小学生、授業中の話し合いってどうするの?話し方と指導方法を紹介します! その2

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小学校では、「教師と児童、あるいは児童同士の対話」でほとんどの授業が進められます。そんなほとんどの部分をしめる「対話」。皆さんはどのように指導していますか。今回はそんな授業における話し合いの「対話」について話します。これからの指導の叩き台にしていただきたいと思います。

「小学生、授業中の話し合いってどうするの?話し方と指導方法を紹介します」

 

の続きになります。

 

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目次

小学生の対話力を高める方法1 話し方のルールを定める

(3)短く話す

3つ目は、「短く話す」です。教師にありがちですが、話は長いより短いに越したことはありません。朝礼の校長先生の話を子どもたちが全く覚えていないのは「長い」からです。長い校長先生の話に、子どもたちは下を向いてつまらなさをアピールしています。子どもに限らず、誰だって話は短い方がよくわかるし、すぐに終わってうれしいのです。
授業でも、子どもたちは黙っていると、いつまでもしゃべり続けます。2,3分話す子もたくさんいます。これは話しながらまとめようとするため時間がかかっているのですね。当然長くなった発言では周りは何を言っているのかわからなくなりお客さんが増えていきます。雰囲気も間延びして授業の面白さが無くなっていきます。

そこで「発言は1分以内」と決めておきます。すると、子どもたちは手を挙げる前に一度考えるようになります。ノートに考えをまとめてから話す子も出てきます。さらに教師がタイムを計り、1分以内を意識させます。大切なのは1分超えたら必ず発言をやめさせることです。これを、「少しくらいかわいそうだから。」と許してしまうと、一向に発言は短くなりません。最初のうちは1分をこえてしまうために最後まで話せない子も出てきます。それを我慢して続けていくと、1分より短く話せる子が増えていきます。その時に、「〇〇秒!短くてわかりやすい!」と褒めてあげると、周りの子もより意識して話すようになります。

 

 

(4)「す」ではなく、「か」と「ね」

4つ目は、「発言の終わりは「す」でなく「か」や「ね」で終わる」です。発言の際、「~だと思います。」という発言が多いですが、これだと自分の思いを発言しただけで、周りからすると、「あぁ。そうですか。」と終わってしまいます。そこで最後に、「そう思いません。」と「」をつけてみましょう。すると、まるで自分に問いかけられているように感じますね。賛成の人はうなずきますし、反対の人は反論したいと思うでしょう。
また、話している途中で、「読点 、」を使う時も意識が必要です。
例えば、
「〇〇さんは、ごんは兵十にくりをわたしたのはかわいそうと言ったけど、それはちがって、兵十のことが自分と同じだと思ったからわたしたと思います。」
これですと、発言が一方通行になってしまい、自分の思いを話すだけで、誰に向かって話しているのかわかりにくくなります。そこで、会話の途中で「」をつけて話してみます。

すると、
「〇〇さんは、ごんは兵十にくりをわたしたのはかわいそうと言っていました。でもそれはちがうと思います。兵十が自分と同じだと思ったからくりをあげたと思います。そう思いませんか。」

これも聞いている児童に話しかけるように発言しています。周りの子は話しかけられるので反応してしまいます。話し合いは子どもが教師にばかり話していても盛り上がりません。子ども同士で盛り上がらなくては盛り上がらないし、深まらないのです。聞いている人を意識して話すことが大切です。

 

 

いかがだったでしょうか。ここまでのお話は下にある「子どもの話す技術を鍛える」で紹介されていたことを元に実践してみた成果です。書籍に興味がある方はぜひお読みください。
またこの続きは「その3」で掲載していますので、興味がある方は続けてお読みください。

「小学生、授業中の話し合いってどうするの?話し方や指導方法を紹介します! その3」

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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