小学生、4年生国語「ごんぎつね」の話し合いは心情曲線で!実際に行った発問を紹介します!

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小学校4年生の物語文の中に、「ごんぎつね」があります。皆さんはどのように授業を進めていますか。今回は「ごんぎつね」を「心情曲線」を使って行った授業を紹介していきます。これから授業を行おうと考えている方の叩き台にしていただけたらと思います。

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「ごんぎつね」の心情曲線は、「ごんの気持ち」を「兵十に気づいてほしい」で追う

「ごんぎつね」のクライマックスの場面は、「ごん」が「兵十」に銃で撃たれてしまう場面です。「ごん」が「兵十」に銃で撃たれたときの、「ごんの気持ち」を考えます。なぜ「ごん」かと言うと、「ごん」は、自分のせいで「兵十のおっかあ」が死んでしまったと思い償いを続けます。償いは途中から「兵十」の「神様のおかげ」という発言を聞いて、「自分だと気付いてほしい」という気持ちに変っていきます。またクライマックスでは、「気づいてほしい」から「気づいてもらえた」という気持ちに変化します。そこには「ごん」の心の変化があったと思われます。そこでこのお話では、「ごん」を「中心人物」として考えていきます。そこで心情曲線は、「気づいてもらえた」「気づいてもらえない」の二つの気持ちに対して書き込むワークシートにします。使った心情曲線は以下のファイルです。上のスペースには教科書の本文を貼り付け、文章のどこで曲線が変化するかを曲線で示していきます。

 

ごんぎつね 心情曲線 

 

「ごん」のそれまでの行動を見ていくと、予想される気持ちは、「自分がくりやまつたけを届けていたことを気づいてほしい。」という気持ちだと思います。物語の始めからごんは、兵十に自分と似た独りぼっちの寂しい感情を抱いている様子が伝わってきます。そんな中兵十は、「きのこやまつたけをくれるのは神様のおかげ」と話します。「ごん」はこの時どんなことを思っていたのか、そんな「ごん」の思いを、子どもたちに心情曲線のワークシートに書かせ、確認します。クライマックスの場面に入る前は、「ごん」の「気づいてほしい」という気持ちが続いていることを確認します。クライマックス場面の心情曲線で分かれたのは、A「土間にくりが固めて置いてあるのが目につきました。」の部分から「気づいてもらえた」に上がる曲線と、B「ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなづきました。」の部分で上に上がる曲線です。

 

「ごんぎつね」の主発問は、「ごんの曲線はどれが正しいか」で話し合う

 

「ごん」が「兵十」の家の中に入り撃たれてしまう前までの「気づいてほしい」という気持ちを確認した上で、クライマックスの話し合いをしていきます。
どちらの答えが正しいと思うか、自分の考えをノートに書きます。書き終わったら、A 、B のどちらの考えかはっきりさせるため、黒板にマグネットを貼って立場をはっきりさせました。

2つの意見について話し合いを行います。「ごん」の「自分であると気づいてほしい」の気持ちが「気づいてもらえてよかった」に変わるのは、A「土間にくりが固めて置いてあるのが目につきました。」か、

 

 

B「ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなづきました。」のどちらの場面かです。

 

 

Aでは、賛成意見として、「土間にくりが置いてあることを見つけたからごんのしわざだと気づいた」や「くりを見つけた後に、『おやっ。』と言っている。その後びっくりしてごんを見ているから」という意見が出てきました。ごんが居間に入って行った後にくりを見つけたのだから気づいてもらえているという意見です。

一方Bの賛成意見では、「『おまえだったのか。』と聞いている兵十に、ごんが「うなずく」と書いてあるため、ここでわかってもらえたという意見が出ました。

Aに対する反対意見として、「兵十がくりが置いてあることで気づいたなら、ここで銃を落としているはず」「気づいたならごんに『おまえだったのか。』と聞かない。」という意見が出ました。

Bに対する反対意見としては、「兵十の『おまえだったのか。』は質問ではなくて、感動して出た言葉」「『いつもくりをくれたのは。』という言葉はこれまでごんがしてきたことがわかっているから」という意見が出ました。

立場を決めて話し合いを行ったので、最後には解を示しました。答えはBです。なぜなら、「ごん、おまえだったのか。いつもくりをくれたのは。」の後、兵十はごんの反応を見ています。そこで「ごんがこくりとうなずく」その瞬間を見て、兵十は「ばたりと銃を落として」いるからです。ごんの仕業だとわかっている人が、ごんにあえて質問しません。感動しているならごんを見ることもないでしょう。ここはまだ半信半疑だからごんに質問したのです。それらをふまえて、ここでは「気づいてほしい」から上り、「兵十に気づいてもらえた状態」ととられられると思います。

一方、Aと答えた子たちの、「これまでごんがくりをくれていたことに気づけた感動」という読み取りも、とても深い読み取りです。この兵十の、「ごん、おまえだったの。いつもくりをくれたのは。」の「か」は二つに分かれます。一つはAの子たちの意見にもあった「詠嘆」ですし、もう一つはBの子たちの言った「疑問」になります。文章の内容が変われば、この言葉も詠嘆の言葉になるわけです。ひらがな一つで2つの意味になる日本語の奥深さを説明して授業を終えました。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。今回「心情曲線」にして立場を決めて話し合うことで、子どもたちは教科書の中身をよく読み、自分の思いを込めた読み込みができるようになったのではないかと感じています。感想を交流しあうことも大切ですが、深い読み取りのために、教科書を元に話し合うことも大切な技能です。どんな風に授業を進めようか悩んでいる方にとって、今回の授業の流れを叩き台にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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