小学生、特別支援学級の児童、できないことは厳しく指導?適切な指導とは?

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私の勤めている市では、小学校の教員は交流という他の教育機関に勤める制度があります。例えば小学校の教員であれば、中学校や特別支援学校、他の市町村、そして特別支援学級と言った感じです。その中で私も交流に行きました。希望したのは特別支援学級です。担任になり一番はじめに悩むことは、「通常学級の子たちができることができない特別支援学級の子たちをどうやって指導したらいいのか」ということです。初めて特別支援学級を担任する方なら誰でも悩むことだと思います。そこで今回は特別支援学級の子たちへの指導の仕方についてです。今後の指導の叩き台にしていただけたらと思います。

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特別支援学級の子たちへの指導その1 指導は厳しく?優しく?

 

特別支援学級の子たちは、周りの行動に合わせるのがとても苦手です。自分の時間があるので中々合わせて動くことができません。私のクラスでも、掃除の時間に掃除をしないでいる子がいました。そんな時困るのが指導です。怒って厳しく、「掃除しなさい。」と言うことは簡単です。でも普通のことができないから特別支援学級にいる子たちです。そんなことを考えていると、隣のクラスのベテランの先生が教室に入ってきて、「掃除をしっかりしなさい。」と厳しく指導しました。子どもたちは動き出して掃除しました。私は、「そうか、できないからやらせないじゃなくて、通常のことができるように厳しく指導することでできるようにさせることが大切なのか。」と思いました。しかし、本当に怒る厳しい指導でいいのかと心の中に引っかかっている状態でした。

 

 

そんな中書店で購入した本で悩みを解決することができました。「特別支援の子たちは、脳の仕組みが通常の子たちと違う」ということです。簡単にすると、通常の子たちは、ほぼ横ばいのグラフだとします。

 

苦手と得意がそれほど離れていない通常級の子たちの脳

 

特別支援の子たちは、大きな山なりのグラフだそうです。

 

苦手と得意がが大幅に離れている特別支援学級の子の脳

 

この山は特別支援の子たちの興味の内容で変わります。私のクラスにも、恐竜が好きな子、電車が好きな子、アニメが好きな子と分かれていました。どの子も好きな分野に関してはすごい知識の量です。一方、興味がない分野に関しては、中々頭に入りません。興味が無いことにはやる気も起きないそうです。そんな特別支援の子たちは、掃除をわざとやらないのではないのです。原因は興味がわかないために掃除をやる気が起きない、あるいはやることがわからない脳の仕組みにあるのです。そのため、その著書には、特別支援の子たちに、「怒って厳しく指導してはいけない」と書いてありました。脳が萎縮してしまい、脳に悪影響だそうです。先輩のやり方を真似していたらとんでもないことになってしまっていました。

 

 

特別支援学級の子たちへの指導その2 どうやって指導するの?やりたくない、興味がない子

 

特別支援学級の子たちに怒って厳しく指導することは脳に悪影響であるとお話しました。それではどのように指導するのが適切なのでしょうか。それは「厳しく怒って指導しない」ということが大切になります。例えば先ほどの掃除の場面で考えてみます。掃除をしていないA君がいた場合、いきなり理由も言わず怒って、「掃除をしなさい。」と言うのではなく、教師はまず理由を聞いてあげる必要があります。理由を聞けば「掃除が嫌い」なのか、「掃除の仕方がわからない」のか、「掃除に全く興味がない」のか知ることができます。どの理由であれ、特別支援の子がわざとさぼろうとしているわけではないことがわかります。理由がわかれば、「怒って厳しく指導」する必要がないことがわかります。通常学級の子でさえ、掃除を進んでやることは中々できません。特別支援の子たちが普通に掃除ができることの方が珍しいのです。「掃除が嫌い」であったり、「興味がない」場合には、どんな掃除ならできそうか話し合い、できそうな掃除をさせてみるのも一つの方法です。掃除の時間であり、掃除場所が決まっているからといって「やりなさい。」と言ってスムーズにできる子たちではありません。その子ならではの対応をしていく方ができないことに取り組める一歩のなります。

 

 

特別支援学級の子たちへの指導その3 どうやって指導するの?やりかたがわからない子

 

「掃除の仕方がわからない」場合はどうしたらいいのでしょう。例えば今回掃除では、教室の掃き掃除の子がやり方がわからず、掃除ができなかったとします。その場合は、「より細分化する」ことも必要です。例えば、掃き掃除の子がほうきを担当した時に、どこからどこまで掃いていいのかわからないことがあります。そのため、まずはどこからどこまで掃くのか範囲を明確にしてあげます。床に色の違うビニールテープを貼ります。この色まではA君が掃く、この色からはB君が掃くというように目に見えるようにしてあげることで、はっきりします。また、ごみが見えない時には、見えるごみだけ掃いて終わりにしてしまうこともあります。そのため敢えて掃除の前に教室に新聞紙をちぎって撒いておきます。すると、目に見えるごみが教室中に落ちていることになりますので、新聞紙がある隅から隅まで掃くことができるようになります。

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。特別支援の子たちは、けっして「わざとやらない」のではなく、「できない理由がある」ということをわかってもらえたのではないでしょうか。そんな「できない理由がある」子たちを頭ごなしに、将来の自立のためと「厳しく怒る」ことはけっして適切な指導ではないことがわかっていただけたと思います。むしろ、脳にダメージを与える「不適切な指導」になってしまいます。

できない理由」を確認し、「できるように道を示す」ことが大切です。今後の指導の叩き台にしていただけたらと思います。また、以下のサイトでは、「特別支援を要する子の理解の仕方」について掲載しています。こちらも興味のある方はご覧ください。

「小学生、特別支援学級の子たちは通常学級の子たちよりできない?特別支援学級の子たちの真の姿を紹介します!」

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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