小学生、2年生「お手紙」の話し合いは心情曲線で!実際に行った発問を紹介します!

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小学校2年生の物語文の中に、「お手紙」があります。皆さんはどのように授業を進めていますか。「音読教材だから『役割』を決めて気持ちを込めて読めればいい。」と考えると思いますが、「お手紙」はクライマックスで話し合いをしてもとてもおもしろい教材です。そこで今回は「お手紙」を「心情曲線」を使って行った授業を紹介していきます。これから授業を行おうと考えている方の叩き台にしていただけたらと思います。

 

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「お手紙」の心情曲線は、「がまくん」の「お手紙を受け取ったときの気持ち」で追う

 

「お手紙」のクライマックスの場面は、「がまくん」が「かえるくん」の書いた手紙の内容を「かえるくん」から聞く場面です。「かえるくん」の手紙の内容を聞いたときの、「がまくんの気持ち」を考えます。

「がまくん」は、自分に「お手紙」が届くことをずっと待っていました。しかしいつまで経ってもお手紙が届かないためがっかりしていました。

 

 

そんな「がまくん」の気持ちが最後には「幸せな気持ち」で座っています。そこには「がまくん」の心の変化があったと思われます。そこでこのお話では、「がまくん」を「中心人物」として考えていきます。そこで心情曲線は、「がまくんの気持ち」を書き込むワークシートにします。使った心情曲線は以下のファイルです。上のスペースには教科書の本文を貼り付け、文章のどこで曲線が変化するかを曲線で示していきます。

 

 

お手紙 心情曲線 

 

 

心情曲線の学習に入る前に、イラストを使った間違い探しを行います。下のイラストを黒板に貼ります。

 

「同じように階段に2人で座っているイラストが2枚あります。2つのイラストの違いを見つけましょう。」

と聞いて発表させます。間違い探しのように楽しいクイズで始まるので盛り上がります。1枚目の悲しそうな様子に比べ、2枚目のイラストは2人共とてもうれしそうなことがわかります。どこかで「悲しい」から「幸せ」に変わったことを確認して、「どこで変わったのだろう。」と問い心情曲線のワークシートを配ります。

「『がまくん』は『手紙がこなくて悲しい』」のだから当然曲線は悲しみの一番深い場所にあるはずです。

 

クライマックスの場面では、子どもの中には、「幸せ」曲線をいろいろな場所で書く子がいます。そこで2つの曲線を取り上げ学習問題とします。

クライマックス場面の心情曲線で分かれたのは、

A「きみが。」の部分から幸せの場所まで上がる曲線と、

 

 

B「ああ。とてもいいお手紙だ。」の部分で幸せに上がる曲線です。

 

 

「お手紙」の主発問は、「がまくんの曲線はどれが正しいか」で話し合う

 

どちらの答えが正しいと思うか、自分の考えをノートに書きます。書き終わったら、A 、B のどちらの考えかはっきりさせるため、黒板にマグネットを貼って立場をはっきりさせました。

2つの意見について話し合いを行います。「がまくん」の「幸せ」の気持ちは、A「きみが。」のときに高く上がるのか、

B「ああ。とてもいいお手紙だ。」で高く上がるのか、どちらの場面かです。

Aでは、賛成意見として、「かえるくんがお手紙を出したことを聞いたから」や「ずっと待っていたお手紙がもらえるとわかったから」という意見が出てきました。

一方Bの賛成意見では、「『とてもいいお手紙だ』が、中身を聞いてうれしかったから」という意見が出ました。

Aに対する反対意見として、「お手紙はもらえるけど中身を知らないから」や「がまくんは中身を聞いて喜んでいるから」という意見が出ました。

 

Bに対する反対意見として、「これまでお手紙がこなくてがっかりしていたから」や「『きみが。お手紙になんて書いたの。』とうれしそうに話しているから」という意見が出ました。

立場を決めて話し合いを行ったので、最後には解を示しました。Aの子たちの、「お手紙がもらえてうれしい」を大いに認めた上で、答えはBです。なぜなら、がまくんの、「お手紙になんて書いたの」は、「お手紙の内容を気にしている」言葉です。そこで「かえるくん」のお手紙の内容を聞いて、「ああ。なんていいお手紙だ。」と「感嘆」の声を出しています。ここで「がまくん」の幸せは一番高くなったと考えられます。

もしお手紙をもらったことだけでうれしいのなら、「なんて書いたの。」と聞きません。また、「お手紙を出したよ。」と聞いても、中身が伴わなければがっかりしてしまいます。だから「お手紙をもらったことと、中身が素敵な内容だったことががまくんをとても幸せにしたんだね。」と伝えて授業を終えました。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。今回「心情曲線」にして立場を決めて話し合うことで、子どもたちは教科書の中身をよく読み、自分の思いを込めた読み込みができるようになったのではないかと感じています。音読劇を見合い交流しあうことも大切ですが、深い読み取りのために、教科書を元に話し合うことも大切な技能です。どんな風に授業を進めようか悩んでいる方にとって、今回の授業の流れを叩き台にしていただければ幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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