかを書き込むワークシートにします。使った心情曲線は以下のファイルです。上のスペースには教科書の本文を貼り付け、文章のどこで曲線が変化するかを曲線で示していきます。

 

 

モチモチの木 心情曲線 

 

どこかで「臆病」から「勇気のある」に変わったことを確認して、「どこで変わったのだろう。」と問い心情曲線のワークシートを配ります。

「豆太は一人でせっちんに行けない」のだから当然曲線は臆病の一番深い場所にあるはずです。

クライマックスの場面では、子どもの中には、「勇気のある」曲線をいろいろな場所で書く子がいます。そこで2つの曲線を取り上げ学習問題とします。

クライマックス場面の心情曲線で分かれたのは、A「豆太は、小犬みたいに体を丸めて、表戸を体でふっとばして走り出した。」の部分から「勇気のある」の場所まで上がる曲線と、B「モチモチの木に、灯がついている。」の部分で「勇気のある」に上がる曲線です。

 

「モチモチの木」の主発問は、「豆太はいつ勇気がある子になったのか」で話し合う

 

どちらの答えが正しいと思うか、自分の考えをノートに書きます。書き終わったら、A 、B のどちらの考えかはっきりさせるため、黒板にマグネットを貼って立場をはっきりさせました。

2つの意見について話し合いを行います。「豆太」が「勇気のある子になった場所」は、A「豆太は、小犬みたいに体を丸めて、表戸を体でふっとばして走り出した。」のときか、

 

 

 

 

B「モチモチの木に、灯がついている。」で高く上がるのか、どちらの場面かです。

 

 

 

Aでは、賛成意見として、「一人では出られなかった外に出られたから」や「霜が足にかみついても医者様を呼びに行けたから」という意見が出てきました。

一方Bの賛成意見では、「勇気のある子にしか見えない『モチモチの木の灯』が見えたから」という意見が出ました。

Aに対する反対意見として、「じさまが死んでしまうのがこわいから外に出れただけだから」や「泣きながら走っているからまだ臆病」という意見が出ました。

 

Bに対する反対意見として、「ここまでも勇気のある行動があったから」や「灯が見えたときは何もしていないから、ここでとつぜん勇気が出たのはおかしい」という意見が出ました。

 

立場を決めて話し合いを行ったので、最後には解を示しました。Bの子たちの、「『モチモチの木に灯がついている』のは勇気のある子の証拠」という意見を大いに認めた上で、答えはAです。なぜなら、「表戸を体でふっとばした」は、「一人で出られなかった外に出た」からです。そこでこれまでの豆太とはあきらかに違う行動になっています。その後、泣きながら山をくだっています。「こわくてたまらない」と書いてありますが、それでもじさまが死んでしまうことの方がこわかったから走ったのです。こわいから走ることが一見臆病のように感じますが、こわくて何もできないのが本当の臆病です。「じさま」のために「こわい」中、行動を起こした「優しさ」を最後の段落でじさまは評価しています。行動を起こしたことが「勇気」なのです。と伝えて授業を終えました。

また、Aの一行前にある、「医者様をよばなくっちゃ。」を選ぶ子もいますが、ここは答えになりません。言葉に出しても行動できなければそれは「臆病」と変わりません。言葉に出した後、実際に「表戸を体でふっとばした」ことで始めて「勇気のある子」になれます。ここは説明が必要だと思います。

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。今回「心情曲線」にして立場を決めて話し合うことで、子どもたちは教科書の中身をよく読み、自分の思いを込めた読み込みができるようになったのではないかと感じています。音読劇を見合い交流しあうことも大切ですが、深い読み取りのために、教科書を元に話し合うことも大切な技能です。どんな風に授業を進めようか悩んでいる方にとって、今回の授業の流れを叩き台にしていただければ幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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