小学生、道徳「生命尊重」「愛国心」は「ナイチンゲール」の生き方で話し合う!実際に行った授業を紹介します!

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平成30年度から「道徳」の教科書ができ、教科書の内容を行うことになりました。当然道徳の授業は教科書の内容を行うことになると思いますが、教科書の内容ってジレンマ教材ではないことが多く、授業の盛り上がりを考えると使いづらいと感じませんか。「でも教科書の内容をやらないと。」と考えがちですが、実は教科書の内容は必ずやらなくてはならないわけではありません。教科書の内容でなくても、同じ価値でよりその価値を高められる教材であれば他の教材でもいいのです。

では,教科になれば道徳科の授業において教科書を必ず使用するのかといえば,一年間の全ての授業において教科書を使用しなければならないという拘束性はないと思われます。その理由として二つが考えられます。一つは,学校教育法第34条第2項に「前項の教科用図書以外の図書その他の教材で,有益適切なものは,これを使用することができる。」とあり,児童生徒の道徳性を育むことに,より効果がある場合は,教科書以外の教材を活用することが可能であることを明示しています。…

 

詳しくは以下のサイトをご覧ください。

https://www.mitsumura-tosho.co.jp/tokubetsu_dotoku/column/qa/vol17.html

そこで今回は、「生命尊重」「愛国心」をオリジナル教材で実践してみるという提案です。テーマは「ナイチンゲール」です。実際に授業で行った内容を紹介します。教科書の内容を進めるだけで大変なのはわかりますが、ジレンマ教材になる題材ですので、「生命尊重」「愛国心」の進め方の叩き台にしていただけたらと思います。

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ジレンマ教材で話し合いその1 ナイチンゲールの生き方を知る

「ナイチンゲール」はイギリスの看護師です。まずはナイチンゲールがどんな人物なのか知ることから始めます。私は大きく拡大した「ナイチンゲール」の写真を黒板に提示し、「この人物はだれでしょう。」というクイズから始めました。

 

wikipediaより引用

 

様々な答えが返ってきますが、ここは楽しい雰囲気で進めたいので全て笑って受け止めます。続いて、どんなことをした人物なのかを確認します。私は図書室に行き、マンガの人物事典に載っている資料をコピーして配布しました。なるべく見開き1ページくらいで終わるような資料です。一緒に読みながら大切なところに線を引かせました。資料を読み終わった後、出来事を中心に発表してもらいました。出てきた内容は以下のことです。

クリミア戦争(仏 英 vs  露)で傷ついた兵を看護した 

傷ついた兵士がいた病院をきれいに掃除した 

兵士が食べる食事を用意した 

寝るまも惜しんで看護に回り、体調を崩した 

傷ついた兵士から「クリミアの天使」と呼ばれた 

最後に、ナイチンゲールが看護した兵士の中に、自分の国の兵士だけでなく、相手の国の兵士もいた※ことを紹介して人物確認を終えました。 

※諸説あり事実は明確にわかりません。

 

wikipediaより引用

 

ジレンマ教材で話し合いその2 ナイチンゲールの生き方に賛成か反対かを問う

ナイチンゲールについて説明が終わったところで、ナイチンゲールの「戦争中に相手の兵士の看護をする」生き方に賛成か反対かを問いました。ノートに考えを書かせ、書いた子から黒板にネームプレートを置き立場をはっきりさせました。

賛成の子たちの意見は、「敵であっても味方であっても命は同じ」「死にそうな人がいたら助けるのは当たり前」「命を助ければもう戦争する気がなくなるかもしれない」という意見でした。

反対の子たちの意見は、「敵を助けるのはおかしい」「多くの仲間が死んでいる。殺したのはその助けた兵士かもしれない」「命が助かったらまた攻め込まれるかもしれない」という意見でした。次にお互いに意見を交換してみることにしました。

賛成から反対の子たちへの意見は、「目の前に苦しんでいる人がいても無視できるのか」や「自分が苦しんでいる時に看護してもらえなくてもいいのか」という意見が出ました。

反対から賛成の子たちへの意見は、「その助けた兵士が家族を殺したらどうするのか」「助けたことで戦争に負けたらどうするのか」という意見が出ました。

反対の子たちの人数が少なかったため、教師からこんな話題で揺さぶりをかけてみました。

「自分の家族を殺した時でも、その相手の兵士を助けられるの。」それまで上辺だけで生命尊重を語っていた子たちも一度立ち止まって考えるようになりました。

 

 

最後に教師の考えを話しました。私はどちらも正解だと思いました。賛成の子たちの考えは、「生命尊重」の考えで、とても大切なことです。一方、反対の子たちの考えは、「愛国心」であり、これも立派な考えだからです。どちらの意見もよく考えられた意見であることを褒めました。

 

ジレンマ教材で話し合いその3 ナイチンゲールのその後を知り自分の今後の生き方に照らし合わせる

 

最後に、ナイチンゲールのその後について話をしました。

「戦争でたくさんの命を救い、看護の大切さを広めていったこと」
「自分で看護師の学校を開いたこと」
「今でもナイチンゲールの教えは看護学校の中では大切な教えになっていること」

などです。子どもたちは、

「命を救うことをたくさん考えていた」

「学校まで作ってしまうのはすごい」

「今でも考えを参考にされているのはすごい」

という意見が出ました。最後に、友達の意見を元にノートに感想を書いてもらいました。

「助けられる命は助けたい」

「戦争は多くの人を不幸にしてしまう。戦争のない自由と平等が一番」

などの感想が出ました。命の大切さがまず第一であることを伝え授業を終えました。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。子どもたちの振り返りを見ると、歴史上の人物を用い、その人物の人生を学ぶことで自分の今後の生き方に生かすということができたのではないかと感じています。道徳の授業で「生命尊重」を取り扱う際、試していただけたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました

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