健康診断、潜血・蛋白+は腎臓病の危険!「IGA腎症」と腎生検とは?

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大学生時代に受けた健康診断で引っかかることがありました。尿検査の「潜血・蛋白」です。記号が+や++になっていました。なんのことかわからず再検査も後回しにしていました。その後就職して職場での健康診断がありました。またも尿検査の「潜血・蛋白」で要受診になりました。少し不安になり病院に行くことにしました。ここからが苦しい闘病生活のスタートでした。

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目次

闘病生活その1 健診結果からわかった腎臓病

 

「要受診」の結果を受け、早速病院へ行きました。血液検査や尿検査を経て出た結果が、「IGA腎症」。早速本屋に行き、IGA腎症について詳しく書かれている本を探しました。聞きなれない病気ですが、腎臓にある糸球体に、抗体の一つであるIGAが沈着し炎症を起こし、血液をろ過して尿を作ることが正常にできなくなる病気です。原因は、外からウイルスが体内に入ります。ウイルスによって刺激を受けると、免疫細胞が反応して外敵と戦う際、扁桃腺が腫れます。腫れが続くと血液に乗って外敵と戦う抗体の一つであるIGAが全身に移動します。そして腎臓に沈着して炎症を起こすという仕組みです。

 

闘病生活その2 IGA腎症を調べる腎生検の恐怖

 

IGA腎症を確認するためには「腎生検」という検査を受けなければなりません。うつ伏せになり、背中に部分麻酔の注射を受けます。次に背中から針を刺します。始めは部分麻酔が効いているせいか、針が入ってきている実感はあるけれど痛みはないという感じです。しかし、その後体内に針が入ってきた瞬間、「グーッゥ」と圧迫された感覚が。「これがナイフで刺された時の感覚か!?」と頭で思いました。呼吸がしづらく、手の爪は紫色に変わりました。腎臓に到達すると先生が何かをしました。「バチッ。」という音がして1回目が終わりました。そして2回目が始まりました。また背中に「グーッゥ」と刃物が入ってくる感覚。耐えられません。呼吸ができません。「バチッ。」という音がして約束の2回が終わりました。しかし、先生は2回でしっかり組織が取れたか不安だったのか、「もう一回いいですか。」と聞いてきました。「無理です。」紫色の爪になったチアノーゼ状態の私は瞬時に答えました。恐ろしい検査でした。

 

しかしこれで終わりません。次は止血のための時間です。ガーゼとテープでぐるぐるに巻いた状態で病室に戻りました。当然背中には小さな穴が空いています。ベッドで仰向けになり、検査をした穴の下に小さな砂袋を置いて寝ます。つまり「片側だけ少し浮いた状態で9時間寝返り無しで寝ていろ」というのです。寝返り無しなのもきついですが、背中の砂袋のせいで体のバランスが崩れ、腰がめちゃくちゃ痛いです。ナースコール連発です。看護士さんからは、「90代のおばあちゃんは平気でしたよ。頑張って。」と言われました。「おばあちゃんは知らんけど俺はめちゃくちゃ痛い!」と思い我慢しました。しかし我慢も限界。6時間を超えたところで止血状態を見てもらい、砂袋を外してもらいました。やっと寝返りうてない、砂袋地獄から解放されました。この続きは以下のサイトで紹介しています。

健康診断、尿検査で潜血・蛋白はIGA腎症の可能性!治療、そして寛解へ

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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