小学生、4年生「動いて、考えて、また動く」の話し合いはこれ!実際に行った発問を紹介します!

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小学校4年生の説明文の中に、「動いて、考えて、また動く」があります。皆さんはどのように授業を進めていますか。今回は「動いて、考えて、また動く」を「『問い』を見つけ『答え』を探す話し合い」で行った授業を紹介していきます。これから授業を行おうと考えている方の叩き台にしていただけたらと思います。

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「動いて、考えて、また動く」の授業展開その1 問いを見つける

説明文では、「問い」の段落を見つけ、その「答え」の段落を見つけることで授業を進めて行く方が読む力が高まります。そこで音読が終わり、段落をふったら、子どもたちにこんな発問をします。

「この説明文の問いの段落はどこですか。」

ノートに、「ここが『問い』の段落だ」と思う段落の番号を書かせ、その理由を書かせます。

 

 

「問い」の段落で選ばれた段落は、1段落と2段落です。

1段落を考えた子たちは、「運動でも勉強でも、『まず動く、そして考える』ことが大切です。そうして何度も成功や失敗をくり返しながら工夫を重ねると、きっと、自分にとって最高のものを実現できます。」という文章が、読んでいる人に考えさせるような文章になっているという意見が出ました。

2段落と考えた子たちは、「『何かがちがうのではないか。』と、なやみ始めました。」の文章が読んでいる人に同じように考えてほしいからという意見が出ました。

問い」の段落では、「〜でしょうか。」というわかりやすい文末があればいいのですが、この文章では「〜か。」という文末がありません。そこで「問題定義」がされている段落を考えていきます。2段落は確かに、「なやみ始めました。」という考えさせる文章がありますが、「なやみ始めた」のは「『ひざを高く上げて』『あしを思い切り後ろにける』、つまり大きな動作で走る」という自分の走り方についてなやみ始めたと伝えているだけです。

一方、1段落は「運動でも勉強でも、『まず動く、そして考える』ことが大切です。そうして何度も成功や失敗をくり返しながら工夫を重ねると、きっと、自分にとって最高のものを実現できます。」という文章から、読者に、「工夫って何。」や「自分にとって最高のものってどんな状態だろう。」と作者の体験談について興味をもたせています。2段落でその体験談の話が始まることを考えると、「問題定義」は1段落になります。

 

 

「動いて、考えて、また動く」の授業展開その2 問いに対する答えを見つける

 

問いが見つかったら、次は答えの段落を探していきます。続いて子どもたちにこんな発問をします。

「この説明文の答えの段落はどこですか。

ノートに、「ここが『答え』の段落だ」と思う段落の番号を書かせ、その理由を書かせます。答えと理由が書けたら、自分が答えだと思う段落にネームプレートを貼ります(黒板に出てきた答えの段落を書いておきます)。「答え」の段落で選ばれた段落は、7段落と8段落です。

 

 

7段落を考えた子たちは、「このように、いろいろためしながら、自分に合ったあしの動かし方や、うでのふり方を考えました。」の「このように」がお話をまとめているからという意見。

「そうすることによって、自分にとって最高の走り方を見つけることができた気がします。」の「最高の走り方を見つけることができた」が伝えたかったという意見。

「・・・ですから、習ったことなぞるだけでは、自分に合った走り方を身につけることはできません。 何がむだか、そうでないかは、自分で動いてみて発見するしかないのです。」の「自分で動いてみて発見するしかない」が読んでいる人に伝えたいことという意見が出ました

8段落と考えた子たちは、「こうした経験からみなさんにつたえたいことは、自分にとって最高のものを実現するためには、「まず動く、そして考える」ことが大切だということです。」の「みなさんに伝えたいこと」が読んでいる人に伝えたいことという意見や、「まず動く、そして考えることが大切」がまとめているという意見。

「自分なりの工夫も発見も、そこから始まります。自分から積極的に動いてみましょう。そうして、成功や失敗をくり返し、工夫を重ねていくことで、あなたにしかできない方法が、きっと見つかるはずです。」の「あなたにしかできない」が自分ではなく読んでいる人に向けてのアドバイスになっているという意見が出ました。

 

「動いて、考えて、また動く」の授業展開その3 問いに対する答えを示す

 

答えだと思う段落の理由を発表した後は、お互いにその答えに反論していきます。

7段落に出た反論は、「このように」はまとめの言葉だけど、この「このように」は自分のやったことのまとめという意見や、7段落は作者の自分のやってきたことを話しているだけという意見が出ました。

8段落に出た反論は、「まず動く、そして考えることが大切」と言っているけれど、何をしたらいいかわからないという意見や、「こうした方がいいですよ。」というおすすめみたいな感じだからという意見が出ました。

一通り意見が出たところで、問いの段落の内容をもう一度振り返らせてみました。問いの段落では、「運動でも勉強でも、『まず動く、そして考える』ことが大切です。そうして何度も成功や失敗をくり返しながら工夫を重ねると、きっと、自分にとって最高のものを実現できます。」という文章で読者に興味をもたせている段落でした。答えということは、この興味の答えが出ていればいいということです。それを元にもう一度話し合いました。

最後に解を示しました。答えは8段落です。1段落の、「運動でも勉強でも、『まず動く、そして考える』ことが大切です。そうして何度も成功や失敗をくり返しながら工夫を重ねると、きっと、自分にとって最高のものを実現できます。」に対応しているのは、8段落の「自分にとって最高のものを実現するためには、「まず動く、そして考える」ことが大切」という文章です。それを実証するために8段落の冒頭に、「こうした経験からみなさんにつたえたいことは」という文章があります。この「こうした経験」は、2段落から7段落をまとめた自分の経験を指しています。「この経験があるからみなさんに紹介しているんです」という文章の構成になっています。つまり7段落は作者の経験の一部になるため答えの段落にはなりません。

自分から積極的に動き成功や失敗をくり返すこと=工夫」であり、それを重ねていくことで、あなたにしかできない方法が、きっと見つかる」が経験を元にした読者に伝えたい筆者のまとめになります。

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。今回の授業が、音読を行い、段落をふり、その後の説明文における授業の進め方に困っている方の叩き台になれば幸いです。音読の仕方についてもアイデアを求めている場合は下のサイトにて説明しています。こちらも合わせてお読みいただけたら嬉しいです。

「小学生、退屈な音読の授業や宿題を変えよう!自分から進んで読んで楽しく力がつく音読の指導法を紹介します!」

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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