小学生、6年生の理科「ものを燃やすはたらきのある気体」の授業の流れはこれ!実際に行った授業を紹介します!

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小学生の理科の中で、高学年の授業って大変ですよね。授業の流れや準備物、予備実験とやらなければいけないことがいっぱいです。そんな中で今回は6年生の理科「ものを燃やすはたらきのある気体」の授業について紹介します。これから授業を行おうと考えている方の叩き台にしていただけたら幸いです。

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目次

ものを燃やすはたらきのある気体」その1  空気の中身を知る

 

前回の授業で、空気はものを燃やすために必要だということを確認しました。今回はその空気の中でも、酸素、二酸化炭素、窒素のどの気体がものを燃やすために必要なのかを調べていきます。その本題に入る前に、空気がどんな気体で、どのような割合でできているのか確認します。

「空気はどんな気体でできているのでしょうか。」

と問います。子どもたちから、酸素、二酸化炭素が出てきました。窒素が出てこなかったので紹介しました。そこで次の発問です。

「空気は酸素、二酸化炭素、窒素それぞれどのくらいの割合でできているのでしょう。」

と問いました。円グラフを描き予想する割合で線を引いてもらいました。

 

 

答えは、酸素21%、二酸化炭素1%、窒素78%です。子どもたちに、ノートのグラフに正しい割合を書き込ませます。

空気にふくまれる気体」NHK for school

 

「ものを燃やすはたらきのある気体」その2  主発問に予想を立てる

 

そこまで確認したら本題です。

「酸素、二酸化炭素、窒素にはものを燃やすはたらきがあるのだろうか。」

を問います。(子どもたちから出てくればより良いです)

ノートに問いを書かせたら、予想を書かせます。それぞれの気体について○✖︎を書かせます。

(予想)

酸素 ○ 28人 × 2人

二酸化炭素 ○10人 × 20人

窒素 ○18人 × 12人

予想が出揃ったら実験方法を確認していきます。今回はどの気体も水に溶けにくいため、「水上置換法」で集めていきます。集気瓶に直接気体を入れようとしても100%の気体にならないので(空気が入ってしまう)水上置換法で行います。

 

 

 

 

水上置換法でそれぞれの気体を集めたら、実験方法を確認します。

準備物は、

・気体の入った集気瓶

 

 

・ロウソク

 

 

・ロウソク立て

 

 

・ガラスのふた

・水拭き雑巾・マッチ・火壺

です。

実験方法は、3つの中で選んだ1つの気体の入った瓶の中に、火のついたロウソクを入れます。瓶の底には水を入れます。ロウソクの火が燃え続けるか、激しく燃えればものを燃やす気体がわかります。

 

ものを燃やすはたらきのある気体」その3  実験をして結果と考察をまとめる

 

予想を立てたら実験をします。同じ意見のグループに分かれ実験を開始します。実験を行う時の注意事項として、

①ガラスのふたは熱くなるので触らないこと(火傷の危険)

②マッチを使って必要以上に火を起こさないこと

を伝えます。火をロウソクにつけて、各グループにおける実験を行い、火が燃えつづけるか、消えるかを確認します。ノートに結果を記録していきます。班で2回行い、結果を班の記録とします。(1回だと誤差が出るため)。班の記録が出たら発表してもらいます。結果は以下の通りです。

(結果)

酸素グループ 激しく燃えた

二酸化炭素グループ すぐに消えた 

窒素グループ すぐに消えた

 

 

上記の結果から、ものを燃やし続けることができたのは酸素グループになりました。

(結果)

酸素はものを(激しく)燃やすことができる

「NHK for school」の「 酸素の性質 」の動画で確認しました。

 

 

結果から考察をまとめます。

(考察)

「ものを燃やし続けるためには、酸素が必要である。」

ことをノートにまとめて授業を終えました。注意事項として、酸素自体がものを燃やすのではなく、ものを燃やすために酸素が必要だということを確認します。ガソリンだけあっても火はつきません。火をつけると激しく燃えます。酸素はそんな燃料のようなイメージです。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。6年生の理科は準備に時間がかかります。そんな準備に必要な時間をこのサイトで少しでも減らせることができたら幸いです。次回は「ものが燃えるときの空気の変化」についてお伝えします。

小学生、6年生の理解「ものが燃えるときの空気の変化」の授業の流れはこれ!実際に行った授業を紹介します!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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